対象年齢?
児童書を読むと、ときどき、対象年齢がかいてあるときがあります。あれ、どうやって、決めるのでしょうね。単なる目安? フィーリング? 職人のカン? 児童心理? 当用漢字? 何か客観的な基準とか、あるのでしょうか。
ピンポイントに何歳向け、というのは、さすがに決めにくそうですから、幅を持たせて何歳~何歳向けとなっていたりもするかもしれませんけれど、しかし、その「何歳」と「何歳」とのあいだのほんの数年が、小さい子にとっては、飛躍的な成長の時期だったりもしかねないわけで……どこからどこまでなら、同じカテゴリにいれていいのか、考えだすと、謎に思えてきます。
就学・未就学でわけたり、低学年・高学年でわけたり、するのかもしれませんが……
場合によっては、5歳~8歳などでカテゴライズしているケースもないではないようで、しかし、それだと園児から小学生までまたがってしまいますから、上限と下限では、だいぶ、ちがうのではないかと、思えないでもありません。
就学児童にしたところで、日本の場合は小学校だけで6年間もあるわけで……どこかで区切りをつけないと、同じに扱えるわけもなさそうです。が、では、どこでどう区分けるのが適切なのか?
逆に、教科書のように、1年ごとに明確に区切りをつけるなどということは、ほんとうに、できるのか? できるとしたら、どういう根拠で?
ハッタツシンリガクの泰斗とかでもあれば、リロン的に決めたりできるのでしょうか……?
ちなみに、ひとくちに「小学生」といったところで、低学年・高学年で、だいぶちがうというのはもとより。今はどうだか存じませんが、ン十年まえの当方の子ども時代には、「中学年」なんてカテゴリも(当方らの地元だけだったのかどうか知りませんが)ありました。
小学校6年間を、3年区切りで二等分するか、2年区切りで三等分するか。それだけで、3年生と4年生が、同じカテゴリになったり、ならなかったり、するわけです?
ワタクシゴトで恐縮ですが、たとえば当方自身の場合、まさにその「中学年」のころに、わりとけっこう図書館で児童書など借りて読んだ記憶があるのですが……児童書といっても、たとえば、福音館書店版のほぼ完訳、背表紙の厚さ4cmという『海底二万海里』をさくっと読破してみたりもしたのがその年代で。
だから、その感覚で、「3年生ならこれくらい読めるだろー」と、童話を書いてみたりすると、世間様の常識とズレてしまったりしないでもないかもしれません?
実際、その感覚で、「教科書に載ってるお話」系の本をのぞいてみて、3年生の国語教科書採用童話が、想像以上に、低学年寄りの内容・文体だったりして、あわてたこともないでもありません。
そういえば、当方の場合、やはりそのころ読んだ、江戸川乱歩だって、ですます調で書いてある(はじめから子ども向けにかかれたもの)か、だ調・である調で書かれてある(一般向けに書かれたものの子ども向け簡略版orゴーストライターによる新作)かを確認して、後者のほうを借りたりしてましたからねえ……マセガキか(笑
(ちなみに後者にはわりとキワドイ描写が残っていたりもするので親御さんはご注意をというところ)
閑話休題。童話を書くからには、(まあ、「大人の童話」だってあっていいわけではありますし、「なろう」読者のボリュームゾーン的にもごにょごにょですが)、ほんらい、子ども読者の存在も想定しているわけのもので、では、どういうふうにすれば「子ども向け」ないし「子どもにも読めるように配慮(by佐藤さとる)」したことになるのか?
ぶっちゃけ、ヨーワカラン、だったりもするわけです(泣
もちろん、本質的な内容を水で薄める必要はないかもしれません。ムイシュキン公爵いわく、子どもには何を話したっていい、のかもしれません。
グリムでもなんでもそうですが、わりとエグイものもふつうにありえますしね。
しかし、また、本質以前の、ある意味ではどーでもいいような面が、足をひっぱるということも、現実問題としては、あるかもしれないわけで……。
なにせ当方ごときザコのことですから、むだによけいなことを考えると、かえって、わからなくなっていくわけです(汗




