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自覚した気持ちと今後の事

『もしかして恋に落ちてしまったかもしれない』と思った私は、レイさんの顔をそっと見てみた。

すると、心臓がドキドキするし、顔が熱くなった。これはもう確定でしょう。


ー私、レイさんが…す、す、す、好き、なんだ…。


でも、考えてみたら、私がレイさんを好きになるのは当たり前な気がする。だって、偶然とは言え、父さんが行方不明になってショックを受けた時には側にいて支えてくれたし、その後も心配して気に掛けてくれた。

そして、極めつけは今回だ。私のピンチを助けてくれたんだよ!もう、これは好きになっちゃうでしょう!

危険な場面があってドキドキ場面したけれど、吊り橋効果とか関係なしに、好きになっちゃうでしょう!!レイさんは素敵な人だもん。そして、イケメンだもん。


ーこんなに素敵な人なら恋人くらいいそう…。最悪、結婚してるかも…。


は〜、とため息をつく。恋を自覚した途端に失恋なんてイヤだよー。レイさんが起きたら、確かめてみようかな。でも、決定的な事実を知っちゃうのも怖い…。

う〜、でも、確認しない事には前に進めないかな?まだ自覚したばっかりだし、失恋しても傷は浅くてすむもんね。


ちらっとレイさんの寝顔を覗き見れば、また心臓が跳ね上がった。

もう、これは本当の本当に好きになったって事なんだろうな〜。

それからしばらく、レイさんの顔をチラチラ見てはドキドキするのを何回も繰り返して、私の気力と体力は消耗していった。

疲れたから、ベッドの横にあるイスに座ったまま、ベッドの端っこに顔を突っ伏す。


レイさんへの想いを自覚したけど、今後はどうしたら良いんだろう。

恋人や奥さんの有無を確かめた後、私はどうするのが良いんだろう。

恋人や奥さんがいないなら、もちろん恋人になりたい。けど、今、レイさんに想いを告げたとしても、絶対に相手にして貰えないと思う。上手く断られるか、上手くかわされるか…。

だって、私まだ14歳の未成年だから。15歳で成人になるから、あと少しで成人するんだけど、それでもレイさんから見たら、私なんてまだまだお子ちゃまに違いない。レイさんの年齢は分からないけど、成人してから4~5年以上は経ってるんじゃないかな?19歳・20歳から見たら、14歳なんて…。やっぱり子供だよね…。はあ。


私はレイさんの事を考えてたけど、私自身の事も考えなければならない。

レイさんへの今後も大事だけど、これからの生活についても大事だからね。私は、父さんを探したくて船に乗れる仕事を探したんだけど、それは失敗に終わったし。

私は父さんの事をまだ諦めてはいない。けれど、『また船の仕事を探すのか』と考えると、仕事は見つからない可能性が高いし、またこういう事があったら…と考えると、少し躊躇してしまう。


ーどうしようかな〜?


正直、船に乗る仕事が怖い。でも、父さんを探しに行きたい。


ーう〜、ジレンマ。


もんもんと考えていると、レイさんがもぞっと動いた。


ー起きたのかな?


見ると、寝返りをうっただけだった。

だけど、その時、私はレイさんの顔を見て、閃いた!!


ーそうだ!レイさんが乗ってる船で働かせて貰えば良いんじゃないかな!!わ〜お、私ったら、天才!!!


そうと決まったら、レイさんが起きたら、この船の船長さんを教えて貰わないとだ。

でも、雇って貰えるのか心配ではある。もう人が足りてて断られるかもしれない。それに、『女は雇わない』って言われるかも…。

って、それはないか!この船には、あの援護の時に指揮を執っていた美人さんがいるもんね!


と、考えていて、思い出してしまった。あの戦いを…。

ガタガタガタ…と震えが襲ってきて、歯がカチカチと音を立てる。


ー怖い。


私はぎゅっと目を瞑り、両手で腕を抱いて、再びベッドに突っ伏した。

その時、私を安心させてくれる声が聞こえてきた。レイさんだ。


「エミリア!どうした!?具合が悪いのか!?」

「レイさん…、大丈夫です」

「大丈夫なもんか!震えてるじゃないか!」

「…いえいえ、大丈夫ですよ。レイさんこそ具合はどうですか?」

「大丈夫だ。それで、エミリアは?」


ーうひ〜、誤魔化されてくれなかったよー。

すみません。しばらくの間、不定期更新にしたいと思います。

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