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神様の手違いで異世界転移させられた俺はハーレム生活充実になりました  作者: 桐ヶ谷スバル
第二部 黒い魔剣と日本人 第一章 オタク日本人は気ままに生きたい
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第6話 和泉達、クライギルへと向かう

 ダンジョンを無事潜り抜けた和泉達は近くにある”クライギル村”という立札の刺さっている村へと足を踏み入れた。


 村の人々は和泉達を見て凝視しており、何か物珍しそうな表情をしていた。


 ”クライギル村”は異世界ファンタジーあるあるの小さな村で木造建築が中心ではあったが教会が建っていたりと本格的なヨーロッパ風の村であった。


 水車が回っていたりと水も豊富で自然の景色は絶品であり、和泉は将来このような田舎でのんびりと暮らしていけたらと想像を膨らませ口元が緩んでいた。


 「今回の旅はちゃんと村や街で寝泊まりができる分安全性は高い方ですね」


 「まぁ、あれはほぼ無計画に出た修行の旅だったからね……」


 リサとジョセフは修行の旅に出た頃のことを回想しながら過去の反省点を踏まえ、野宿することを極力避けることを考えていた。


 「えっ、男女二人で野宿していたのか?」


 「うん、強くなるための旅なんだけどアテなんてなかったから殆ど野宿してたよ。リサと二人の時は一睡もせずに見張りをしたりと――」


 「一睡もしてないって……それ考えたら二人とかでパーティ組んでいる冒険者はむやみやたらに遠方でクエストは受けない方がいいってことか……駆け出しの冒険者は特に」


 ジョセフの発言に唖然とした和泉は肩を竦め、(それはまぁ、野宿したくないだろうな……)と内心思っていた。


 「ジョセフはリサと二人で遠方まで修行の旅に出た時期があると言っているけどよく二人で無事に旅から帰ってこれたね……僕だってまだ野宿するようなクエストは引き受けたことないっていうのに」


 裕二はジョセフの大胆さに驚きつつ尊敬の意を見せていた。裕二の劣等感故に神様から力を授かることを拒否したジョセフの強さに惹かれていたのだ。


 小学校の頃の裕二は何の変哲もないごく普通の少年だったのだが中学になると大好きなアニメを語り合える仲間が減少し、アニメが好きな人のことをいわゆる世間一般ではオタクというみたいで裕二はオタクのレッテルを張られ時折そのことをネタにされ虐められたりと過酷な人生を送っていたのだ。


 しかしながらも裕二を虐めていたクラスメイト達からしたら虐めているという自覚はなく、ただ軽くちょっかいを出している程度の認識しかなかったのだ。


 「まぁ、でもっそれは本当にほんの数か月だけでケイトと出会ってからは野宿でもそれなりに余裕もってたりとそこそこ楽しいものだったよ」


 「初めてジョセフさんとリサさんと出会った時は本当に何が何だか分からない状態でしたけどね……」


 ケイトはジョセフと旅をしていた当初のことを振り返り苦笑していた。


 「私が知っているジョセフはとても逞しくそんな壮絶な旅を繰り広げていたようには見えなかったけどね……」


 「ケイトとリサがいたからね、それにブーディカも二人の娘を一緒に連れながらよく頑張ったと思うよ。俺は……」


 ブーディカがジョセフの背後から現れ、ジョセフの肩に手を乗せニコリと微笑して見せた。ブーディカの容姿は元人妻だったこともあってか、十代のリサやケイト、ジンジャー、アイリス、テレサとは違う大人の色気が漂っており和泉と裕二は下半身の興奮を抑えながらポーカーフェイスを保っていた。


 その様子を見たジョセフは首を傾げながら「なにやってんの?」という感じで和泉と裕二に尋ねると二人は声を合わせて「何でもないよ……」とポーカーフェイスから声が震え始めていた。


 「それでもジョセフが凄いのは確かなんだけどね、私と初めて出会ったあの日も物怖じせずに私をいい方向へと導いてくれたりと色々とジョセフには救われた命があるし――」


 「いやいや、俺は何もしてないよ。あれだってギルド支部長から頼まれた依頼の一つだったし当たり前のことをしただけだよ」


 ジョセフは焦燥ぶりを見せつけ照れ隠しをしながら仕事の一環だからと割り切っていたがブーディカからしたらそれが救いの手を差し伸べられたと認識しており胸に手を当てながらジョセフはポカーンとした表情で茫然と佇んでいた。


 「ジョセフは前から思っていたけど何かと可愛い女の子を引っかけているよね?」


 アイリスは無垢な表情で持ったことをストレートに声に発しジョセフは手で顔を押え肩を竦め溜め息を吐いた。


 「アイリス、俺が今現在ハーレムしてることに否定はしないがその『女の子を引っかける』という表現はもう少しなんとかならないのか?」


 「ジョセフの行く先々には必ず女の子が現れているんだから仕方ないと思うが?」


 ジョセフはアイリスに前言撤回してもらおうとするもアイリスは正論を叩きだす。


 「それにしてもジョセフってラノベ主人公ばりに可愛い女の子を侍らせていたりとハーレム野郎と化しているのはもう否定できねえだろ」


 夏樹はジョセフに皮肉交じりに女性を侍らせていることをネタにいじりだし、ジョセフは煙草を口に咥えながらやせ我慢している様子で平気を装っていた。


 「あのぉ~、勝手ながら申し訳ありませんがその口に咥えている煙草を極力吸わないでいただきたいのですが……」


 村人がジョセフの方へと駆け寄り注意を促し、ジョセフは煙草に火を着けようとした瞬間手を止めポケットの中へと仕舞いこんだ。


 「すまないな、これからは気を付けるよ。それで、この村で快適に寝泊まりできる宿をおしえてくれるかな?」


 ジョセフは軽く頭を下げながら村人に尋ねると村人は親切丁寧に宿の場所をジョセフに教える。


 「今ここが村の出入り口近くだとしますとまっすぐに二分程度歩くとそこに”宿屋ギルバート”って看板の立てかけてあるからそこに行くといいですよ」


 「ありがとう」


 軽くお礼をしたジョセフは村人に握手をし、そのまま宿へと向かった。

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