第7話 「出会った二人は・・・」
「転移者ねぇ・・・でもゲーム違わね?。」
深夜になる少し前に「ミント」が戻ってきた一人の男を連れて、
武装解除をしてるわけではない、彼も周りの様子を伺って進んできたようだ。
警戒線のところにいるボーンに対してライフルを向けたのは仕方ない、普通の感覚だとビビるよね?即座にミントにくるまれてしまっていたが。
気の毒に闇夜にうごめく骸骨兵士はふつうに怖いよね、そのあとはミントの中でバンガローの下まで移動して階段の下で吐き出されたけど。
美子がすかさす気を使ってバケツに入った水を頭からかける、ライフルはミントの体内のようだし他にも何か残ってる、武装解除されたようね。
「・・・言葉はわかる?お兄さん。」
「ん?なんてことだ君も捕まったのか。」
はぁ?ああこれ面倒な奴かも・・・。
この後の展開がなんとなくわかるのでミントや美子に命令をする。
「中にはいるわよ、ボーン、ボーラ外は任せるわ美子はここで待機してミントはその人をつれてきて。」
そういってバンガローの中に戻る、なんか違和感たっぷりね。
なんかまだ言ってるわ混乱してるのかな?
「えっ命令ってこいつらの主って?あ、あああ・・・。」
階段を半ば強制的に押し上げられて、外に向けて開けられているドアから押し込まれた男は上下共に迷彩の戦闘服に身を包み、USアーミータイプのヘルメットを被り、足下もコンバットブーツとこの世界観と時代考証にあわない格好をしている。
武器も自動小銃にオートマチックの拳銃が2丁にその弾倉と手榴弾がついたサスペンダーに背嚢って、20世紀後半の戦争スタイルじゃないーってなんで私が知ってるかって?。転生する前の記憶じゃないかな。
転生する前の記憶は断片的に残っているし、何かの弾みで思い出すこともある。
今みたいにねーこれが便利かどうかはこれからわかるのかな?。
恋になんて落ちない、いくらこの世界に二人しか居なくても・・・あっでもマジ二人だけなら恋には落ちなくてもすることはするかも・・・しょせん雄と雌だし。
でもまぁ俺的には論理感的に無理があるかな?だってお子様だよ。
どう見たって10歳位だよ?やっぱ今すぐに手を出すとか無理でしょ?。とか俺の妄想が暴走していると、俺の正面にいる少女が珍しいものを見るような目で俺を見ている。
「何か野獣のような視線を感じるわ美子、やっぱり縛っておきましょう。」
あれちがったか?いや何そんな嫌らしい目したか俺?。
そのお子様の傍に居たゾンビが動き出す、美子だって・・・まぁ生きてれば美人かもしれないし年齢的に丁度いいーいやいや骨見えてるし、蝿とんでるよ?。
「いや、待て待て待ってください、何かの誤解です。」
俺は慌てて視線をそらして懇願する、お願いだからその腐った死体を近づけないで。
何か気をそらしてこの状況を改善しないと、
「えっと、ここ「バトルデューティ2」の世界じゃないんでしょうか?。」
駄目もとで聞いてみる、これの反応次第でここがゲーム内の世界なのかガチで異世界かがわかるだろうし今以上変な人判定ないだろうし・・・
「何を言ってる?てかキモいんですけどなんでいきなりゲームの話をしてるの?。オタクなの、馬鹿なの自分の状況考えてる?。」
あれ、この子今なんて、もしかして
「えっ?ゲームって、やっぱりここは・・・」
そういうとさらに憐れむような視線で床に正座させられてる俺を見下してきた。
床に正座~まぁノコノコとスライムについていったら、このバンガローにたどり着き黒いスライムやら骸骨兵士(流石に引いた)に囲まれて捕虜のようになって引きたてられてっ室内に入ったらこうなった。~してるからね物理的にお子様でも見下せるよね。
「あー期待させたら悪いから始めにいっとくわ、ここはゲームの中じゃないまぁよく似た異世界です。あなたは転移してしまったのかもしれないけれど私は転生してきたの、だからあなたのようにすべてを覚えてるわけじゃない。」
「そして、あなた同様にここがどこかは理解らない昨日の朝ここの浜辺で気がついたのよ
この体とこのなりでね。」
「一日でこの家を?。」
「半日でよ、もっとも私がではなく骸骨さんたちがだけれど。」
ここはやっぱりファンタジー寄りの世界ですね、苦手なんだよな~RPG。
だいたいさ~なんで弓矢で石のゴーレムがやられるんだよ?何鏃が爆発するの?
硬い石貫通するってどんな弦使うの?しかも連射秒速でしてるし・・・弓職ディスってますね、昔気に入ってたゲームでね嫌なやつが居たんですようんうん(ぐすっ)。
「で、どうするのかしら?。」
「すいません、出来れば温かい食事と寝床を与えてください。」
「はぁ?何いってんの、ここは宿屋じゃないんだよ。」
「それはもう重々承知のうえで、お願いします。行くとこないんです~この世界のこともよく知りませんし。」
「私も知らないわよ!ってか、なんでこんな子供に頼るのよ!あんた大人でしょ?。」
「見かけは子供中身は大人、とお見受けします。」
なんか美子をはじめ、ボーラも俺のことを憐れむような目で見ている。
だよなぁ~いい大人が土下座して頼み込んでるんだもんな~。
いやもとから正座はしてましたけれど・・・。
「ところで、あなた名前は?。」
「・・・本名は 香坂 蘭人「あっそっちで呼ぶの?。」いやできればこのキャラの方で。」
「そのキャラの名前は?。」
「ライオネル、ライオネル・ガバナーで。」
「私は・・・ベネットよ、ファーストネームはなし。」
「・・・ボーラ、夕食の残りある?なかったら適当に肉焼いてあげて、美子あんたの肉じゃないわよ。そんな悲しそうな顔しない、警備ボーンと交代してきて、あいつにも話とかないとうちの中で戦闘始めるじゃん、ミントはこいつの武器を返してあげて。」
えっと、ベネット・・・美人に多そうな名前。
顔を上げると美子さんが名残り惜しそうな素振りでドアを開けて外に出ていく。
惚れたかな?いやゾンビに惚れられても困るんですけど。
俺の命の恩人いや恩スライムの「ミント」さんから、ライフルや背嚢やナイフにハンドガン2丁と弾倉や手榴弾を返してもらう。
テーブルと椅子が用意されて、骸骨兵士が料理を運んでくるしかも美味しそうな匂いがしてくる。
立ち上がろうとした時にドアから別の骸骨兵士が入ってくる、ただしこいつは帯剣し盾を背負っている。
少女が何か呟くと俺に向けていた敵意が消えていく・・・頷くと再びドアから出て行った。
「座れば?早く食べて、できれば外に出て警戒にあたって欲しいんだけど。」
「ベッドは?。」
「ないわよ、もしかして一緒に寝る気?子供用のベットなんだけど。」
「いえ、いいです。出来れば床で寝る許可をください・・・。」
流石の幼児用のベッドで添い寝はキツイ、かと言って外で寝るのはちょと辛い。
何かの動物の肉を焼いたもの(しっかりウェルダン)と付け合せの野菜と、海水を沸かして塩分を取り除いたと思われる水で頂く、野趣あふれる味わいだがゲーム内ではないだけに現実は腹がへるのが実感できる=つまり美味しく頂きました。




