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11話 森道と街道とその先へ

 墓石から移動し、近くの川で泥で汚れた顔や身体を洗っていた。透明感がある澄んだ水で魚が泳いでいる。水は冷たく清々しい感じだ。


 「こんな川が有ったんだ。転移した当日は水場を探すのは大変ったのに、やっと見つけた湧水が剣熊の縄張り内で襲われた。上手くいかないものだ......しんみりな気持ちになってもしょうがないか」

 ⦅ロキ二等兵。ステータスを確認しなさい。剣熊討伐した際に多くの経験値を得られたはずです⦆

 「あ、はい。エイラ少佐」


 ステータス・オープンと頭の中で念じステータス画面が表示される。


*************************************


 名前      ロキ

 種族      混成鋼体(こんせいこうたい) 

 性別      男性 

 種族level   level4  2アップ

 職業      なし

 称号      異世界人 転生者

 HP       458   100アップ

 MP       238    49アップ

 腕力      67     20アップ

 体力      57     16アップ

 俊敏      72     17アップ

 魔力      47     12アップ

 精神      49     13アップ


 装備

 武器

 右手      なし

 左手      なし


 防具

 頭       なし

 身体      ナノメタル変化服セット(身体・腕・足・靴)

 腕       

 足 

 靴     


 アクセサリー

 首       なし

 腕       なし

 右指      なし

 左指      なし

  


 魔法

 なし


 闘技

 <正拳突き>


 スキル

 常時スキル

 <闘気level1> <基礎格闘技level1> <身体操作level1> <自己治癒率アップlevel2>


 発動スキル

 <腕力一時向上level1> <俊敏一時向上level1> <闘技level1> 


 ユニークスキル

 <完全適用level7> <負けず嫌い>


 NS因子スキル

 <生存本能level2> ??????


 サポートスキル

 <戦闘モードlevel1>


 兵装

 なし

 


*************************************


 「levelが2も上がってる流石剣熊だから経験値は多めだ。HP・MP・腕力・体力・俊敏・魔力・精神値も結構上がったな」

 ⦅ロキ二等兵。HP・MP・腕力・体力・俊敏・魔力・精神値は上がりましたが、取得した経験値が多いのにlevelが2しか上がっていない⦆

 「えっ、2は少ないんですか」

 ⦅2は少ない剣熊なら4level上がっても問題ない。これで確証は得た⦆

 「どうゆうことですか」

 ⦅ロキ二等兵。必要経験値は通常の2倍以上になる。それにスキルも同様だ今回の戦闘でlevelが上がってもおかしくない⦆

 「必要経験値が2倍以上......他の人達の倍戦えと」

 ⦅ロキ二等兵。その通りだ。倍以上戦えばいい。実に興味深い⦆

 「はぁ~~。スキルも2倍か、どおりでスキルのlevelが上がっていないんだ」

 

 川で顔を洗いスキッリした。目的地を考える。


 「エイラ少佐。どこに行きますか」

 ⦅ロキ二等兵。他の電子生命体を探すには情報が足りない。街に行き情報を手に入れる⦆

 「街か異世界の街は楽しみだ。この世界の住人とは会っていないから」

 ⦅ロキ二等兵。近くの街に移動します⦆

 「街に行くにしても行き方はどうしますか、森を真っ直ぐ行くか。川の下流に沿って歩くか」

 森を選べば同じ風景は続くため道に迷いやすく魔物に襲われるだろ。しかし川に沿って街を目指す道も安全ではない。魔物も川の水を飲むため呼び寄せるだろ。川辺なので隠れる場所も少ないだろと考える。

 

 ⦅ロキ二等兵。森を真っ直ぐ行きます。そちらのが早く着くでしょう⦆

 こんだけ自身ありげに言ってるんだ大丈夫だろうと思う。

 

