世界の狭間で、その人格は唄を紡ぐ
この話の次から、本編に戻ります。
世界の狭間。
それは何処の世界にも属さない、特殊な場所。
あれ…君も迷い込んだの?
此処は世界の狭間。
ワタシはいつからか此処に生まれた人格なんだ。
一人ぼっちで寂しいからさ……そうだ!
唄を聴かせてあげるよ。
どれがいいかな?
…うーんと、じゃあこの唄!
これから紡ぐ唄は、とある世界の神が消滅する直前に紡いだ予言の唄なの。
来たる時の為に神が紡いだ、違えられること無き未来に対抗する為の唄……。
___さぁ、目を閉じてよく聞いて?…聞き逃すことの無いように。
神亡キ世界___いずれ人と魔は滅びを招く
神亡キ世界___追い着かぬ精霊の調べ
神亡キ世界___かつて見た荒廃した楽園
滅びを防ぐ 盟約の砦
神に願いし四つの民よ 其の身に宿命を与えよう
与える宿命___それは過酷でしかない
与える宿命___其れはある種の呪い
与える宿命___背負って欲しくなど無い
其れでも汝らよ 宿命を望むか
望むなら ひとつ予言を授けよう
来たるべき終焉 其れを覆す四つの民
終焉の近づく時
精霊の姫 生まれ落つる
姫が担いしは 最大の宿命
即ち 罪人の断罪
姫___其れは審判を下す者
姫___其れは唯一無二の存在
姫___其れは最も悲しきモノを背負う仔
民に代わる者はいない
其の血を絶やせば希望は途絶える
我を赦すな 盟約を結びし四つの民よ
世界を委ねることを任せるしか出来ない我を
世界に救済が齎されんことを
これが、フィルメアって世界の創世神が紡いだ唄。
意味が分からない?
それは当たり前だよ。
この唄の深い所を知らないと、完全な意味なんて分からないもの。
終焉の鐘が鳴る時に、皆は理解するんじゃないかな?
…あ、時間が来ちゃった。
サヨナラ、迷い人さん。
今度会ったら、別の唄を紹介してあげるよ。




