第40話 「海上戦。」
す、すいません。
き・・気が付くと更新してなかった・・・。
どういうわけか陸地を奥深く進んでるはずなのに、今私は召喚した魔人たちと異世界から転移してきた日本人、ライオネルこと香坂蘭人と一緒に大海原を船に乗って進んでいる。
なんでいるのかって?それは・・・。
「マストが折れたって?。」
「敵のブレス攻撃には耐えたらしいが、そのあとに生じた風によってポッキリと折れたそうだ。」
「で?船は・・・。」
「二度目の時に燃え上がったそうだ。」
「で、呼ばれたわけか?。」
「いや、依頼だぞちゃんとギルドを通したものだ。」
ライオネルはギルド発行の依頼書を懐から出してヒラヒラさせる、ということは報酬が出る理由だけどいくら出るのかは聞いてないなどと思ってると、もう一枚紙を取り出して
「でも、船大工達からは責任をとれって書面が海軍大臣のところに来たそうだ。」
「だから、ここにいるわけか。」
「そういうこと。わかったらちゃんと働くんだよ。」
請求書なのか、抗議文なのか?それを聞こうとした時に爆発が起こり、
ライオネルの背後から襲いかかろうとした半魚人が空を舞う。
「なんで、こいつらこんないるんだよ?爆雷効いてないんか。」
更にライオネルの持つ散弾銃が吼えて吹き飛ぶ半魚人、宙を舞う無防備な腹部めがけて撃つのだからそれは酷いことに。
「あーそれもな、最初のうちは結構効果があったらしいんだが、なんか翌週にはあまり効果が出なくなって、いまじゃほとんど意味がないらしい。」
私の説明にいまいち負が落ちない様子のライオネルをみてたのか近くに来ていたローラィが代わりに説明をしてくれるので、その間に移動して舷側に移り次の行動の準備をする間も説明が続いている。
「慣れれば、海面から落ちてくる爆雷をさけることも容易ですから。」
「そうなのか?。」
「見えているんですよ、もっとも最初は何が落ちてきたのか気にも止めなかったのでしょうね。」
甲板がスッと氷で覆われ甲板にいる者や、手摺りに手をかけていた者が一瞬で凍り付く。もちろん味方を凍らせるようなことはしない、というかフレンドリーファイヤーは出来ないような仕様になっているような気がする、なんせその海面までその凍結は続いている。
船縁を登っている途中の者、海面から頭部を出しているものには弓矢が当たり、その衝撃で崩れていく。甲板上のものは剣で斧で杖で叩くことで砕いていく。
「元いた世界の潜水艦が相手じゃないからな、奴らの船は海中を進むだけの手漕ぎボートだからな。しかも海中用の眼があるんだからな見えれば避けるのは難しくないだろう沈んでくるだけだからな、もちろん爆発すればその衝撃は痛いだろうが、そのうち無効化する方法もみつけるさ。」
そう言いながらダイちゃんに指示して船の周囲の氷の上に油をまくと船には不燃の魔法をかけて、解氷すると氷の下にいた後続の半魚人が海面に出てくる。
油に気が付いた者が警告の声をあげる直前に一気に海面を炎上させる、即座に潜る半魚人達だが少なからずやけどをした者もいるようだ。
海面から遠ざかろうと潜る彼らのすぐ傍に何かが沈んでくる。
それは見覚えのある酒樽のような形をした金属製の物で・・・逃げようとしたときに付近に大量にあったそれが次々に爆発した。
「酷いな。」
「戦いですからね。」
「上もそろそろ終わりそうだね。」
上空ではシーワイバーンとうちのジーナの戦闘が繰り広げられていた。
ジーナの特徴的な尾が上空で華麗に舞うとシーワイバーンにダメージが入るようで、
その軌道が時折ふらつくように見える。
二匹いたシーワイバーンは今は一匹になっているから既に墜ちたのだろう。
「そろそろ逃げる奴がでるかな?。」
「恐らくは・・・でどうします?。」
「追うよ?。あれが召還できたことだし。」
「まさかね、あれが召還できるなんて~って、おかしいだろバリバリの現代兵器だぜ。なんでその魔術書に書いてあるんだよ?。」
「ふむ?もしかしてかなり未来な世界設定?とか。」
「な、わけないだろ?。夜空みただろ、月が3つだぜ3つありえないだろ。」
