第15話 吟遊詩人
ジョセフ達がゴブリンをノーギャラで討伐してから2~3日が経った。
とある町でそのことを弾き語りしている吟遊詩人がリュートの弦を爪弾きしていたのだ。
「ゴブリンをぉ~、無報酬で討伐した若者がいたのさぁ~」
ゆっくりと優しく爪弾き、歌っていた。
「その少年は~、とても変わったみためをしていた~」
急に激しく弾き始め、ジャカジャカと手首を勢いよく振り出した。
吟遊詩人の歌を群がるように聴いていた人々はゴブリンを無償で討伐した冒険者にとても興味が湧いていたのだ。
「無報酬で討伐した冒険者なんて本当にいるのか?」
「勿論全て事実だよ。その男は結構変わった格好をしてのお、長い金髪に目元が見えない色眼鏡をかけてて黒い帽子を被っている男だったよ」
観客はそれを聞いて驚きを隠せずにいたのだった。
無報酬で初心者が自信を付けるために討伐依頼を受けるゴブリン退治のクエストを引き受ける人間というのが実現しているなんて話が実話だと知れば誰でも驚くのは当たり前だ。
「彼はとても気難しく無口な少年であったが一つの村を救った救世主でワトソン王国の領土の街の冒険者でそこへ行けば彼は今も冒険者をしてるはずだよ」
「なるほど、そこへ行けばその少年にクエストを依頼できるのか…」
一人の少年が吟遊詩人の言うことを頷きながら去っていった。
その少年はフードで顔が隠れていたためハッキリとは分からなかったのだが少なくともゴブリン退治をした少年に対して興味が湧いていた。




