完全勝利を将来の為に
かかったーーー!
てか、近くでみると、デカいな!横に…
「ご…ご主人様…す、すみません。」
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
ベドロが来た瞬間、身体を寄せ合い、互いに強く抱きついている…そして、すごい震えている…もしかしたら、見えない所に暴力を振るわれているのかもしれない…
「こいつらが、なんかしたのか?」
遠くから見ていたからか、状況がよく分かってないみたいだ…
「店の商品を食べたんです。なのに、支払いできないとか言いはじめるし、一番高価なジャムを3瓶も割ったんです!貴方が支払ってくれるんですか!?貴方が保護者ですか?支払いお願いします!」
私が説明すると、2人に向かい凄い視線を送った。だが、既に野次馬が結構いたので、直ぐにこちらに戻し、財布を取り出した。
「いくらだ!私が払おう。」
「ありがとうございます。全部で金貨30枚と銀貨5枚になります。」
「は?なんだって?」
「だから、金貨30枚と銀貨5枚になります。」
「露店でそんな価格の物あるわけねぇだろうが!」
「いえ、正当価格です。貴方の後ろに並んでいる、皆さんにも。その値段で販売しております。」
「は!?ハッタリじゃねぇーのか!」
常連さんにも、このジャムについて、いつも説明はしている。なので、皆、本当だと頷いている…
それどころか、勿体ない。と言っている人や、ジャムが…。と割れた瓶を遠い目で眺めてる人までいる…
ベドロもヤバさに気付いたようで、顔色を悪くしている…
「高価過ぎて、この商品はあまり売れませんが、1つ金貨10枚で販売する許可も、商業ギルドで了承を得ています。」
てか、本当はもっと安く販売しようとしてたんだけど、めっちゃ、ミーナさんとギルドマスターに怒られたんだよね…
さぁ、ベドロよ、どう出る?
「そ…そんな…くそっ…お前ら!なんて事をしてくれたんだ!使えない奴らだ!奴隷なら、奴隷らしく、迷惑だけはかけるな!」
「「キャッ!」」
あっ…2人がベドロに、突き飛ばされた…思わず足が動きそうになったけど、今は我慢だ…取り乱すな…今は冷静に…非情に…
「すみません。内輪揉めは、ご遠慮下さい。先にお支払いお願いします。」
「そんな金ない!俺は払わん!」
「お金が無くても、払って貰わないと困ります。こちらも、商売ですので…。赤字になってしまいます。そちらの2人、貴方の所有物なんですよね?貴方が責任を持って、支払うべきですよね?」
さぁ…どうする?ここまで追い込めば…
「な…ならば、そいつらはいらん!たまたま拾って、育ててから売ろうと思ったが、金にはならねーし、迷惑はかけるしな!俺はそいつらの所有権を破棄する。」
ふっ…計画通り!勝った!私の完全勝利だ!
でも、まだ気を抜くな…
この子達が、将来こいつに見つかった時に、ベドロが何も言えないようにしないと…
最後に釘でも刺しておくか…確認の意味でもね…
「そんな勝手が許される訳がないでしょう…貴方が所有している時にしたことなので、きっちり、払ってください。金貨30枚と銀貨5枚です。」
「うるせぇ!俺はそいつらとは、もう関係ねぇって言ってんだろうが!」
「そうですか…わかりました。では、そちらの2人、私に下さい。金貨30枚と銀貨5枚は、2人に返していただきます。それでいいですか?」
「あ…あぁ!それがいい!そうしてくれ。こいつらが悪いからな!俺は関係ねぇ!」
完璧だ。これでこの後は、私達に口出しできない。
「はい。わかりました」
「あぁ。お前が話の分かる奴で良かった、お前ら頑張って、返済頑張れよ」
最後までクズだな…こいつ。
こんなクズ、私が野放しにする訳ないだろ…
「では……ケンちゃ〜ん!お願いします!こいつ罪人です!」




