第1話 ありふれた日本人の異世界転移
2014年7月、東京都内で高校生をしていた一人の少年は窓の方を向きながら何か考え事をしていたようだ。
少年の容姿はラノベ主人公特有の長めの黒い前髪に黒目で中性的な男性であり、ごく普通の男子高校生という肩書きそのものであった。その少年はクラスメイトとも上手く溶け込めず、特別何かに秀でているわけではなかった。
俗にいう少年は社会不適合者の部類であり、パソコンやスマホを使ってゲームをしたりネットサーフィン、動画の編集を趣味にしている少年で日中、パソコンとスマホのことしか考えていなかったのだ。
「こらっ、桐野和泉!」
教壇に立つ教師は少年の名を叫びながら注意をしていた。
桐野和泉は茫然と今現在何が起きているのか理解しておらず、「ほえっ?」と間抜けな声を上げていた。
それを見たクラスメイト達は和泉を見てゲラゲラと笑いからかっていた。
「お前、本当にボーっと生きてるんだな」
「将来マジで社会不適合者になるんじゃね?」
和泉を罵る声はあまりにも酷く、教師も目の前でそれをしているのに教師はそれを止めようとする素振りすら見せなかった。
授業は終わり和泉はいつものように早退し家に帰ると母親は家事をしており「和泉、学校は?」と尋ねてくるも和泉の耳に母親の声が入ることはなかった。
和泉は母親をスルーして部屋に戻ろうとしたその瞬間――和泉の足元には魔法陣にも似たものが出現し、母親は「和泉!」と和泉の名前を叫んだ。桐野和泉は魔法陣のようなものから赤く輝き目を瞑り、輝きが収まったと同時に目を開けると白い空間があり、白い髭を蓄えていた老人が眼前に現れたのだ。
「桐野和泉よ、お前さんをいきなり召喚して申し訳ないと思っている」
老人は和泉に謝罪をし、和泉は首を傾げながら何が起きているのか理解できずにいた。
「あの、俺は死んだんですか?」
和泉は死んだ魚のような目で老人に尋ねた。
「いや、死んではおらんよ。お前さんは本来わしが別の世界に転移させる予定だったのじゃが色々と理由があって一年先延ばしにしていた状態じゃっただけじゃよ」
老人の発言の意味が何を示すのか全く理解できず茫然としていた。
「そこでお前さんには特別な力を授けるとしよう」
「一体何の力をですか?」
老人の言葉に疑問感じた和泉は《《その力》》が何かを尋ねる。
「お前さんは異世界ファンタジーが好きのようじゃからお前さんが望む力を授けるぞ」
「俺の望む力をですか……分かりました。その力を俺に下さい」
和泉はその力が何かを考えずにそれを受け入れた。
「よかろう、お前さんに力を授けよう。そしてまだ自己紹介をしていなかったな――わしは簡単に言うなら神様だ」
神様と名乗る老人は和泉に特別な力を授け、桐野和泉は昔読んでいたライトノベルの内容を思い出していた。
(そうか、俺はいわゆる異世界に転移させられるのだろうな。この人は神様と名乗っていたから確実だろうな)
和泉は内心異世界に転移させられることを察し不安が募っていたが神様が特別な力を授けてくれるとのことだったため安堵もしていた。神様から授かったのは魔力だけではなく黒い剣だけで一方的に何かを授けるのは不平等だと思った神様は和泉に尋ねる。
「お前さん、他に何かしてほしいこととかはあるかな?わしが一方的に連れてきたわけでもあるし……」
「そうですね、俺に魔力とこの黒い剣を授けてもらったことですのでこれを使えるようにしてほしいです」
和泉がバッグから取り出したのはスマートフォンだった。
「本当にそれでいいの?」
神様は和泉に再度確認を行い、和泉は「お願いします」と頷いた。
