第十三話「ひとまずの終息」
ミルディアが来てからは楽だった。
「こういう聖力の使い方をしたことがないのでサポートをよろしくお願いします。」
≪アーサーさんの十倍は聖力がありますね。ちょっとびっくりです。≫
聖剣の力とウチの専属巫女の力で帝国のかなりの範囲を聖力で満たした。とりあえず世界が安定し一様は大丈夫とのことだ。
ちなみにミルディアにはあの後怒られた。
怪我をしすぎていると言われてしまった。
彼女は聖力を治癒力や浄化の力に変換するのが得意でウチ連中の回復も専門でやってもらっている。
「全くも~。いつもいつもボロボロだよねアーサー君は、大体鎧はどうしたの?あの人につくってもらったヤツ。せめて予備ぐらいディアナ様に届けてもらえば良かったじゃない。」
本当にすんません。許してください。
まさか誰かとここまで戦うことになるとは思ってなかったんです。許してくださいごめんなさい。
もう平謝りである。
あとずっと正座だったのでそろそろ足が痛い。
アダマンタイトゴーレム・オルフェウス零号と一戦交えたあたりは広い範囲で壊れてしまったので後日復興に参加しよう。
しかし、新たな問題が浮上した。まさか自然災害だと思っていた世界改変が何者かの意思によって引き起こされていたとは。
「ディアナばぁさん、どう思う?」
「ふむ、流石にちょっと判断材料が足りないね。一度みんなで会議だよ。」
「あらら、じゃあ連絡回さなきゃですね~。」
俺はディアナばぁさんたちが待機していた拠点に来ていた。
「この時期だと南の交易都市とかが集まりやすいでしょうか?」
「・・・あそこは今獣人族との戦争に向けて物資が集まっている。隠れ蓑にはちょうどいいが場所を確保するのが大変だぞ?」
ミルディアの意見にブラドか疑問をはさんだ。
「帝都がこんな状態だからな、南の戦線が交易都市まで後退する可能性もある。いっそ帝都の復興にかこつけてこのまま帝都で集まらないか?」
「ふ~む、それが良さそうだね。」
≪決まりましたか?≫
「ああ。」
「とはいえ今は各国が緊張状態にある持ち場を離れられない者が多いからそんなに人数は集められないかな。」
まぁある程度意見がまとまればいいだろう。
・・・まとまれば、だが。




