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聖剣さんちょっとそれは・・・  作者: 無花果
第一章「帝都で一番騒がしい一日」
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第六話「光の幕」

う~ん、起動してるみたいだけど、あの巨体を今動かしてどうしようってんだろうか?


「避難指示を優先せよ!建物の被害は国が保証する!モンスターどもを殲滅するのだ!」


ああ、なるほど、街への被害は度外視してとりあえずモンスターを倒そって訳か無茶するな~。


≪オルフェウス零号!同じ無機物としては是非とも頑張ってほしいです!≫


うんアダマンタイトゴーレムを確認してからのアルディーネさんめっちゃテンションが高い。

カッコいいと思う。白を基本色とした塗装に金の縁取り、鎧を模した装甲はずんぐりとした従来のゴーレムとは比較にならないスマートさと機能性を両立させている。

加えてあの巨大とは思えない素早さだ。

パワーも申し分ない。拳の一撃がかなり大きめの昆虫型モンスターを取りついていた建物のごと粉砕した。


「とりあえずモンスターの相手は帝国に任せて問題無さそうだな。」


帝国の騎士団が活動を本格化し動き出したようだ。あちこちで戦闘音がし始めた。


《原因を探るんでしたね。世界改変(ワールドシフト)って何か気配とかあるんですか?》

「どうかな?何回か巻き込まれたが、それこそ人間が変異するような段階まで何かを感じることはなかったよ。」

《世界線の衝突なんて言っていますがようは何が起きているかわからないってことですよね?》

「ああ、聖剣なら何か感じられないか?」

≪私は武器です。探知機の類いでは・・・ん?≫

「どうかしたか?」

≪何か聖気が少なくないですかこの街?≫

「聖気?聖力のことか?聖力って生き物が発生源で物質とかにはないんじゃないのか?」

≪そういう認識で間違いないんですがこの場合の生き物のくくりがすごく広いんです。空気中の微生物とか細菌まで含めた命あるもの全てが・・・。≫

「ん?いやマテマテ、その理論だと細かい生き物なんてとっくに異形化してるぞ?」

≪あっ。そうでしたね?あれ?それ不味いですよ?≫

「あん?」

≪聖力って世界を支える力なんです。聖力を周辺に展開することで魔法や世界改変(ワールドシフト)の影響が押さえられるのって世界の安定力を利用した現象なんですよ?≫

「ちょいちょいわからない所はあるがようわ聖力がないのが問題なんだな?」

≪ええ、なので私で聖力を増幅して帝都をおおえば街の変異を抑えられるかもしれません。≫


原因?なのか?若干対処療法なきがするがなにもしないよりはいいか。


「一様確認だ。剣を抜いてもいいんだな?」

≪はい、これで異変がおさまるなら万々歳です。≫


ふむ、創造神がセカイ、オワタとか言い出すような異変がこの程度のことで片付くだろうか?

まぁ何かしないとだよな。


「いくぞ。」

≪お任せください!≫


魔力、気力とは違う力が俺を通して流れ出した。

魔力は自分の回りにあるモノを意思を介して操る力だ。気力は自分の内側にあるモノを意思を介して操る力だ。

聖力はその二つとは少し違う。

風の流れる窓があるとする。

気力で窓を開け締めし魔力で風を操る感じだ。

そしてコントロールが難しい。

窓を維持する為に均等に気を込めなくてはいけないし窓の向こうの聖力は均一ではなく魔力でうまく調整して窓に流さなくてはいけない。

俺は自分が扱える聖力の限界値まで力を解放した。


聖力が聖剣に流れ込んでいく。


《なかなかの制御力ですね。歴代の所有者たちはもっと力ずくで操っているものが多かったです。》


この量の聖力のコントロールにはかなりの集中力を必要とするので流石に返事ができない。


≪行きます。ホーリーフィールド展開!≫


ジ・ジ、と電気に似た音が聖剣から漏れる。

聖剣全体がカッ!と光そのまま光は天へと吹き上がり帝都を包むように光の幕を形成した。


「ふう、疲れた。」

≪あとはお任せください。頂いた聖力を循環させこの結界を維持します。≫


ふむ、聖剣がうっすらと光、光の輪が3つ柄頭に出来た。


「持ってる必要あるか?」

≪いえ?鞘に戻さなければ地面に刺しておいても問題ありませんが?≫

「そか、んじゃ・・・・。」


気力を込めて硬質化させた腕でそれを受け止める。


ガキン!とまるで金属か何かを打ち付けたような音が響いた。俺の手の音でもあるんだが・・・。

なんだこれ?白い杭?


『邪魔をされては困るな。』


後ろをとられたか。俺は聖剣をそっと立っていた屋根に刺した。さすがの切れ味だ。スッとささり止めたいところで止まる。さてこいつはいったい何者かな?



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