「これでお前さんのその端末機は向こうの世界……簡単に言うなら異世界でも使えるようにしておいたからSNSを利用したりすることもできるぞ。そして、これはお前さんの魔力が動力源になっているから半永久的に充電切れになることもないからその辺りは心配ご無用じゃ」
和泉のスマホは神様の手により魔改造を施され、和泉は大喜びしていた。
「さてと、お前さんに魔力と魔剣も授けたことだし新しい世界で幸せになるといい」
神様はそう言い残し和泉は地球とは違う別の世界もとい、異世界へと転移させられたのだ。
桐野和泉は目を開けてみると見知らぬ場所で茫然と佇んでおり、ここがどこなのか確認するべく早速神様から魔改造してもらったスマートフォンを開き位置情報を得た。
「うむうむ――ここはチュードランド王国の森林なのか……神様本当にすげえな」
和泉は神様の神業に感心しながらスマホの地図を頼りに森林を抜けようとしていた。和泉はスマホを片手に歩いていると一人の男性が和泉の眼前に現れ、和泉は早速異世界の住人に尋ねることにした。
「すみません、この辺の地理に疎いんですけどもし良ければ街まで送ってもらえないでしょうか?」
スマホの地図で街まで到着できるのにわざとらしく和泉は眼前にいた金髪黒目の少年に尋ねるとその少年は微笑しながら口を開いた。
「君、その恰好はもしかして日本人か?」
「えっ、そうですけど君は……」
「実は僕も日本という世界にいてね、神様に転生させてもらってこの世界で生きているんだ」
金髪黒目の少年は自分が和泉と同じ日本にいたことを伝え、親切に街まで案内してくれるのだ。
「おっと、まだ自己紹介を忘れていたね。僕は長崎裕二、君は――?」
「和泉、桐野和泉って言うんだ」
「和泉って言うのか、今後ともよろしく」
二人はお互いに自己紹介を済ませ握手を交わし街の近くへと到着した。チュードランド王国領土、アインヘイムの街には大きな壁と門があり検問所らしきものがあった。
「なんかラノベやアニメで観たのとまんまって感じだな――」
「まあ、ここ異世界だからね。魔物とかもよく出てくるからこのくらいしていないと防げないしね」
裕二は和泉の質問に丁寧に答え、二人の門番がいる検問所まで到着したのだ。
「おお裕二、もう帰って来たのか?」
「ええ、今回の魔物討伐も無事なんとか達成できましたよ」
門番は裕二の顔を見た瞬間強面だったから顔から笑みが浮かび、裕二と楽しそうに会話をしていた。
「ところで裕二、こっちの若い兄ちゃんは誰だ?」
もう一人の門番は和泉の方を指さし裕二に尋ねた。
「彼は冒険者になるべくわざわざ遠出からこの街にやって来た僕の幼馴染なんだ」
「そうか、裕二が言うなら間違いないだろう」
門番は高笑いしながらあっさりと和泉と裕二を街の中に通してくれたのだ。
後に分かったことは裕二はアインヘイムの冒険者の中でもランクはかなり高く信頼も勝ち取っており、大勢の人達に慕われていた。転生前は父親が日本人で母親がアメリカ人のハーフとして日本で生活しており、介護職員をしていたのだが上司からダメ出しを受ける毎日でうつ病を患いストレスのあまり病死してしまったところを神様に拾われたのだそうだ。
裕二は本来ケアハウスの応募をするために面接を受けたのだが特別養護老人ホームの方が人手が足りないということで特別養護老人ホームに配属され、特別養護老人ホームでは人のぬくもりというものは全く感じられず工場のように流れ作業で効率重視の体制であったため裕二とは相性が最悪だったのだ。裕二は「自分は俗にいう社会不適合者だ」と卑下しており、主任と副主任に必要以上に怒られていたことを和泉に話した。それを聞いた和泉は社会の理不尽さを知ってしまい、もう二度と日本には戻りたくはないと消極的になっているところを裕二は「過去の話だから気にしなくていいよ」笑みを浮かべながらと割り切っていたのだ。
