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第3話 グリム兄弟ゆかりの地 カッセル(Kassel)、ハーメルン(Hameln)

 翌朝、朝っぱらからゴタゴタした。

 自分では宿泊料は昨夜支払っていたつもりでいたら、請求された。これは自分の勘違いであった。支払った記憶はなかったが、サインをした記憶があったのでクレジットで支払ったものだとばかり思いこんでいたが、どうもチェックインの時の宿泊名簿のサインと混同したようだ。何とも恥ずかしい上に情けない。

 こうなると前日宿泊のマンハッタンホテルでも支払ったのかどうか疑わしくなってくる。レシートは貰ってなかった。フランクフルトに戻った時、確認する事にしよう。


 8時42分発の Fulda 行きに乗らねばならない。思わぬところで時間を食ったので急いで駅へ駆けつけた。ところが駅のドアーが閉まっている。何故だ? 今日は日曜日。日曜日は運休か? そうだなきっと。ホテルで確認したのは平日用だったのであろう。

 駅の時刻表が見当たらないので確認の為ホテルに戻りよく見てみると、今日から発車時刻が変更される事になっている。新時刻表は無いので再び駅に戻り、線路からホームに上がった。新時刻表でも平日は8時42分は有ったが日曜日は無かった。始発は9時42分だった。


 Fulda 経由で Kassel にやって来た。

 Kassel はメルヘン街道の中でも、グリム兄弟が執筆活動をした町として知られている。駅周辺には観光案内所が見当たらないので、町行く人に訊ねながらホテルを探したが、意外と英語を話す人が少ない。それでもやっと見つけた、英語を話す親切な兄やんのお陰で、適当なホテルに辿り着く事ができた。


 翌朝、先ずはグリム兄弟博物館を訪ねてみる。グリム兄弟がどこでどのように生活し、どのようなきっかけで童話作家になったのか知りたかったのであるが、そのような資料はなかった。予定よりも1時間も早く退館した。

 

 その後、昨日見つけておいた公園を走ってみる。素晴らしい公園である。大勢の老若男女がウォーキングやランニングをしている。コースは自在であるが、外回り1周で約5km ぐらい。3周してみた。白鳥が卵を抱いていたり、小鳥やリスの姿も見られ、長閑だった。


 翌朝、メルヘン街道最後の地、Hameln に向かう。少し早起きをして早く出発したのに、列車は5分遅れで出発した所為で2度目の乗換えが間に合わず、Hameln には1時間遅れで到着した。旅客案内所で安いペンションを紹介してもらえて有難い。当初予定していたホテルのすぐ近くにあり、1拍55DMでラッキーである。


 想像していた以上にHameln は正にネズミ捕り男一色だ。街の中心にある旧市街は観光客で溢れ返っている。

 ハーメルン博物館を訪れてみる。いろんな国の言語に翻訳されたネズミ捕り男の作品が並んでいる。日本語のも数種類展示されている。ドイツでは『ハーメルンのネズミ捕り男』と言うようだ。日本では『ハーメルンの笛吹き男』である。英語版では笛吹き男のようだ。


 それにしてもドイツの観光地ではアイスクリームを食べながら歩いている観光客をよく見かける。6月中旬なのに、今日は3枚着てても寒かった。 


 翌日。

 Hameln ではもう特に観る所も無いのでトレーニングできそうな場所を意識しながら歩いていたら良い所を見つけた。昼食後、行ってみる。森の中至る所に林道があり、走るには事欠かない。年配の人も何人か走っている。同じと思われる鹿を二度、リスを一度見かけた。カンムリワシのような鳥を何度か見かけたが、至る所に注意書きが貼られていた鳥のようだ。


 ランニングコースは一周約5km を3~4周の予定が3周目に適当にコースを外して走っているうち、さっぱり分からなくなってしまった。方向音痴の本領発揮である。それでも気にせず尚よそ見しながら走っているうち、”HAMELN” の案内板をを見つけて一安心。お陰で22km も走ってしまった。まあ、結果オーライである。


 今夜はドイツ最後の夜だ。


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