第24話 アルパイン・マラソン 終わって
今回の海外初レースは旅の途中での事もあり十分なトレーニングはできないまま臨んだ。スタート前は11時間切りが基本目標のところ余裕で上回ったので、タイム的には十分満足である。ゴール後しばらくムードに浸っていたら、ひろみさんに会った。彼女は5時間23分でのゴールとの事だった。勝又さんのゴールも見とどけたようで、かなり速かったようである。
ひろみさんとは完走パーティーで会う約束をして一旦別れたが、自分が予定の時刻を大幅に遅れた所為か会わずじまい、残念である。完走パーティーでは入賞者の授賞式もあり大いに盛り上がった。自分には生涯縁がない事であるが。
会場で白人青年に声を掛けられた。レース中に私を見かけたそうだ。自分は誰も憶えてないが、日本人は少ないから目立つのであろう。現地で暑さ対策用に購入したつばの広いハットが目立ったようである。
川又さん夫妻とは再会でき楽しく会話ができた。明日は朝早々に引き上げるそうで、住所交換をして別れた。ひろみさんも参加すれば良かったのに、明るく話好きなのに何故?
翌朝、早く目覚めた。二度寝しようとしたが寝付けない。レースの興奮がまだ残っているのかな。しかしやはり、自分にはこの庶民的な環境が良い。元に戻ったこのホテルは「ホテルクレスタ」と言う。いつも通り8時過ぎには朝食の席に着く。30代のヒゲの紳士に会ったので、昨日のレースのタイムを訊いてみた。8時間5分との事。流石に速い。
朝食後、ひろみさんが気になったので、スポーツセンター方面に歩いてみる。駅まで行ってみたが会えるわけがない。
夕方、いつもの調整走コースを歩いてみる。走ってみるとやはり脚が痛い。結局走ったのは1km だけ。走るのは諦めて歩いていたらヒゲの紳士に会った。彼も流石に膝や大腿の関節が痛いようだ。週に90km 走っているとの事だが、スピードランナーなので関節への負担は我々庶民ランナーより大きいのであろう。
翌朝、ホテルを替わるので親しくして貰ったヒゲの紳士といつも隣席のご老体に握手をして別れを告げた。このお二人のお陰でこの「ホテルクレスタ」での一週間は穏やかでとても楽しいものだった。
(どのタイミングだったかはっきりしないのであるが、初期の頃ヒゲの紳士と面白い会話を交わした事がありました。
スイスではドイツ語が公用語である。観光地では勿論、英語は通用する。白人同士ではほぼドイツ語を話している。少し肩身の狭い思いをしながら、
”I don’t speak German. But, I only speak ""Ich liebe dich."" "
と、言ったら
"Very important words"
と速攻で返してくれました。互いに笑い合い、すぐ打ち解けました。
今だったら、
”You say many times."
とか返したと思います。
この2001年の42km の部は実質距離は36kmでした。AI さんによると、当時はまだトレイルと呼ばれるレースがなかったので山岳の距離は平地に換算していたようです。
2026年の現在は、Swiss Alpine Marathon は2つに分かれており、Davos で開催されるのがDavos X-Trails 、チューリッヒ寄りにあるFlims Laax で開催されるのがSwissalpine Flims Laax である。
新コースはDavos 以上に風光明媚なコースのようであるが、私は初海外レースであるDavos で同じコースを走ってみたいものである)




