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41話 報告&製作依頼1

 アカマツ村を出て数刻途中休憩しながら、順調にロキ達は草原から森を進んでいた。森に入ると木々が隙間なく重なり辺りを薄暗く見える。


 ドランとドレインは周囲を警戒しながら進んでいく。ヘイロスも警戒しながら進む、前にハンマーボアに襲われたためだ。


 森の暗さと不気味さを感じロキは魔物の襲撃を警戒するためエイラ少佐に話す。

 ⦅エイラ少佐魔物は近くにいますか?⦆

 ⦅..分からない⦆

 

 ロキは驚きを隠しながら質問する。

 ⦅えっ、どうしてですか?⦆

 ⦅ネームドモンスターの戦いでナノメタルを防御に使ったためだ、 1000機あった補助型ナノメタルは66機しかない、これ以上の損失は危険だナノメタルの補充がない限り、ナノメタルでの探索のフォローはできないと思ってくれ⦆

 

 ロキはネームドモンスターのゴルバの戦いを思い出す――ゴルバと命をかけた激闘を。

 ⦅..あの時の防御..ゴルバの咆哮を防ぐために使ったためか⦆

 ⦅そうだ。あの咆哮を防ぐにはナノメタルで防御するしかなかった。今後は警戒はロキ二等兵が行いなさい、幸い<気配察知>スキルがあります⦆

 ⦅..正直不安はありますが、やってみます⦆


 ロキの<気配察知>スキルはlevelは3まで上がってる。気配を感じれる距離はlevel1の時は半径2メートル程だったが、level3に上がった現在は半径6メートルまでわかるようになっていた。識別も完全にないにしろ人間と魔物で分けてわかるようになった。


 ⦅..左側の奥に..一匹いるな..感じる気配が小さいからもしかして一角ウサギか⦆


 ロキは少し考えて一角ウサギを討伐するのを辞めた。一角ウサギもこちらに気づいていない見たいだし、肉の確保も必要ない。馬車には風牙狼の肉があるからだ、夕食に使うとヘイロスが言っていた。


 ロキは今まで以上に警戒しながら進む、これからはナノメタルの援護はないためだ。


 それから数刻の時間が経ち、魔物の襲撃もなく、空や木々が夕日色に染まり馬車を止め野営の準備が始まった。

 

 ヘイロスが料理の準備をして、ドランはヘイロスの警護と手伝いをして、俺とドレインは焚き火に使う乾燥した木材は探す。


 ドレインは俺と同じくいの年齢で狩人をしてる。なので狩りの仕方や薬草の探し方など分からないことを質問する。


 ドレインが少し呆れながら質問する。

 「..ロキさんはそんなに強いのに」

 「強さは関係ないよ。分からないことはたくさんあるよ。それと敬語辞めません同じくらいの歳ですし」


 ドレインは躊躇する。

 「流石に村の恩人に..」

 

 ロキは手を差し伸べる。

 「ロキでお願いします」

 

 ドレインは困ったような表情をしてから諦める感じで。

 「ん、ロキは強引だなドレインだ。ドレインって呼んでくれ。俺も敬語はいらないよろしく」


 ドレインも手を差し伸べ握手する。


 ロキはドレインに森の事を聞き、ドレインはロキのネームドモンスターとの戦いを聞きながら木材や食べれそうな植物を探す。


 ドランは森から戻ってきた、ロキとドレインの二人は見て嬉し感じた。新しい友達ができるのは良い事だ。ドレインは先の魔物の襲撃で親友のオレンを目の前で失い落ち込んでいたからだ。


 辺りはすっかり真っ暗になり、明るさと暖かみを求め焚き火の近くに座り食事をする。


 ヘイロスが調理した風牙狼の肉は脂身が少ない感じだ。


 「..うん? 辛い..ピリ辛だ」

 

 ロキが驚いていると横からヘイロスの自慢な声が聞こえる。

 「驚いていたか若いの、今日使った味付けはアカベリー商会自慢の調味料だ。本当はもっと豪華な料理でお礼をしたかったんだがな」

 「いえ、美味しいです。ありがとうございます」

 「喜んで貰ってなりよりじゃ」


 ドランとドレインを見ると、美味しさに顔を緩めて食事をしていた。

 

 食事が終わり夜中の見張りの順番を決めることにした、前回みたいに俺がやりますっと言ったが今回は駄目だと言われた。

 

 順番はヘイロスから始まり、俺、ドラン、ドレインの順番でやることが決まった。ヘイロスは馬車の操車があるので一番最初だ。俺は村の恩人だからだそうだ、ドランとドレインは特に理由はない、そうして見張りが始まった。


 夜間は魔物の襲撃等もなく平和に終わり、昨日と同じく朝日が昇りきっていない早朝に出発する。


 順調に進んで行き、グレーテル城塞都市が黄金色に染まっている時間帯に辿り着くことができた。


 ヘイロスが指示をする。

 「このまま冒険者ギルドに行くぞ」

 「「はい」」

 三人は返事をして頷く。

 