それでも、裕二は和泉に日本にいた頃を話しているときはどこかしら特別養護老人ホームに勤めていたころの主任と副主任に恨みと憎しみの想いを募らせているのだけは分かった。
裕二は早速和泉を冒険者ギルドへと案内することにし、和泉は「これぞまさに異世界ファンタジー!」と期待を膨らませていた。
和泉はラノベや小説投稿サイトで得た知識を最大限駆使していた。
「このパターンだと、冒険者ギルドってには美人の受付嬢がいたりしてな――」
「まあ合ってはいるよ。受付嬢は美人でとても優しいんだが手続きが少し面倒くさくてね……」
裕二は苦笑しながら和泉に冒険者になるための手続きの説明をし、和泉は「うう……」と顔を引き攣らせていたがそれでこそ異世界だと開き直っていた。
「裕二さん、もう帰って来たんですか?」
「うん、換金してもらうついでに彼が冒険者の登録をしたいみたいだからその辺の手続きもお願いできるかな?」
裕二は討伐してきた魔物の牙や角をカウンターへと置き、受付嬢はそれを換金した後に和泉の冒険者の登録の手続きを開始した。
和泉は受付嬢に言われるがままに書類に名前を書き、必要事項に記入をしていた。そして、和泉は最後に受付嬢にナイフと冒険者カードを渡された。
「このナイフで軽く指の腹を刺して血をそのカードに滲ませれば登録完了です」
受付嬢は営業スマイルをしながら和泉のことを見詰め、和泉は手をプルプルと震わせながらナイフで指を刺しその指でカードに血を染み込ませると白紙だったカードから桐野和泉の冒険者としての情報が浮かび上がってきた。
「これで登録は完了です。このカードはご本人以外が触れますと真っ黒になります。偽造防止のためといったところでしょうか。また、紛失された場合は速やかに冒険者ギルドで再発行の手続きを行ってください。その際は再発行料を支払っていただきます」
和泉の冒険者カードを受付嬢が手に取り、カードが真っ黒へと変化し再度和泉の手に戻ると元の状態に戻り「何と凄いっ仕組みなんだ……」と茫然していた。
手続きの終えた和泉を見計らった裕二は和泉のために初心者向けのクエストを勧め、その張り紙を剥がし和泉に渡した。
「和泉、冒険者になったことだしこのクエストを受けてみよう……と言いたいところだけどその恰好で戦うとなると防御面を考えたら違う服を買った方がいいだろう」
和泉は裕二に言われるがまま防具屋へと行くことにし、その防具屋は裕二の行きつけの店でもありアニメなどで見たことのある革のロングコートや鎧、侍が装備していた甲冑などがズラリと並んでいた。
「おう、いらっしゃい――って裕二じゃねえか!」
「店主、今回は彼にお勧めの品を買いたくて来たんだ」
防具屋の店主は筋骨隆々の男性でいかにも異世界ファンタジーに出てくるモブキャラという感じで和泉は茫然と佇んでいた。
防具屋の店主は佇んでいた和泉に白のロングコートをお勧めしていた。
「兄ちゃん、あんた結構すらりとしているからこの革のロングコートはどうだ?裕二のダチみてえだから代金は安くしておくぜ」
「それではこれでお願いします……」
和泉は顔を俯かせ小声でそう言うと裕二は首を傾げながら店主にロングコートの代金を支払う。
「毎度あり、またいいの仕入れておくからな!」
店主は手を振りながら大声で和泉と裕二を見送り、和泉は店主に小刻みにお辞儀を繰り返していた。
「裕二、色々と施しをしてくれるのは嬉しいけどいいのか?」
和泉は訝しげに裕二に尋ねると「いいよいいよ、流石に仲間に簡単に死なれては困るからね」と言いながらニコリと笑っていた。
「早くランクを上げて裕二に出世払いできるように頑張るよ」
「期待しているよ、和泉」
二人は楽しく会話をしながら街の門を抜け初心者に定番のリザードマンの討伐へと向かったのだ。リザードマンはゴブリンよりも強めではあるが裕二は何を考えているのか同じ日本から来た和泉なら簡単にこなせるだろうと思ったのだろう。
