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蒼銀の死神ーRapis Silver Jokerー  作者: 折鶴夏葵
2章 夏期休暇
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6話ー五大ギルド、集結

次の日、総本部前広場


「あら、もう3つも集まってるわね」

「そりゃあ、久しぶりの長期依頼だからな」


現在集まっているギルドは3つ。


マスターリク率いる“紅天の盾”


マスタードーゴ率いる“潮風の刃”


グランドマスター、カラギア率いる“暁の翼”


ラピスはキョロキョロと辺りを見回している。


「カイル……あの人、いないよね?」

「あいつのいるギルド自体、まだ来てねぇみたいだけどな。でも一応幹部である以上、あいつも来るだろ」

「酷いなぁ~、僕にもアルマっていう名前があるのに」

「っ!!」


間延びした声が聞こえると同時、ラピスはカイルの腕にしがみついた。

声の主__アルマは長めの髪を遊ばせた、色気の溢れる男だ。


アルマはラピスを舐め回すように見つめている。

ラピスは既に涙目だ。


「ラピスの泣いてる姿もそそるけど、目を合わせるくらいしてくれてもいいんじゃないの?」


ラピスは酷く怯えた様子でカイルの後ろに隠れる。



次の瞬間、アルマがぶっ飛んだ。


「ラピスに近付かないでくれる?この色魔」

「ぐふぇっ!!」


ミアが杖でアルマを殴りつけた、というか怪力なのでアルマはぶっ飛んだ。

ミアは満面の笑みなのに、黒いオーラを纏っているように見える。

だが悲劇は終わらない。


「そうそう!ラピスは私たちの妹みたいな子なんだから」


アルマが飛んでいった先にはアミがいた。

アミは自身の武器である鋼糸を操り、一瞬でアルマを縛る。


『走れ 雷の獣(ライジング)!!』


青い雷が獣の形となり、アルマに襲い掛かった。


「があぁぁぁっ!!」


プスプスと焼け焦げたアルマ。

ピクリとも動かない。



「大丈夫、もう変態はいなくなったからね?」

「…うん、あり…がと」

「ラピス?ああいうのには気をつけなきゃだめよ。ラピスが可愛いのは周知の事実だから、これからもこういうことが起こるかもしれないからね?」


アルマの事など忘れたようにラピスに声をかける二人。







離れたところからそれを見ていたブランシェは動き出した。

不気味に笑いながら。


「さぁ、生ゴミの処理をしなくちゃね」

「待て待て待て!何で武器を担ぐ必要があるんだ!?」


ブランシェの肩には背の丈よりも大きな両刃の斧が担がれていた。

それを見たドーゴが思わず引き止める。

ブランシェは鬱陶しそうにドーゴを睨む。


「何よ、ドーゴ。制裁は必要でしょ?ラピスに手を出して尚、近付くんだから」

「はぁ…よせ、ブランシェ。うちのとこの双子があれだけ攻撃しただろう?」


呆れたようにため息をつき、諭すリク。


「だってあれじゃ、再起不能とは言えないじゃない」


にっこり、とブランシェは笑うが、醸し出す空気は絶対零度だ。


「やめてくれよ、あれも一応うちの幹部だ」


現れたのは深い藍色の髪をした男。

槍を担いでいる。


「あら、ディー。貴方のとこのろくでなしが、性懲りも無くうちのラピスに近付いたのだけど。…言い訳はあるかしら?」

「すまん。あれでも前に殺す一歩手前まで注意(という名の制裁)をしたんだが…効果はなかったようだ」


ブランシェは少し思案顔した後、ばっさりと言い切った。


「そう…なら仕方ないわね。地獄へ送るわ」

「それは困る。主にオレとギルドのメンバー達が。……全く、実力の無いただのろくでなしだったら破門に出来たというのに」

「本当よね。…それなら遠慮なく潰せるのに」



ラピスのいない所で、物騒な会話が繰り広げられていた。


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