 グレーテル城塞都市は今日も多くの人が活動をして活気がある。時間帯も夕方のため酒場からバカ騒ぎが聞こえてくる。


 「無事依頼完了だー。飲めー!」

 「「ぎゃははははは」」

 「俺の武勇伝を聞けぇー!」

 

 大通りを進み広場にある冒険者ギルドに見えてくる、人が多く出入りして今日も混んでいた。


 冒険者ギルド前で馬車を止めるとヘイロスが。

 「ようやく着いたか」

 

 ヘイロスが場馬車から降りて首を回しながら近づいてくる。

 「後は冒険者ギルドに報告だな、よしドランは一緒に付いてきてくれ。若い者同士は馬車を見ていてくれ」

 ロキとドレインは頷き。ドランはヘイロスの隣に移動する。


 ヘイロスが冒険者ギルドに向かうとした時、何かを思い出した表情をする。

 「..そういえば若いのは、装備の製作依頼を頼むんだったな」

 「はい。新しい装備を頼むつもりです」

 「ふむ、だったら連れてきたらどうだ」

 「連れてくる? ここに呼ぶんですか?」

 「そうだここに冒険者ギルドに呼ぶんだ。見ての通り冒険者の人数が多い受付まで時間がかかるだろうし、冒険者ギルドの幹部に説明もせんとならん、時間がかなりかかると思うぞ。店の営業時間もあるしの早めに伝えた方がいいぞ。それにどうやって素材を運ぶんだ。若いの一人では大変だぞ」

 ヘイロスが顔を動かし冒険者を見て説明をする。


 ロキは以前にリュックサック一杯にして冒険者ギルドで魔石等を買取して貰った時に悪目立ちしたことを思い出す。


 ロキは少し困惑しながら答える。

 「..確かにこの量を運ぶのは大変ですね。だけど冒険者ギルドまで来てくれますか?」

 「親しい冒険者の頼みだったら来てくれると思うぞ、それにネームドモンスターの素材を使った制作依頼をするのだ向こうから頼んでくるわい」


 ロキが迷っているとヘイロスが。

 「そういえば、どこに制作依頼を頼むんだ」

 「マリ装備屋のウィリアムさんとハルカさんに頼みます」


 ヘイロスとドランが驚く。

 「ほうー。ウィリアムと知り合いなのか」

 「凄い人と知り合いだなロキは」


 ロキは少し困惑しながら質問する。

 「ど、どういうことですか」


 ヘイロスが困ったように答える。

 「若いの知らんのか。ウィリアムはこのグレーテル城塞都市、一番の鍛冶屋だぞ。気にいった奴しか売らないからな」

 「そ、そんな凄い人だったのか」


 ロキは心底驚いた。変態筋肉だっと思ってたからだ。


 ドランが答える。

 「それとなウィリアムさん元Bランク冒険者だ。ネームドモンスターのことを聞けば驚くぞ」

 「Bランク冒険者ですか」


 只モノではないと思ってたが、Bランク冒険者だったとは..変態筋肉なら可能か。


 ヘイロスが話す。

 「ウィリアムなら来ると思うし話してみろ」

 「わかりました。ドレイン一人で大丈夫か」

 「あ、当たり前だろ子供じゃないんだ」


 ヘイロスとドランが笑い出す。

 「「はははははははは」」


 ヘイロスとドランが冒険者ギルドに向こう。

 「儂等は行くぞ。ドレイン頼むぞ」

 「ドレイン一人で留守番するんだぞ」


 ドレインが顔を赤くして声を上げる。

 「早く行け!!」

 

 ロキが謝罪しながら話す。

 「ごめんドレイン行ってくるよ」

 「任せてくれ」


 ロキはその場を後にした。お店の営業時間が心配なので早足でマリ装備屋に向かった。

 

 お店の前に着くと変態筋肉のウィリアムの筋肉話が聞こえてくる。


 ロキは戸惑いながらお店のドアを開けるとーー。


 「あっ」


 丁度目の前でウィリアムがマッスルポーズをしていた。筋肉が痙攣してるかのように小刻みに震え見た者に吐き気と憂鬱な気持ちにさせメドゥーサように石化させる力を感じた。


 硬直してるロキと目があう。

 「小僧久しぶりだな。ちゃんと筋肉鍛えてるか」

 ウィリアムはロキの腹、腹筋を触ってくる。


 ロキは慌てる。

 「ど、どこ触ってるんですか」

 「筋肉だ。有無問題ないな」

 

 腕を組んで納得してるウィリアムを見てると。


 お店の奥からハルカがやってきた。

 「もう、お父さん何やってるの――あれ、ロキさん久しぶりです」

 「ハルカさん久しぶりです」

 「それで今日はどうしたの、もしかして風牙狼の素材が手に入ったの?」

 「はい手に入りました。それで防具一式の製作依頼を頼みたくって来ました」


 ハルカ口を両手で抑えて驚いた。

 「ほ、本当に..それで素材はどこにあるの?」

 「冒険者ギルドにあります。冒険者ギルドに報告しないと行けないので」

 「報告? 討伐証拠だったら尻尾ですよ」

 