「リザードマンってのは強いのか?」
「う~ん、ゴブリンより少し強いけど和泉なら余裕で倒せるんじゃないかな?神様に力を授かっているならだけど」
裕二も転生した際に神様から特別な力を授かり、最初は低ランクのクエストを中心に受けていたのだが次第に高ランクのクエストを受けられるようになり数々の依頼をこなし冒険者の中ではかなり信頼されるようになり女性だけでなく男性からも人気があったのだ。
「それで、裕二は神様にどんな力を貰ったんだ?」
「僕は全属性魔法適正と魔力、知力、体力その他の底上げをしてもらったかな」
「俺は魔力とこの魔剣だったな。適正属性ってどうやって分かるんだ?」
すると、裕二は適正属性を確認する魔道具をバッグから取り出し和泉の適正属性を調べたのだ。和泉は裕二に「何の属性が適性あるんだ?」と尋ねると裕二は渋った表情で答えた。
「和泉の適正属性は闇と風のようだね。魔力量は僕と同じくらいだけど……」
和泉は顔を俯かせ肩を竦めるも「本当に魔法仕えるようになったんだ」と呟きながら裕二がバッグから取り出した魔法の載っているぶ厚い本を歩きながら読んでいたのだ。
「う~ん、風属性魔法の”ウィンドカッター”は風属性の中でも初級なのか……そして闇属性魔法”紫煙”と”影分身”は闇属性魔法の中でも初級なんだな……」
「その本は暫く君に貸すからリザードマンを討伐する前には使えるようにして置いたらだいぶ楽になるよ」
「そうなのか、ありがとうな……裕二」
和泉は裕二に感謝の言葉を述べ魔法の本を歩き読みしながら必死に覚えようと努力をしており、神様に力を授けてもらった影響だからなのか物覚えも早く色んな情報が頭の中に入り込んでいたのだ。
「着いたよ、和泉」
本を読むことに集中していた和泉に声をかけた裕二の顔は真顔になっており、表情はより一層険しくなっていた。
「裕二、速いな――」
「いや、和泉が本に集中していたからだよ。リザードマンを討伐のクエストである以上魔法に集中しすぎて失敗しないようにね」
裕二は和泉に注意を促し剣を鞘からゆっくりと抜き和泉も神様から貰った魔剣を鞘から抜いた。漆黒に輝いた魔剣は魅惑的で和泉はこの剣を握った瞬間自分は最強の剣士になったのではないかと錯覚してしまうほどだった。
その自惚れが後々後悔することなど知らずに。
リザードマンを討伐するべく地面を勢いよく蹴り上げた裕二と和泉はリザードマンに斬りかかる。裕二と和泉は風属性魔法”マッハダッシュ”で加速しているからなのか倍以上者威力で斬撃を加え、リザードマンが曲刀で盾代わりに防御しようとしても剣ごと両断されたりとかなりの蹂躙ぶりを見せつけていた。
和泉はラノベやアニメで得た知識があったからなのか剣の扱いをなんとなく把握することができたのかリザードマンとの戦いで判断が遅れることはあってもそれなりに戦闘を継続していた。
「ぐるぁぁぁぁぁぁぁ!」
「裕二、リザードマンが――」
「ああ、分かっているよ。我に灼熱の炎の力を授けたまえ……”煉獄”!」
リザードマンは咆哮をあげながら裕二達に抵抗するも神様に力を授かった者二人がコンビを組んでいる以上低級の魔物が徒党を組んで太刀打ちできるわけがなかった。中には和泉と裕二を見て逃げ出すリザードマンがいたが村や街に被害が及ぶといけないと危惧したからなのか裕二は火属性魔法”煉獄”で殲滅した。
”煉獄”の威力は周囲の森林を一瞬にして火の海に出来るほどの威力と膨大な魔力量が必要で火属性魔法に適性のある並の冒険者や魔法使いが簡単に会得するのは困難な魔法だ。”煉獄”の燃え盛る業火の炎はリザードマンの咆哮が聴こえなくなるほどの豪快さで裕二の魔力コントロールで威力を押えているとはいえ火の海に出来る威力を考えればチート級の魔法だった。
