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胸の高鳴り

門から少し歩いた所で、私の足から限界の通達を受けた。もう、絶対歩けない!てか、歩きたくない!無理だから!と…。道の傍に寄り、一度紐を解いてアムールを降した。靴を脱ぎ、足を見てみると、豆が潰れて血だらけになっていた…もう、無理かも…

今日は野宿するか…てか、街で宿泊場所探せばよかった…なんか…疲労と痛み、寂しさで、押しつぶされそうだ…


「ぉ……ぃ」


ん?なんか、声?が聞こえる…


「おーーーい!」


ヒュー?かな?ヒューが凄い勢いで叫びながら、走ってきた…ど…どうした?


「はぁ、はぁ…やっと、追いついた。」


「ど…どうしたの?」


「はぁ…シオン、あぁ…俺の後輩から、ナギが死にそうな顔しながら、アムール担いで出てってって聞いてな…」


え…わざわざ、走って来てくれたの?ヒューも忙しいはずなのに…なんで…


「それで、わざわざ来てくれたの?」


「あぁ…。この状態になる前に俺に言え!心配しただろうが!まったく…」


心配…してくれたの?今まで、家族とか神様を除いて、こんなに必死で心配してくれた事があるだろうか…

なんか…なんか…


「ひゅー…ぁ…ありがと…ぐすん…し…心配かけて、ごめんなさい」


涙が出た…さっきまで、押しつぶされそうで、辛かったのが、ウソかのように。幸せと嬉しさで心が満たされていくように感じる…


「おう!ダメな時は直ぐに言えよ。ナギはギリギリまで、我慢する癖があるからな…ほら、これ飲め」


「ポーション?」


「あぁ…シオンがお前を心配して寄越したんだ…ポーション準備して、俺に連絡しようとした時には行ってしまったって、焦ってたから、明日ちゃんと謝れよな!」


私の両足に半分ほど振りかけてから、ほら残りを飲めとポーションを渡された…なんだかんだ、初めて飲むポーションだったが、飲んだ瞬間に疲労がなくなり、足の痛みもなくなった…ポーション凄っ!ギルドで結構怒られたけど、試した事なかったし、簡単に作れるから、栄養ドリンク的な効果だと考えていた…明日から絶対持ち歩こう…


「よし…歩けそうか?アムールは俺が家まで担ぐ」


「え?いいよいいよ!足痛いのも無くなったし、疲れもなくなったから、私1人で大丈夫!」


「はぁ…ナギ!お前の大丈夫は当てにならん。しかも、もう暗いし、危険だ。盗賊や魔物に遭遇したときに、お前はこいつを守りながら戦うことできるのか?」


盗賊…魔物…無理だ…今まで関わって来なかったから、存在すら忘れてた…今の私では、アムールを逃してあげる事も多分ムリかも…


「…そっか。ごめんそこまで考えてなかった…家までお願いしてもいい?」


「あぁ…それでいい。お前はもっと頼っていい。」


「……////。ぅ…うん。ありがとう。」




それでいい。と笑いながら頭を撫でてくれたヒューに、少しだけ胸が高鳴ってしまったのは、気付かないふりをしよう…

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