[細かいところにこだわる男だな。]
「本に言われたくねぇよ。」
うん?ライオネル閉じている私の本と話せるようになったのか、凄いな。
船上での戦闘はほぼ終わりかけており、船上で動く物はないようだ船内に入り込んでいる物は今ミントとカカオが巡回しているので報告があるだろう。
襲撃してきた奴らで一部は逃走したやつらがいるようだが、(何匹かは意図的に逃がしたし)そいつらには追跡用の針を撃ちこんでおいたし見失うこともないだろう。
問題はこちら側に、彼等ほどの水中での戦闘能力がないところだが有るとすればローラィとその眷属になるのだが聴いたところによると水中戦では互角かややむこうが優勢のようだ。
「ますたー船内に敵及び異物はなしです。」
甲板の隙間から焦げ茶色の液体が染み出してきて、中央部から持ち上がりカカオの姿になって報告する。
「わかった、ミントもここに呼べ次のフェーズに移行する。」
そう指示を出してライオネルを見るといつの間にか彼も準備を終えたようだ。
もっともその為に彼を後甲板から前に連れてきたんだが。
彼が来ているのは近代的なウェットスーツに水中用のゴーグルと口元には人工鰓にスピアガンとおよそこの世界とは縁がない装備を身につけているし。
彼の傍にはこれまたここには存在しないはずの水中スクーターが置いてある。
もちろん一台だけな訳はない追撃体のメンバー分用意してある。
私、ミント、カカオは別行動になるヴァリアスはすでに準備に向かった。
パイア、ローラィ、はライオネルと行動をともにする。
「マスター、あれは加勢しなくてもよいのでしょうか?。」
パイアが空を見上げながら聞いてくるので、今一度空を見上げてから軽くうなずいてスーツの点検をしてやる。
ローラィにウェットスーツは必要がないから彼女はすでに準備を終えている。
海面の油が燃え尽き、爆発で泡立つこともなくなったので、甲板からだいちゃんが海中スクーターを一つずつ下ろしていく、これにはライオネルやローラィを乗せたままである。最後にパイアが降りたのを合図にレオがエンジンの始動を確認、右手をあげて振り下ろし潜行していく。ローラィが先頭にレオパイアと続く、三人が海中に消えたあと甲板に降下してくる影があるジーナが戦闘を終えたらしい。
「お待たせしました、中々手強かったですが。」
「ご苦労でした、引き続き追撃しますが目的地までは時間があるでしょうからその間に治療して休息をとっておきなさい。」
ジーナはと見ると用意した防具はあちこちが損傷し、その滑らかな肌も傷つき煤けている
防具の下も怪我をしてるのか僅かに血の匂いもする。
私は甲板上に描いた魔法陣の中央に移動して準備をする。
「では船を任せます、ミント、カカオ、ジーナは私の近くに集まりなさい。」
<ヴァリアス、場所を空けなさい>
「ー転送ー。」
太陽の輝く帆船の船上から、LED照明で昼光色に輝く機械や配管と計器に囲まれた船内に移動する。
「ヴォルフ、機関始動。ミント、カカオ持ち場に着け。ジーナは医務室に、ミント上げ角15、タンクブロー深度をあげる。。」
「上げ角15、メインタンクブロー、深度をあげます。」
「ライオネル様からの信号確認しました。」
「針路修正、船体、機関異常なし。」
「前進強速、信号を追え。」
海底に潜んでいた潜水艦が静かに浮かび上がりゆっくりと前進を始める。
私たちは潜水艦の中にいた但し原潜ではない日本の自衛隊の潜水艦だ。
このタイプ「じんりゅう」はスターリングエンジンを積むモデルで原潜との一番大きな違いは音である、圧倒的に静かでありしかも少人数で操艦できるとあったので召還したのだ。
まさかの近代兵器の召還はライオネルの特技「検索」による異世界からの情報を得る手段によるもので、ライオネルが私の本「超簡単入門あなたもこれで召喚マスター」に触りながらその特技を発動させた時に起きたリンクで有ると考えている。
もっとラント自身はご都合主義と言ってはばからないが。
ちょっと脇道にそれると、頭のなかで話が暴走分離していく・・。




