まだ、子供
遠くに行ってしまったケンちゃん…
いやいや…行き過ぎだろ!!
てか、もうみんなストレッチ終わって帰りたいのに、ケンちゃんのせいで、戻れないんだが…
アムールが「僕、連れ戻してくる!」って走って行ってから、最早10分経つ…ずっとケンちゃんに声かけてるが、一向に戻ってくる気配がない!
そろそろ、私も行ってみるか…
長くなりそうだから、クロエとクレアは戻っててもらう…ヒューと一緒なら大丈夫でしょ…
「はぁ…クロエとクレア先にヒューと家に戻ってて…」
「わかった!いこクレア」
「そうだね!クロエ」
「…ヒューお願いね…」
「あぁ…分かった、ナギも頑張れよ」
ヒューの同情の目が凄い…この短い期間でヒューはケンちゃんを哀れみの目で見る様になった…まぁ、ケンちゃんのホントの姿を見れば誰でもこうなるはず…
だって、見た目と中身が伴ってないから!無さ過ぎて呆れちゃうんだよね…最早28歳の男って言うよりも、アムールの弟って思わないと、頭の認識がズレて、わけわかんなくなっちゃうんだよ…
よし!切り替えて!アムールを助けに行こ…
近くに来たのはいいけど、これなんかヤバくない?
アムールなんかめっちゃ落ち込んでんだけど…
「…はぁ…ケンちゃんいい加減出てきてあげて。アムールが寂しがってるよ!今日の予定だって沢山あるんだから、こんなとこで時間使っちゃダメでしょ!まったく…」
私が声をかけるとケンちゃんが顔を出して、険しい声を出し始めた…
「ぐぬぬ…確かに今日はギルドに行かないと…」
「でしょ?戻っておいで?ね?」
まるで、子猫に話しかける様にすると、ケンちゃんがゆっくり出てきた…はぁ…なんだかなぁ…
ケンちゃんが出てくると、アムールは目を一瞬輝かせたが、直ぐにまた眉を下げた…
「け…ケンちゃん…僕なにか、嫌なことしちゃったかな?ごめんね…嫌いにならないで…」
あぁ…なるほど…
アムール…それはいらん心配だよ!
ケンちゃんがアムールを嫌いになる訳がないのに…
「そ…そんな!嫌いになることは、絶対にありません!た…ただ、そのアムール君が…なんていうか…」
「やっぱり…アムールが、なんかしちゃったんだ……ほんとにごめんね…」
おや?おやおや?
いつも自分のことは、僕って言うのに…
もしかして、アムール泣きそう?
ケンちゃんも変化に気がついた様だ…
「ち…違います!!アムール君!変な誤解しないで下さい!」
「じゃぁ…なんで出てきてくれないの?アムール、訓練が終わったらケンちゃんと遊ぶの楽しみにしてたのに…なんで?…ぅ…(T-T)」
あ…泣いた




