純粋は最強説
…ちゅ…ちゅ……。
ん?………。なにがおこった?
「…………。」
「…………。」
えーと…今ほっぺに、柔らかい感触が…?
ホントにナニガオコッタノデスカ…
ヒサビサノカンショクデ、
ワタシリカイデキマセーン…
冷静になって、状況を確認しよう。
①アムールに手を引かれ椅子に座る。
②アムールの顔が近づいてくる。
③柔らかい感触が頬にある。
④アムールの顔が離れていく。
⑤………。←いまここ。
……!ほっぺに、ち…チューされたのか?
慌てて隣をみると、ケンちゃんも私と同じように固まっている。
いや…嫌なわけではない。むしろ、嬉しい。けど!
だか、しかし!何事!?
お礼のチューってこと?
お爺ちゃん、何を教えちゃってんの!?
一体絶対、誰得なわけ!?
私得ですよ!ありがとうございます!!
などと、固まりながら考えていると…
「お爺ちゃんが、お礼にはチューが1番だって言ってたよ!だから、2人にお礼!でもね、チューって好きな人にしか、しちゃダメなんだって!ナギとケンちゃんも、誰かにする時は、気をつけてね!」
な…なんという…事を…お爺ちゃん…今度あったら……お礼言おう。
と、考えていると、隣からガシャーンという椅子の倒れる音が響き渡った。
見てみると、動揺しているケンちゃんがいます。
私の比べようのないほど、動揺しているケンちゃんが…。顔を真っ赤にして、よろよろと、腰を抜かしたのか、へたり込んでいる。口もパクパクと開けたり閉めたり。
拝啓 お爺ちゃん。
この状況、
貴方は想像、
しましたか?
敬具 ナギ




