神的集客力
2人目の冒険者さん以降に中々人は来ず、約1時間が経ちました…アムールもなかなか売れない事を気にし始めて、さっきから、独り言が増えてきました。
アムールの独り言がこちらです。5連発でご覧ください。
「…なんでだれも、こないのかな…」(´ー`)
「ひまだなぁ。」(・x・)
「おじいちゃんまたこないかな…」( . . )
「ぼくがんばって、つくったのになぁ…」(*_*)
「おいしいのに…」(T-T)
本当に可愛いです…最初は私に話しかけてるんだと、思い返答していたが、そうではないみたいだった…自分の中で考えてる声が、出てしまっている状態だと、思うけど、最早泣きそう…お昼休憩にしてあげよう…気持ちのリセットは大事だしね!腹が減っては戦はできぬ。とも言うし…
「アムール、お昼休憩していいよ!サンドウィッチと好きなの食べていいよ、どれがいい?」
「さんどうぃっち!ぼくきゅうけいする!いちごじゃむぱんにしよーと!」
サンドウィッチという言葉を聞くと、キラキラした瞳がこちらを、向いた。やっぱり、アムールって、結構サンドウィッチ好きだな…さっきまでの、暗い表情が全くなくなった!
「イチゴね!はい。私の後ろで食べていいよ!その間私が、店番するからね。でも、お客さん来たら、アムールのこと呼ぶから、その時はよろしくね?」
「わかった!」
よし!これで、取り敢えずアムールは大丈夫だと思う!問題は、売れない事だ…どうしたものか…
それから、また1時間が過ぎました…
アムールも休憩を終え、私の隣にいるが、サンドウィッチ効果も切れかけて、また、ションボリしている…
今日は、もう売れない気がしてきた…切り上げて帰るか…
「アムール…今日は切り上げようか…お客さんも来ないし、家に帰って作戦を立て直そう。」
「ぼく、もうちょっとだけ、ここにいたいな…だめ?」
…?てっきり、もう嫌になる頃かなっと思ったが、意外に頑張り屋なのかもしれない…尊重してあげよう…まだまだ、明るいしね!
「じゃぁ、後1時間ここで、頑張「まだやってるか?」…え?」
アムールとの会話に、突然若い男の人が入ってきた…お客さんかな?急だな…
「ここ、まだやってるか?」
「えーと。はい。まだ営業しております。」
「おーそうか。間に合って良かった、このサンドウィッチって奴の3個入り1つくれ。」
なんか、スムーズに進みすぎな気がする…まるで、サンドウィッチがどんなものか、知っているみたい…
「はい!ありがとうございます。本日、開店日サービスチャレンジをしているのですが、しますか?」
「あー。頼む。ジャンケンって奴だろ?」
え?まじで、なんで知ってんの?不思議すぎるんですけど…
「え?はい…そうです。なんで、知ってるんですか?」
「ジゼルがギルドで、騒いでたんだよ。サンドウィッチがうめー!だとか、俺はジャンケンに勝ったとかな…最初は煩いと思っていたんだがな、時間が経つにつれて、気になってきたんだ…」
ジゼルさんって、もしかして、服屋のお爺ちゃんの次に買ってくれた人かな?ギルドで話してくれたのか!神的な歩く宣伝をしてくれていたみたいだ…
「そうだったんですか…じゃ、ジゼルさんに感謝しないとですね!」
「まぁ、あいつは本当にただ自慢したかっただけだろうがな!」
自慢でも、集客に繋がっている!ありがたい!アムールも嬉しそうにしてる!帰ろうと思っていたけど、石の上にも三年みたいの言うしね!
「自慢でも、感謝です…お客さん来なくて、どうしようと悩んでいたところなので…是非、ジャンケン買ってくださいね!」
「おう!で、ジャンケンはお前とするのか?」
「ジャンケンはアムールとです。アムールも頑張ってね?」
「ぼく、おにいさんにまけないよ!」
「のぞむところだ!」
「さいしょは、ぐー。じゃんけんぽん!」
「最初は、グー。ジャンケンポン!」
アムールがグー
お客さんはパー
「またまけたーーー」
「よし!」
アムールホントに弱いのかも…
「おめでとうございます。お代は銅貨6枚です。」
「おう!これな。坊主、また買いに来るからな。」
「また、きてね!」
「おう!でも、売れて喜んでる場合ではねーぞ…ほれ、見てみろ…ジゼルマジで騒いでたからな…丁度今の時間が、冒険者の帰宅時間だからな…」
ジゼルさんの騒ぎ…相当だったんだな…
てか、帰宅時間?
「?……!!!えっ?いつの間に行列できてる!」
「わぁー。すごい!」
「まぁ、がんばれよ!」
「は…はい頑張ります!またきてくださいねー!」
何人並んでるんだこれ…ジゼル相当騒いでたんだな…絶対サンドウィッチ足りない…
「アムール…がんばろ!」
「うん!ぼくこんどこそ、じゃんけんにかつよ!」
そうして、全部売り切りました。凄まじく売れた…
そして、
アムールのジャンケンは壊滅的に弱かった…
勝率なんと5%…全部売り切った時に、さっきと違う意味で落ち込んでいるアムールは、申し訳ないけど、可愛かった。あとで、私が気付いたアムールの癖を教えてあげる事にしよう…。