 森を進み太陽が真上に日を差していた。薬草を採取してる時に森の奥から嫌な声が聞こえてきた。


 声の主を探すために身を隠しながら探すと無警戒に茂みから3体の130センチほどで人間の子供ぐらいの魔物が出てきた。肌は緑色で人相は強面で悪い顔をしている。ゴブリンだ。転生システムの中で何回か訓練したが10体以上に複数はキツイが3体なら大丈夫だ。まぁ、油断せずに行きましょう。


 相手の行動パターンを読むために少し様子を見る。なにをやっているのか見ていると大き目の石を3体でひっくり返していた。石を外した地面にいた虫を食っていた。見てて気持ち悪くなったがこいつらは食料を探しに来たんだ。


 ゴブリンが3体共食事中なので攻撃に入る。だって食事中で隙だらけだからこいつら無警戒にも程がある。


 「ふぅーー行く」

 小さく息を整え小声で気合を入れる。


 ゴブリンに向かって前進する。ゴブリン達は食事中でまだ気づいていない。後ろ姿が見えるゴブリンに剣熊の角の先を向けて突進する。ゴブリンの背中から刺し刺されたゴブリンは痛みで叫ぶ。食事中だったゴブリンも気づくがお構いなくゴブリンを刺したまま一番近くにいた別のゴブリンに突進して刺す。ゴブリン2体が重なり合って呻き声を上げる。ゴブリン同士が抱き合ってるように見えたので気持ち悪かった。


 油断したのでもう一体のゴブリンから攻撃が来るかと警戒したが来なかった。素早く構え視線を向けると仲間がやられて動揺したま固まっていた。隙だらけのゴブリンの顔面に強烈な蹴りを入れた。ゴブリンは吹き飛びそのまんま動きを止めた。


 蹴りを入れたゴブリンが死んだのを確認したら、串刺しのゴブリンも重なったまま絶命していた。ゴブリンとの初戦は勝利した。


 戦闘が終わり深呼吸して息を整える。剣熊の角を回収するために刺した角を強引に引っ張って回収した。ゴブリンの臓物で汚れたがまだ使えるだろう。せっかく使いやすくするために加工したんだから、持ちやすくするために石や剣熊の牙で角の根本部分に穴を空けた。滑り止めのため遺品の服の布を巻いた簡単な加工だ。


 ゴブリンとの戦闘で得た経験値でlevelが上がったが確認したが上がっていなかった。


 ゴブリンから魔石を回収しリュックサックに入れる。角についた汚れは残っていた布で拭いた。ちなみにゴブリンは臭かった。


 魔石の回収が終わり気を緩めてるとエイラから話しかけられた。


 ⦅ロキ二等兵。警戒を緩めるな。ゴブリンは群れで活動する、他のグループがいる可能性がある⦆

 「はい。エイラ少佐」

 ⦅ロキ二等兵。今回の戦闘はスキルを使わなかったようだがどうしてだ⦆

 「ゴブリン相手に必要ないと思ったからです」

 ⦅ロキ二等兵。いくらゴブリン相手だからと決して油断するな。先程も言ったがゴブリンは群れで活動する警戒を怠るな⦆

 「はい。エイラ少佐」

 エイラの部下であることに順応していく。正直歯向かったとしても意味がない。頭の中に上官がいるんだから逃げることもできない。それにこの世界のことを多く知っているエイラは頼りになると感じている。


