二敗目
皆んなこっちを、チラチラ見てはいるけど、なかなか、近くに来てくれないな…試食でおびき寄せるか…
「いらしゃいませ!御試食いかがですか?」
しばらく、声がけしていると、冒険者っぽい人が、こちらに、ドスドスと歩いてきた…
「いらしゃいませ!サンドウィッチの、御試食いかがですか?」
「これは、食っても金取んねーのか?」
「はい!あくまで、味見です!値段の価値がないと思った時や、お口に合わなかったときは、買わなくて大丈夫です!」
「そうか…んじゃ、1つもらっていいか?」
やっぱり、お金かかると思われてたのかな…
この人には、周りへの宣伝をするつもりで、接客しよう!丁寧に!
アムール…頼んだ!
「うん、いいよ!はい!これは、いちごのじゃむが入ってるよ!」
「そうか…ぅ…うまいな…」
「うん!おいしいでしょ!こっちも、たべてみて!これは、おれんじのじゃむだよ!」
「ぉ…おう、いいのか、また食べて…」
ホントに、試食の文化がないのかな…とりあえず、店に出してる、3種類は、食べ比べてもらって、構わない…
「はい、大丈夫ですよ。ウチのサンドウィッチは、3種類のジャムを使っていますので、全部食べて頂いてから、決めてもらって構いません。」
「そうなのか…じゃぁ、食うな…これも、うまいな…」
「さいごに、これが、ぶるーべりーのじゃむだよ!」
「…これもうまい…」
さぁ!買うも買わないもいいが、できれば、買って欲しい!
「お昼ご飯にいかがですか?今日は開店日なので、割引チャレンジもあります!」
「んじゃ、美味かったし、頂く。チャレンジってのは、さっき、じーさんとやってた、ジャンケンってヤツか?」
「はい、そうです。アムール!ジャンケンよろしく!」
「ぼく、まけないよー!」
「さいしょは、ぐー。じゃんけんぽん」
「最初は、ぐー。ジャンケンポン」
アムールがチョキ
お客さんがグー
あれ?アムールジャンケン弱い?
「また、まけた…」
「えーと、んじゃ、銅貨6枚な。またくる。」
落ち込んでるアムールの頭をよしよし…と撫でてる…この人いい人…常連さんになりうる人は覚えておこう…
「うん。またね!」
「また、おまちしておりますね!」
その後、その人が冒険者ギルドで、サンドウィッチを大声でうまいと言いながら、食べてたこと。俺はジャンケンに勝ったと、自慢していた事を、ナギ達はまだ知らない…知るのは直ぐ先の未来である…