 ロキはまた驚くかもしれないと少し遠慮しながら答える。

 「風牙狼は通常の個体だけではなく、ネームドモンスターの個体もいるからです」

 「えっ、ネームドモンスター」

 

 ハルカが口を開けて固まっていた。驚いた表情で固まっていても美人だなと思ってると、隣にいた変態筋肉ウィリアムがロキの肩を思いい切り揺らす。


 「ほ、本当か小僧! ネームドモンスターの話しは小僧聞いてるのか! 黙ってないで答えろ!」

 

 ウィリアムのいつもと違う気迫と激しい揺れで答え辛い。

 「ウ、ウィリアムさん。ほ、本当ですから揺らすの辞めてくれーー」

 「おうすまん小僧」

 ウィリアムはロキの肩から手を放す。


 ウィリアム真面目な顔してロキを見る。

 「それで本当なんだなネームドモンスターの話しは」

 「はい。風牙狼のネームドモンスターです」

 「そうか。無事討伐することができたか、それで一体誰が討伐したんだ」

 「えっ、俺ですよ。討伐したの」

 「ん? 小僧が討伐した? 小僧のパーティーメンバーで討伐したのか、仲間に犠牲者はいるのか?」

 「えっ、俺は一人ですよ」

 「ん? 一人? ん?」

 

 ロキの話しを聞いたウィリアムは驚き困惑してる、隣のハルカは更に固まっている。どうしよう。

 

 お店の整理をしてたマリが話し掛けてきた。

 「まぁ、ロキ君一人で討伐したんですね。凄いわね。それで怪我とか大丈夫だったの」

 

 ロキは今着ている服を見ながら話す。

 「怪我は大丈夫だったんですか、装備が壊れてしまって困っているんです。風牙狼の素材が手に入ったのでハルカさんに装備の製作依頼を頼もうと来ました」

 「怪我がなくって良かったわ。もう、ハルカにあなた驚いてないで仕事をしなさい」


 驚きで固まっていたハルカさんが少し遠慮しながら答える。

 「ロ、ロキさん。装備の製作依頼の素材は、もしかしてネームドモンスターですか?」

 「はい。えーーと、もしかしてご迷惑ですか?」


 ハルカ大きな声を出す。

 「違います。是非私にやらせて下さい。駄目ですよ絶対に私がやりますから、今更他の人に頼むなんて駄目ですよ。ロキさん!」

 「だ、大丈夫です。ハルカさんにお願いします」

 「やったーーありがとうロキさん」

 ハルカ飛び跳ねながら喜びを表現していた。


 ロキがハルカの喜んでいる姿を見ているとウィリアムさんが話し掛けてきた。

 「小僧..短剣はどうするんだ。その恰好を見ると」

 「はい。ここで買った短剣は壊れました」

 「なら、ネームドモンスターの牙や爪で短剣を作らないか」

 「......お願いしてもいいですか」

 

 ロキは少し考えてから答えたのは、新しく覚えた職業の【闘士】のことでだ、、無手の近接格闘に特化した職業なのかと思っていたが違う可能性があると思った。それに<戦技>も覚えてるし必要だろうと思った。


 ウィリアムは強く返事をする。

 「おう、任せてくれ。最高な短剣を作ってやるぜ。それで冒険者ギルドに行けばいいのか」

 「はい。ヘイロスさんに相談したら早く伝えた方がいいと言ってたので」

 「ん、ヘイロス爺さんと知り合いなのか?」

 「アカマツ村への護衛依頼で知り合いになりました」

 「もしかして、アカマツ村にネームドモンスターが出たのか」

 「そうです。アカマツ村が襲われました」

 「小僧がいなければアカマツ村は大変なことになってたな」


 ウィリアムは深く頭を下げる。

 「小僧ありがとな、故郷を救ってくれて」

 「えっ、ウィリアムさんはアカマツ村出身なんですか」

 「そうだ。それよりも冒険者ギルドに行くんだろ。ハルカ先に小僧の採寸を取ってやれ」


 ハルカが頷き答える。

 「わかったわ」

 

 ハルカはメジャー見たいなものを持ってロキに近づいてくる。


 「大人しくして下いね」


 ハルカの吐息が顔に感じるが、嬉しさを誤魔化のように無表情になる。


 ⦅変態二等兵⦆

 ⦅違いますよ⦆


 その後ハルカはロキの胸幅、胸囲、腹囲、首まわり、手首まわり、身長をメジャーで採寸をしていく。

 

 「はい。ロキさんの採寸は終わりました」

 「ありがとうございます」


 ウィリアムが待ちきれ話す。

 「良し行くぞ。ハルカ、小僧! マリ留守を頼むぞ」

 「いってらっしゃい三人共」


 3人は店のドアを開けて冒険者ギルドに向かう。

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