第4話 エーゲ海
当初訪れる予定だった Bremen は諦めて、フランクフルトに戻る事にした。列車の中で女三世帯の変な婆さまに何やら話しかけられたがさっぱり分からない。ドイツ語は挨拶言葉と "Ich liebe dich” しか分からない。
フランクフルトでは時間は十分有ったので少し歩いてみた。広場や河川敷には大勢の人が寝ころんでいる。
さて、メルヘン街道に別れを告げてアテネへ出発だ。その搭乗途中にティケットでヒヤリとする事が2つあった。一度目は座席指定券をドリンク購入中に落とした事。ドリンクを購入後、外に出ようとしたが次の人が邪魔になりもと来た通路に戻ろうとして券を発見し、事無きを得た。
二度目は搭乗券が必要だった事.座席指定券を貰ってしまえば不要だと勘違いしており、捨ててしまったのではないかと焦ってしまった。
アテネ迄の空の旅も乱気流に巻き込まれるのではないかとビクビクしどおしで、相変わらず臆病な私。
飛行機は無事定刻にアテネに到着した。フランクフルトとの時差は-1時間である。予定通り、シンタグマ広場経由で安いホテルに落ち着いた。
広場は、2時過ぎだというのに大勢の人で賑わっている。3時にホテルに到着後ベッドに横になっても、外の交通騒音は止まなかった。アテネらしいと言うべきか。なぜか、ベッドに掛けシーツが付いてない。実際、ドライな暑さでシーツは不要だった。
翌朝いつも通り、先ず観光案内所を訪ねてみよう。ところが、いくら捜しても見つからない。通りの名前も妙にずれている。てっきり、『地球の歩き方』が間違っているのだと思った。ところがそうではなかった。おかしいのは自分の頭だった。昨夜から『シンタグマ広場』だと思い込んでいたのは一つ手前の『クラフスモノス広場』であった。
アテネでは、まずパルテノン神殿からだと決めていたが早々からずれてしまった。アテネの観光はエーゲ海クルージングの後にしよう。
エーゲ海クルージングは一番人気のミコノス島をメインに、あと2島ぐらい寄ってみよう。ミコノス島の情報収集の為に、日本人の店に行ってみた。そこでは発券は扱ってないが、近くの旅行社を紹介してくれた。オーナーと思われる日本人は親切で、従業員の女性も可愛い。それにひきかえ、紹介された店のおばさんの不愛想な事。次回からは他の店にしよう。それはそれとして、翌朝発のミコノス島行きのティケットは購入できた。
チェックアウトの時、朝っぱらからホテルのフロントと揉めた。チェックインの時、ドアマンをしてくれた若い兄ちゃんである。その時、フロントに一緒にいた兄貴分は、『地球の歩き方』持参で10%オフだと言っていたが、適用されていない。その事で抗議したが、そんな事はやっていないとの返答で暫く押し問答をしたが、時間が無いので折れる事にした。
気を取り直してミコノス島に向かって出発する。6時間の船旅の後、無事ミコノス島に到着した。その前に寄港した島は何という島だったんだろう? 一度はミコノス島だと思い、下船しようとした。途中で気づいて良かった。
島に降りて歩いていたら客引きの兄ちゃんに声を掛けられた。1拍、トイレ、シャワー付きで7000DR (ドラクマ) と安いので二言返事でOKした。1DRは0.55円ぐらいなので、3800円ぐらいである。Seven thousands と聞こえたが、Seventeen thousandsの聴き間違いじゃあないだろうな? と少し不安。
荷物を解いた後、高台に向かって歩いてみる。延々2時間。市街同様、白い家ばかりで、車道以外は全て段々畑、いや段々砂漠である。多くの草花に混じって、ブーゲンビリアも家々の庭に見られる。




