悪と善
アムールの手を引っ張り、冒険者ギルドからでた。
アムールになんて声を掛けていいか分からず、無言で、門に向かい歩いていると…
「なぎ…ぼくのせいでごめんね…て、いたい?」
アムールが悲しそうな目で、少し血が出た手を握ってきた…心配かけたよね…
「ううん…痛く無いよ…アムールごめんね…私があまり考えないで、来たせいでアムールを傷つけた…最近良い人にしか会ってなかったから、浮かれてたんだ…いや、調子に乗ってたのかもしれない。ごめんね…」
そうだ、冒険者ギルドでも、最初に優しくしてもらったから、警戒心が解けてしまっていた…私がきちんとしていたら、アムールに辛い思いさせずに済んだのに…
「なぎはわるくないよ。ぼくが、しっかりしてないから…ごめんなさい…」
お互いに謝る事ばかりだ…これではラチが開かないか…
「もう、謝るのはお互いやめよ!明るく、楽しく、明日の話を笑顔でしよう!ね?」
「うん。なぎがわらうと、ぼくうれしいな!」
「私もだよ!お家に帰って、明日の開店準備しよっか!」
「さんどうぃっちつくろう!」
いつまでも、クヨクヨしないで、次の楽しい事を目指して進もう!
門前ーーー
門に行くと、ヒューが居たので嬉しい!
「よう!元気だったか!」
「ひゅー!ぼくげんきになったよ!」
「元気元気!」
「ほんとか?なんか、無理とかしてねぇか?」
「んーとね、さっきまではかなしかったけど、もうだいじょうぶなの!」
「さっき?ナギなんかあったのか?」
なんで説明すれば良いかな…まぁ、正直に話すのが一番か…
「いや…まぁ…いろいろありまして…」
それから、冒険者ギルドであった事を全部話した…すると、ヒューはとっても怒り始めた。
「は?なんだそいつ!今からちょっと行ってくる!ムカつく奴もいるんだな!」
ヒューは私達と同じように、怒り、悲しんでくれる、優しい人だ…本当に出会えてよかった…
「でも、大丈夫だよ!言いたい事も全部言ってきたし、まぁ、依頼に関しては困ってるんだけど…」
「ぼくのせいで、おねがいできなかったの…」
「ん?そもそも、何を依頼に行ったんだ?」
ヒューが不思議そうに首を傾げた…そう言えばまだ言ってなかったか…
「体力強化と護身術を習いたかったの…自分の身は守れるようにしないといけないから…」
「??なんで、俺に言わねぇーんだよ!俺が教えてやるよ。」
「え?」
「いやいやいや!俺、一応冒険者なんだが…言ってなかったか?俺が教えてやるよ」
あっそっか!ヒューって冒険者だった!教えてくれるのはありがたいが…
「甘えちゃって良いのかな…迷惑じゃない?」
「ナギとアムールを迷惑と思ったことは一度もない!俺を見縊るなよ!」
「うん…ありがとう。」
「ありがとう。」
優しすぎる…本当に感謝しかない…今度会うとき、とびっきりの開店祝いサンドをプレゼントしよう。
「んじゃ、いつから始める?空いてる日はあるか?」
「明日はちょっと用事があるから、その次の日でいいかな?」
「おう!大丈夫だ、ここ集合な!」
「うん。ありがとね!またねー!」
「ひゅーばいばーい!」




