表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
226/230

ロイヤルコペニャーゲンのカップ

 今日は、駅長室に猫町さんがティーカップのセットを持ってきてくれました。

 

「来客用にいいんじゃないかと思ってね。旦那が取引先からもらったものなのよ」

「ありがとうございます」

 猫町さんのくれたカップは純白の地に繊細なコバルトブルーの唐草模様で、これまで使っていた安売りショップのカップとでは上品さが違います。


「ロイヤルコペニャーゲンなんだけどね。相手の方、前にも同じ物を下さったのよ。覚えてなかったのかしら」

 猫町さんの旦那さんは商社勤めで、取引先からいろいろな物をもらっているみたいです。駅長室にある翡翠の犬の置物も、猫町さんが持ってきたものです。


 そこへ、猫矢さんが顔色を変えて入ってきました。

「大変です! コペニャーゲンにUFOが出現しました!」

「え、どういうこと?」

 私はテレビの公共放送をつけっぱなしにしていましたが、そのような速報は出ていません。

「デンミャークの仲間からメールが届いたんです。UFOが出現したら世界中の仲間で、お互いに知らせ合うことになっているんですよ」

 

 UFO大好きの猫矢さんは、その件に関しては世界の仲間とネットワークを持っています。

 まさか本当なのかと思って一緒にメールを再確認したところ、ロイヤルコペニャーゲンの新作として、UFOの置物が登場したという話題だということがすぐにわかりました。


「ロイヤルコペニャーゲンは、食器だけじゃなくて、置物も作っているのよ。うちにはパンダの置物があるし、お雛様なんかも作られてるけど、UFOまで作るようになったのね」

 猫町さんはそう言って面白そうにしていました。

「まあ、お茶でも飲んで、気持ちを落ち着けたら?」

「いえ、大丈夫です。失礼しました」

 猫矢さんは早合点して恥ずかしいのと、本物のUFOじゃなくて残念なのと半々といった感じにしていました。


 一人になってから、セットのソーサーを見ながら、これを投げたら空飛ぶ円盤ということになるのかなと、ふと考えました。

 もちろん、考えてみただけで、そんな危なくてもったいないことはしないですけれど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