第36話 「本は見ている。」
うう出ない・・・
「どうしたんですか?。」
借りている部屋の窓際に置いた安楽椅子に揺られながら魔道書
「超簡単入門あなたもこれで召喚マスター」を読んでいると、ミントが声をかけてきた、見ると片手に飲み物が入ったコップを持っている。魔物でも飲み物飲むんだなぁ。
「うん?、最近本を読み進めてるんだが、召還できる魔物/魔人の類が出てこないのよね。」
「うち止めですか、正直多いですしね~。」
「冗談だろ全然少ないだろう。」
正直少なすぎると思っている本来の予定ではこの少人数で島を出る気はなかったわけだし、
その辺りを前にも説明した気がするんだが忘れたのかな?
「えっ常時7体、ことを起こすときはあと2体追加してるじゃないですか。」
確かにね、パイアは消えないしヴァリアスは今や有能な執事をこなしている。このミントとカカオは護衛に荷物持ちにと使える奴らだし、船は大ちゃんに任せてる、ジーナとローラィはライオネルの護衛を受け持っているしな。ダークとシャドーはたまに呼び出して
隠密のような使い方してるからな、でも理想とは程遠い。
「ふん、バレーボールの試合もできんわ。」
「ば、ばれーぼーる?なんですかそれは。」
いや、説明してもわからないだろうし、正直良く覚えていないからまぁスルーだな。
「せめて、野球できればサッカーの試合はできないとな。」
「いやだから、それはなんなんですか?。」
「わからない、でも前世の記憶がそうさけぶのよ。」
「はぁ?で何体呼び出せればいいんですか?。」
ふむ何体・・・野球の試合をするには9x2で18人は必要だがぎりでは試合もしにくい補欠を最低でも一人は欲しいから20人でもこれが、サッカーだと11x2の22人。
「18いや補欠を考えると20は出せないと25でればよりよいかな。」
「・・・それ魔力維持できますか?。」
「うん、問題無いだろう?。」
何を言ってるんだこいつは、その御蔭で今も帰らずにここにいるんだろう?。
まぁ本も常識外だとか言ってたか?。
「この世界の召還士で常時だせるのは普通は1体、戦闘時無理して3体
伝説の大召還師でも常時3体戦闘時8体と言われているのに・・・。
しかも魔力の保持に自らは動けないと聞きます、それなのにマスターは9体出してても、平気で動くは食べるわ寝るわさらに魔法で攻撃したりするでしょう?。」
「殴ったり、切ったり、笑かしたりできるぞ?。」
「だから、それが常識外なんです。」
「そっか~?。いやいままでのやつらが、工夫が足りないんじゃないか?。」
「へっ?」
「召還した魔物が、召還主から魔力を供給されて動くとか、最初に持っていた魔力が尽きると消えるんだったらそこを変えればいいんじゃないか。私はそうしたよ?だからみんな消えずにいる。私が意図的に戻すもしくは回復不可能な状態にまで傷ついた場合に戻る以外はね。」
これは直感でそう思ったんだよな、たぶん前世の何処かで苦労したんかもしれん。
でもミント達召喚される方はどうなんだろうってことは考えたことがなかったが。
「いやそんなことができる方が変なんですって。」
「そうかなーちょっと体内の核に魔法式を書き加えるだけなのになぁ。」
「そんな簡単に?いやでもそれをなすにはその生命の構成構造を知り尽くして・・・ほんとあなた何者何ですか?。」
「・・・落ちこぼれの転生者かな?。」
「「「「ぜったいちがう。」」」」
ミント以外にパイアやジーナにヴァリアスにカカオまでハモりやがった。
ど、どこからでてきたこいつら・・。
「ま、ともかくいまは新しい仲間を呼び出せるページを探してるところだよ。」
「同じ種類じゃだめなんですか?。」
「?」
「スライムだけとか、ワーウルフだけとか。」
「ああそれなぁ・・どうも後に出てくる種類ほど同族は同時には呼べないようなんだというか魔物はできるけど魔人は無理と言う感じかな?。」
「そうなんですか~じゃあ魔人構成だと同族はいないということになりますね。」
「そこだな、船を下りてからかなり読み進めたがその間にはひとつもないからなぁ・」
「つぎはなんでしょうね?。」
あれ?ヴァリアスはいいとして、お前らここにいるってことは・・・
「おい、ラントの警護は誰がやってるんだ?。」
「「「ローラィ。」」」
なぜだろう頭が痛い・・・。
まぁいいかこいつらが集合じゃ本も読みにくいな今後の予定でもたてるかなうん。
「最近忙しいからなぁ、体が二つ欲しいくらいだ。」
この不用意な言葉が後で効いてくるとは思いもしなかったでもヴァリアスから出た言葉は意外な単語だった。
「コピーロイドですか、無理じゃないですかね?。」
「いやこぴーなんだって?この世界にそんな物があるのか、もしかして鼻がスィッチになってないか?。」
て、なんでお前が○-マンを知っているんだ?。
というか知らない人のほうが多くないか?青いネコロボットと比べるとマイナーだぞあれ。
「いえwなってないですけど。」
あるんかい、どんな魔物なんだろう?。
からくり人形だったりするんだろうか魔力が動力源とか。
「まぁいいそのうちになんか出るだろう。」
「ところで、魔物や魔人以外に何が出るんです?。」
「衣類や食べ物、飲み物の類は割と多いな、味は微妙だけれど。あと装備や武器類も出る。」
「使えますね?。」
「そうでもない。」
「なぜ?。」
「消える。唐突に」
「予告もなく?。」
「なく、あっと思ったらない。」
「それは・・・。」
「気が付けばヌーディストになりかねない。」
「恥ずかしいですね。」
「いや、トラウマになる。」
「やったんですか?。」
「まさか。」
そんな話をミント達としてふとページをめくると、新しい召還呪文が出てきた。
タイミングがいいなと思いつつ召還呪文の前後にある文章を読み進める。
注意事項とかなんかがあれば読んどかないとな、というかこれは種族としてなんなんだろう?。
類似性継承記憶擬似的存在って中華ぽいな・・・
今シャドー達は出ていないから、少し魔力を調整してから召還を始める。
出てきたのはなんだろう?
大きさは私と同じくらいで全身が黒くつなぎ目もないなっと思ってると
輝き初めてその輝きが収まると目の前に私がいた。
鏡に映る自分とそっくりだった「ドッペルゲンガー」そんな言葉が頭をよぎる。
二重存在か・・・本よお前召喚(出す)する相手選別してるだろ。




