ママになる
あれから、訳のわからんケンちゃんは置いて、ヒューにアムールを頼み、先に訓練を頼んだ。私は今日はお休みだ。やらねばならない事があるしね…
そう!私は2人を起こしにいくという、大役をするのだ…昨日は治してからずっと寝てたからなぁ…。寝過ぎなのがちょっと心配…
2人の部屋の前にきて、深呼吸をする。
よし、笑顔で行こう…
「おはよー!2人とも、おきてるー?…あれ?」
部屋に入ると、2人はベッドにおらず、部屋の隅っこに震えながらいた。
私に気が付いた2人は、ぼろぼろと涙を流しはじめた…
「ここ、どこなの?クレア」
「わかんないよ…どこなの?クロエ」
「えーと…ここは、私とアムールの家だよ。簡単にいうと、貴方達を私が昨日引き取ったでしょ?だから、私達の家に連れてきたの。怪我とか治したの覚えてない?」
「覚えてない…クレアは?」
「わからない…クロエ…」
覚えてないか…だとしたら、寝て起きたら、わからないところにいて、不安だっただろう…
「そっか…覚えてないか…でもね、私はクロエとクレアを大切に守ろうと思って、ここに連れてきたの。だから、それだけは忘れないでね?」
「大切?クレア…」
「守る?クロエ…」
そうだ。2人を守らないと…ちゃんと、責任もって最後まで。それが私の務めだから。
「そうだよ。私の事お母さんだと思ってくれてもいい。貴方達のことを必ず守ってあげるから。もう、心配しなくてもいいんだよ。」
「ママ?クレアと私の?」
「ママ?クロエと私の?」
「うん。2人のお母さん代わりになれるように、頑張るから、もう2人で頑張んなくていいよ。」
「…!く…クレア…」
「…!く…クロエ…」
その後2人は、一頻り泣いたが、2人で頷くや否や私の手を握り、今は満足そうにしている。
吹っ切れたのかな?そうならいいんだけど…
2人が満足そうに、私の手を握って離さないので、ご飯の前に着替えをさせよう。昨日買っておいた、白のワンピースだ。とっても可愛く、2人に似合うと思う。これを着て今日はギルドに登録しにいこう。
「はい。2人ともこれに着替えてね?今日はギルドに身分証を作りにいくからね。しっかり、ご飯食べてからいこっか。あと少しで3人も戻ってくると思うし!」
「「はーい。」」
ワンピース…とっても似合って可愛いです。なんていうか…可愛いです。お互いの瞳の色のゴムで、ツインテールに髪を結んであげると、2人で見合わせて、喜んでいた。…可愛い。
窓の外には、アムールとヒューが訓練を終え、こちらに戻ってくるのがみえる。
「よし!2人とも、皆んなに紹介しないとね!緊張しなくていいからね?」
「はーい。クレア楽しみだね!」
「うん!クロエ頑張ろうね!」
2人も笑顔で張り切ってるし、大丈夫だろう…
さぁ…ご飯にしよっか…




