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欲張ってチートスキル貰いすぎたら、ステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します  作者: ゆさま


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5/10

取り立て

 獲得したスキルをスキルポイントに変換して取り立てます。


 掃除スキルLV3……スキルポイント60に変換。取り立てました。


 料理スキルLV3……スキルポイント60に変換。取り立てました。


 皿洗いスキルLV2……スキルポイント30に変換。取り立てました。




 * * *




 布団の中で瞼を開ける。窓からは朝の光が差し込んで、小鳥が鳴く声が聞こえてきた。


「……朝か」


 なんとも気分の悪い目覚めだ。せっかく覚えたスキルが消えちゃう嫌な夢だった……。


 上半身を起こして例の言葉を呟いた。


「ステータス」


 現れた半透明のウインドウを眺めると、昨夜見た時よりも表示が妙にすっきりしている。覚えたはずのスキルが全部消えていた。


「せっかく覚えたのになんでだよ!」


 慌てて半透明のウィンドウを何度も見直していると、ノエルの声が聞こえてきた。


「差し押さえられてるスキルポイントの分が、取り立てられたんだよ」


 たしかに、スキルポイントのマイナスは減っている。だけど、昨日の頑張りが全部無かったことになるなんて……。


 どうしようもない憤りを感じて、自然と口が動く。


「うわぁ萎えたー、せっかく覚えたのにー」


 ゲームのデータが消えてしまった時のような脱力感を覚え、ばたりと布団に倒れこんだ。


「スキルポイントのマイナスをなくせば、覚えたスキルは消えなくなるよ。天才スキルの恩恵で、スキルを覚えるスピードが異常に速いんだから、10000のマイナスぐらいすぐに返せるよ」


 ……ノエルは励ましてくれているのか。


 そうだよな。家事をやりまくっていたら、すぐにスキルを覚えられるし、スキルLVもよく上がる。


 それを繰り返してスキルポイントを完済すれば、きっと強くなれる。俺Tueee&ハーレム実現のために、立ち止まるわけにはいかない!


 今日も頑張って家事をしよう。そう心に決めると、拳をグッと握って立ち上がった。




 * * *




 朝食後、オウデルさんが街に行くのを見送ると、俺はアイリに頼んだ。


「家事とか、何でもいいから俺にやらせて欲しい」


「やる気だねー、やってくれるなら助かるよ」


 アイリに指導されて家事を色々手伝った。


 家事をやっていると『洗濯』『掃除』『料理』『皿洗い』のスキルを、次々と覚えることができた。


 最初の印象から、アイリはキツい子なのかな? と思っていたけど、意外と優しくて丁寧に家事のやり方を教えてくれる。


 アイリのような、とびきりの美少女と一緒に家事をするのは楽しい。


 やっぱり、異世界転生ってこうじゃないとね。


 家の中の家事があらかた終ると外に出た。次は薪割りと畑仕事をやるそうだ。


 アイリに教わりながらやっていると、すぐに『薪割り』と『農夫』スキルを覚えた。


 薪を割るナタや畑を耕す鍬は、筋力値が0の俺にはかなり重く、振り回すのは辛い。


 だけど、スキルを獲得すると、それなりに振れるようになった。力が無くてもできるようになるなんて、スキルって凄い。


 次々とスキルを覚え、スキルLVが上がるのでやる気は出る。ただし体力値が0なのですぐにバテてしまう。休み休みでも精一杯頑張った。


 一日スキル獲得に勤しんで分かったが、ステータスオール0でも日常生活にはひとまず問題ないようだ。


 始めはHP1ということでビビりながら行動していたが、ナイフが指に当たっても絶対防御スキルのおかげで怪我はしない。


 また、日常生活で疲れた程度では、HPは減らないみたいなのでひとまず安心だ。




 夕方、オウデルさんが帰ってきた。白いダイアウルフの毛皮は一千万イェンで売れたとほくほく顔だ。


 夕食は昨日より豪華で、美味しそうな肉がメインだった。オウデルさんは「ちょっと高い酒を買ってきた」と、ちびちびやっている。


 アイリが柔らかな笑みを浮かべて、俺を見ている。


「カイトは働き者だね。ずっとここにいてもいいよ」


 美少女に褒められて、思わず頬が緩んでしまう。


「ありがと、そうさせてもらうよ」

 



 * * *




 自分の部屋に入り布団に横になる。さてステータスでも確認するか。


 名前      カイト 


 レベル       1


 HP         2 

 MP         0

  

 体力        1 

 筋力        1

 魔力        0 

 反応        0 

 俊敏        0

 器用        0

 

 スキルP -9850 (差し押さえ中)

 

 所持スキル 


 アイギスの盾 天才 物知りさん アイテムボックス


 洗濯LV2 掃除LV5 料理LV4 皿洗いLV2 薪割りLV3 農夫LV3 




 よしよし、スキル増えてる。あれ、ステータスも少し増えてる?


「限界まで体を酷使し続けると、ステータスが徐々に上がるよ。でもたった一日で上昇するのは天才スキルのおかげだね」


 ノエルの説明に、俺Tueee&ハーレムに一歩ずつ近づいていると実感できた。


 急激に瞼が重くなってきて、そのまま意識は心地よく沈んでいった。


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