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第24話 「襲撃の後」

今日もありがとうございます。


その後、1時間ほど警戒を続けたが後続の襲来はなく全の召喚者の回復と再召喚も終わったので、浮かび上がって燃えている異形の船の簡単な調査をした結果この海域から離れることにした。


船は潜水艦と捉えていいと思うが乗員が半魚人のためか、気密構造になっているわけではない。推進力は簡単な機械式+人力で動きどちらかと言うと潜る船ではなく、海中を進む船のようだ、材質は何かの動物の骨と皮と木材を組み合わせている。

工作精度はそれなりで、空中から獲物となる海上船を探し、攻撃をしかけるとともに海中から襲いかかる為の兵員輸送船というところか。


この船が2隻いたとローラィは言う。一方は燃えることもなく深海に沈んでいって砕けたと、一隻あたり詰めれば30人は乗れそうなので襲撃者は60人程か?。

どこかに拠点があり、そこから狩りに出てくると考えるとあまりここに留まるのも得策とはいえないな。しかしそれならばなぜマーメイド族たるローラィとその姉妹がそいつらの存在を知らないのだろう?。


忠誠心か?試されてるのかもしれない・・・まぁこの成りだしな。

外観は人族の少女に過ぎず年齢もみため若い齢10前後ではな、中身はこれで7回目の人生?を送ることになるんだが。


ローラィにジーラこの二人は気をつけないといけないかもしれないな、もっともジーナはまだ何かしたわけではないけれど。

ペットの躾は最初が肝心だからな、どっちが飼い主か示しておく必要があるということか?。


まず、状況報告をさせるために船上に戻したローラィに問いただす。


「彼らは何者か?。」


ローラィは私と対面する形で向かい合っている。私の右にパイア左にはライオネル

ローラぃの左側を見る形で並ぶはミント、大ちゃん。右側を見る形でカカオ、ジーナとコの字の形でローラぃを囲んでる。


「南の蛮族、カーチです。」

 

片膝を付いた形で頭を垂れたまま答えるので顔の表情は見えない。

「ほう、知っているのか、ではなぜその襲撃が予想できなかった?。」


この質問に全員の視線がローラィに集まる、彼女は顔を上げてしっかりとこちらの眼を見つめてくる。


「妾の領域は西の海でありまする。召喚された海がこれで南だということがわかりました。」


答えになってないないじゃん、何か舐められてる気がするなぁ。


「領域外なので、知らなかったと?。」


軽く頭を垂れ、肯定する。


「伝え聞いていたものとは違う・・・ということです。」


顔を上げて、じっと眼を見つめて言葉を続ける。


「妾が知っているカーチ族は、あのような騙し討ちの如き戦いはしません、故に想像の範囲外でした。」


世代交代したからか?単に世代が変わったからといって、そこまで変わることには考えにくい。恐らく何者かの支配下に入ったか、戦略的な指導者の台頭があったか。


「では聞くが、君達海の民は他人の支配を受け入れることはあるのか?。」


はい、なんて答えるのでしょう?現状で支配されているローラィがなんと答えるのか?。


「妾のように召喚されることはありますから否定できませんが、種族全体が他の種族に支配されることは稀でしょう。」


「一時的にでも?。」


「あったとしても、先ほどのように従来の慣習まで変えることは・・・無いと思います。特にカーチ達は頑固ですし。」


その話が本当だとすると、自ら編み出したというわけだその方がやっかいか?。

それと海の魔物とはいえすべての海の事情に精通してるわけではないということか?。だとすると大陸への道先案内も危ういな、このまま漂流ということも考えられる。


「ローラィ、ここはあなたの知る海ではないということでいい?。」


「はい、マスターここは妾の領域ではありません。ですが陸までの道はわかります。」


「根拠は?。まさか星の位置とか言わないよね。」


「潮の流れとかで、わかるんです陸の匂いとか。」


まぁそんなもんだろうな、動物的勘?獲物の匂いとかだよな。

とりあえずはこんなもんかな?。


「では、全員持ち場に戻り陸に向かいましょう、ローラィ。」


最初の言葉でみんなが散る、続く言葉で舵輪に向かおうとしたローラィが立ち止まる。他の者達も一瞬足を止めて様子を伺っている。


「二度はごめんだわ。」


「・・私もです、マスター。」


ジーナのみ傍らに残っている、そうだね襲撃前に呼び出したから仕事なんて振ってないもんね。

ここは日が暮れるまで空からの警戒か?でもより高空を飛ばれると意味が無いし。


「ジーナは目がいいかしら?。」


小首をかしげている、まぁそうだね漠然と聞かれても困るわね、比較するものがないんだし。」

「マストのてっぺんで周囲を警戒してくれる?。」


「上空を?海面を?。」


「両方、先のような奇襲はごめんだわ。」


「承りましたベネッタ様、おまかせを。」


そういうと一閃してマスト最上部のかごに収まる。

錨を上げて、帆に風を送り進み始めるー陸はまださきのようだ・

ちなみに、大ちゃんは船室に戻って食事の準備を始めた。

時間は夕刻にはまだ早い時刻だが、仕込みとかあるのだろう。


お腹が空くのは2人だけなんだけどね。


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