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2-0.プロローグ

第二章、五大公爵会談編の開幕です。

エミリアに新たな試練が……?

 私は震えていた。

 赤いドレスを着て睨む美女。

 鋭い目でそっぽを向く美少女。

 不敵な笑みを浮かべる麗人。

 そして、底知れぬ笑顔で祈る修道女。

「あなたはどうするつもりもないのね。外交大臣妻のエミリア様」

「わた、私は……」

 いつものヘラヘラとした笑みも通じない。

 逃げられない。拘束されている訳でもないのに、体が動かない。

 閉鎖された妙に狭い部屋の円卓を囲んで、四つの視線が私を刺す。

 恐ろしい重圧に押しつぶされて、私はもう上を向くことも叶わなかった。

 誰かのため息が聞こえた。

「もういいわ」

 誰かが部屋から去って行った。

『役立たず』

 目の前にいた美少女の口がはっきりとそう動いた。

 (私は、やっぱりこの家の役立たずなんだ——)

 逃げ出したくて、この場から消えてしまいたくて。

 涙が溢れないようにするのに必死だった。

次からは2000~4000字くらいのお話を毎日投稿の予定です。

しばらくお付き合い頂ける方よろしくお願い致します。

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