裕二が発動した”煉獄”により全てのリザードマンの討伐は完了し、和泉が討伐したリザードマンの数は一体だけであった。
「裕二は凄いな……俺なんかたったの一体しか討伐できなかったぜ」
「和泉だって無事に一体討伐できたじゃないか。それだけでも凄い方だよ」
和泉と裕二はリザードマンの討伐クエストを完了させ街へと踵を返すことにしたのだ。
桐野和泉の異世界生活はここから一歩を踏み出し、数々の困難に挑み出会いをすることになるのだ。そして、和泉と裕二は神様に特別な力を授かっていなくても自分達と対等……それ以上に強い人間と出会うことなど考えることもなく。
街へと踵を返した和泉と裕二はギルドに戻って受付嬢に討伐完了の報告を済ませ、リザードマンの牙や爪などの戦利品を持ち帰り換金してもらっていた。
討伐したことにより報酬金も貰うのだが低級の魔物であるため受け取る額は銀貨二~三枚程度だ。換金してもらった金額を含めるなら銀貨六枚であるため和泉と裕二は三枚ずつ分け、和泉は初めてのクエストをこなしたことで自信を付けていた。
「なあ裕二、この世界の通貨の価値は日本円でいくとどのくらいの価値があるんだ?」
和泉は裕二に尋ねると裕二は微笑しながら和泉の質問に答えてくれたのだ。
「多分金貨が壱万円くらいするのは間違いないんじゃないかな?そのうえに白金があったりとするから銅貨と銀貨の値段は日本円だと一円から千円くらいの差はあるんじゃないかな?」
「金貨よりも上があったんだな……」
「この世界は地球と違って特殊な鉱石もあるからね、それよりも和泉の初依頼成功を祝って食事でもしようか」
裕二は和泉の依頼成功を祝って食事をすることになったのだが和泉は学校から帰ってから何も食べていなかった為お腹が唸るように音を鳴らしていたのだ。裕二が案内してくれたのは裕二の行きつけの宿屋で朝食、風呂付で一泊銀貨一枚で済むのだ。昼と夜は別途追加料金が発生するためその辺りは要注意だ。
宿屋”ウィンターナイト”で和泉は裕二と食事を取ることにしたのだが時間帯が夕方だったからなのか宿を利用している人間も多く、賑わっていた。
「お姉さん、一人部屋ってまだ残っていますか?」
裕二はカウンターに立っていた女性に尋ね、女性は「空いていますよ」と微笑しながら答えた。
和泉は銀貨一枚を取り出しカウンターにいた女性に渡した。
料金を支払った後、二人はテーブル席へと腰を掛けメニュー表を見ながら裕二のおごりで異世界での初めての食事を取ることにしたのだ。
裕二が注文したのは”ウィンターナイト”の目玉メニューでもある特性スープと牛肉とサラダだ。和泉は最初に牛肉をフォークとナイフで食べやすい大きさに切り口の中に頬張ると牛肉が口の中で溶け込んでいくのが分かった。
「この牛肉美味しいな!裕二」
「この宿の女将さんがとても料理上手でね、このスープも夜限定で値段は高めだけどかなり美味しいよ」
裕二に言われるがまま特性スープをスプーンですくい口の中に入れると濃ゆい味が口の中に広がりまたもや和泉は未知の領域へと入り込んだ気分を味わっていたのだ。
「このスープ、コンソメスープにも似ているけどなんだろう……?すごく美味しい!」
和泉は思わず声を上げてしまい裕二は微笑を浮かべていた。
第二部を投稿することになりましたが正直なところ主人公を途中で変更するのをやっぱり辞めようかとも考えていましたが主人公を北欧系アメリカ人(日本国籍を取得している)よりも日本人を主人公にしている方が内容も分かりやすくなるのではないかと試行錯誤した結果です。
最初は困惑することもあるかもしれませんがどうかご期待ください。




