ケンちゃんとヒーロー
「では……ケンちゃ〜ん!お願いします!こいつ罪人です!」
「任せてください。」
叫ぶとケンちゃんは、しっかりクールモードで、上から登場し、ベドロを押さえ込んだ。さすが!
「な…なんだ…離せ、誰だ!」
「冒険者ギルド、ギルドマスターのケンティル・ハウザーだ。お前を殺人容疑の罪人として、連行する。不平不満は受け付けない。」
「な…何故それを!し…証拠はあるのか!」
「証拠はここだ。この手紙にお前が罪人の可能性があることが書かれている。諦めろ。お前に断る権利はない。大人しく従え。」
え?その手紙って、私が書いた手紙だよね?ステータスに書いてあったことを書いたけど、証拠になるんだ…
「くそ…どこから…」
「おい。こいつを頼む。」
「はい。」
ベドロは諦めたように、身体から力を抜き、こちらを睨んでいたが、ケンちゃんの部下に連れて行かれた。
「皆様、お騒がせしました。それでは…」
もう帰っちゃうのか…お礼言わないと…
「あっ!けん…ケンティルさん!ありがとうございました。今日仕事終わりにギルドにお礼を持っていきます。」
「わかりました。おまちしております。アムール様が急いで伝えに来てくれたので…それでは、失礼します。」
わかりやすく、顔が明るくなったのだが…単純なケンちゃんだな…
「はい。」
「ナギはやっぱり凄いね!僕もがんばったよ!」
今日1番の功労者はアムールかもね…
アムールが気が付かなければ、2人を助ける事も、ベドロを捕まえる事もできなかったわけだし…
「うん。アムールありがと!今日は、アムールがヒーローだね!」
「僕がヒーロー!?やったーー!僕カッコいい?」
ヒーローだ!と喜ぶ姿はカッコいいというより、可愛い…が今日は、カッコイイことにしておこう…
「うん!カッコいいよ!アムール、私はこの2人とちょっとお話しあるから、店番お願いしていい?今日はお騒がせしたから、割引きでジャンケンサービスしていいよ!」
わかった!といって、店番に行ったアムールを見送り、座り込んでいる2人に向かいあう。