 ロキは道を確認するためエイラに質問をする。


 「それにしてもここはどこなんですか、街がある方角はあってますか」

 ⦅ロキ二等兵。私は道は知らない⦆

 「えっ、道を知ってるから森を抜けるのでは」

 ⦅街への道は知らないぞ。私が記録している地図データは2857年前だ地形も変わっているはずだ、それにこの地域には国どころか街は存在しなかった⦆

 エイラから2857年前は街すらなかったと聞かされ動揺する。


 「えーーーーーーエイラ少佐」

 驚愕するロキ今更言うなと思う。


 ⦅ロキ二等兵には食事も睡眠も必要ない歩き続け⦆

 「別に歩くのは問題ないで。只、目的地を見つけないと......この辺で一番高い木に登るか。今の自分の身体能力なら楽勝だ」

 木を登り始める。宣言した通り楽に時間を掛けずに上まで登った。


 「うわ~これは凄いな。景色が凄い凄いけど森の先が見えない。どんだけ広いんだ」

 上から景色は壮観で美しかった。今は森を抜けることで一杯だった。


 これからどうすか周りの風景を見ながら考えていた。少し気温が低くなったと感じ服をチラッと見た。普通の薄い服だと思い。だけどこの服はナノメタルで出来てると思い出した。そうこの服はナノメタルだ。


 「エイラ少佐。確認ですがナノメタルを遠隔操作して偵察はできますか」

 ⦅ロキ二等兵。可能です⦆

 「良し。ナノメタルはどこまで遠隔操作できますか」

 ⦅魔力が続く限り可能です⦆

 「あとは映像は見れますか」

 ⦅ロキ二等兵は映像見れないが私は見えます⦆

 「俺は見えないのか。だけど希望がみえた。ナノメタルを遠隔操作して街を探してください」

 ⦅ナノメタルよ......街を探せ⦆

 ロキの周囲からナノメタルが現れ飛んで行った。


 ナノメタルが偵察に行き数時間経った。エイラが話し掛けてきた。


 ⦅ロキ二等兵。街を発見した。ここから左に向かえば大きな町がある。有機生命体がいるのを確認した⦆

 ロキは街があり人間がいることに歓喜した。だけどここから左は来た道を戻るってことだ。まぁ、森を抜けてるから真っ直ぐとは行かないが、それに太陽の向きで東西南北の確認もできない。素人だしここは地球ではない。


 「エイラ少佐。街まで指示をお願いします」

 ⦅ロキ二等兵。街まで誘導する⦆

 

 太陽が地平線から下り、星々が見える夜空にかわっていた。暗い森を進んでいた。視覚は暗視機能でわかる。魔物はエイラの指示のもと避けながら進んで行く。魔物は夜間の間は身体能力が向上し危険だから戦闘避けて行った。


 夜通し暗い森を進み数時間の時間が経った。ようやく森の先が見えた。


 「やった森を抜けた」

 森を抜けた先は草原だった、なにもない只の草原だ。たまに二つの光が見える、それは獣の目だった。

 

 「エイラ少佐。街はどちらの方角ですか」

 ⦅ロキ二等兵。左に見える先が尖った大きい石が見えるか⦆

 「えーーーーーーと、左の大きい石か......あ、有った。あれか」

 ⦅ロキ二等兵。その先に街道があり左に進めば街がある⦆

 

 街を目指して走るずっと森から走っているが全然疲れない。食事も睡眠も必要ない身体、今はこの身体が頼もしい前の身体では走り続けるのは無理だろう。


 暗視機能を解除し走り続けていると朝日が地平線から登り、朝日が照らしていた。先が尖った大きい石を通過し離れた先に街道を見つけた。ここまで来た。あともう少しだと気合を入れて走り続ける。


 ようやく視線の先に街らしき建物が見えてきた。まだまだ視線の先の街は離れているが感動した。瞳から涙は流れないが視力は非常に良く見える。これもなにかの機能なのか今度エイラに確認しよう。そう考えていると遠く離れた場所に人型見える。人型は街に向かっている。馬にのっている人間やでっかいトカゲに乗る人が見える。後は物をたくさん乗せた馬車も見えてきた。


 ⦅ロキ二等兵。走るスピードを抑えなさい。警戒されますよ⦆

  エイラに忠告を受けた無意識にスピードを上げていたようだ。


 走るスピードを落とし街に向かう。期待を胸に街に向かう。


 異世界の初めての街に向かう。

 

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