第五話「癖の強い仲間たち2」
俺は復興のための工事を終えて帰ってきた。
そろそろあいつが到着する時間だ。目印を庭に描いとかないと下手したら騒ぎになる。
「あの、この方たちは?」
「知り合いだ。」
ズルズルと俺はす巻きにしたアホを二人ほど引きずっている。
「僕らの扱い雑じゃない?」
「我も同意じゃ。」
「・・・。」
片方は子供、片方は青年・・・に見える。
俺より遥かに年上だ。俗にいう森人族。
ドアーフとエルフのコンビだ。人族の社会になれていないのでこんなことになっている。
子供みたいな容姿で酒を注文しあまつさえ金塊を支払いに使おうとするアホと美貌に任せてそこら中の女性に声をかけ宿屋に連れ込もうとしたアホには当然の報いだ。
ドアーフはガイ・ガントレット。やり手の鍛冶師だ。エルフはハル・ハイエンド。やり手の吟遊詩人だ。
共に森人族の中では自分達の集落からあまり出てこないのだか二人は辺境を旅することを好む。戦闘の腕もたつが酒と女に目がない困ったコンビだ。
「ただいま戻りました。」
アルディーネが実体化してブラド建築事務所の扉を開けてくれる。いい匂いがするな。
「お前らちょっとそこで反省な。」
「「ええ~~!?」」
す巻きに人権はない。
さてと、庭の用事を済まそう。
うまく草を刈り込んで即席の着地場所をつくる。
丸にFと、これでよし。
その瞬間空気が止まった。
爽やかなそよ風が消え緊縛した雰囲気になる。
あっヤバイもう近くまで来てたのか。
キーーーーン。
俺はあわてて家の中に避難した。
「≪風よ、空気の波より、守れ、我が家を≫!」
くっ!音消しの魔法が間に合わない。
ドーン!!!
ああ、案の定突っ込んできたよ。
振動が家を揺らした。もちろん大きな音だ。
「オギャーオギャー!」
アア、モウダメダ、テオクレダ。
「ふう。ようやく着いたよ。まったく上空でいつまでまたされるかと思ったね。」
空から鳥人間が降ってきた。冥福を祈る。
「アーサー!久しぶりだな。えっ?後ろ?」
サラバダ。
「グゲーーーー!!!」
今庭で巫女さんに絞められているのはファルナ・ファルコン鳥の獣人族の魔族だ。
経歴が複雑なので割愛する。
ようは魔族だ。
盤若のような形相のミルディアはあわれな鳥の毛をむしり出した。
今晩は焼き鳥が追加かな?食べたくないけど。




