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蒼銀の死神ーRapis Silver Jokerー  作者: 折鶴夏葵
1章 初めての学園生活
35/85

30話ーサバイバルの終わり

「あれ、もう平気なの?」


ラピスとリィルがテントを出ると、ルカに驚いた顔をされた。


「大丈夫。少し疲れただけ」

「そう?運んでる時、随分とうなされてたけど…」


ルカはラピスへ手を伸ばす。


「ラピス?・・・どうしたの?」


ラピスはルカの手を避けるように、後ずさった。

それも、反射的に。


「あ…ごめん、なさい」

「ああ、何かごめん」


我に返ったラピスは気まずそうにルカに謝った。

ルカも戸惑いを隠せない。



「ラピスって、サヴォール君が苦手なの?」


リィルの問いに、ラピスはふるふると首を振る。


「あの人が苦手ってわけじゃない。……男の人が苦手なだけ、だよ」


ラピスの手はほんの少し、震えていた。

リィルはそんなラピスを見て


(ラピスに近づく男は、私が蹴散らしてやる!)


と物騒なことを考えていた。


「リィル、今は何時?私が倒れてから、どれくらい経ったの?」


こてん、と首をかしげてリィルに問いかける。


「ん?一日と少し、だと思う。あと何時間かしたらサバイバル戦も終わるよ。って言っても、私たち何処ともあってないけど」


リィルの答えに、ラピスはため息をついた。


「どうしたの、大丈夫?」

「ううん、なんでもない。ちょっと散歩してくる」


ラピスは歩き出した。



(多分、あの子たちだよね)


『ひめ、だいじょうぶ?』

「平気だよ。それより2人とも、結界張ったでしょ」

『『うん!』』


褒めて、褒めてと言わんばかりに目を輝かせる2人。

ラピスはため息をついた。


「守ってくれようとしたのは嬉しいけど、勝手にそういうことをしちゃだめだよ。2人は生まれたばかりだから仕方ないけど、これから先、2人は他の精霊の上にたつんだよ?」

『『はぁい…』』


しょぼんと肩を落とす2人。

そんな2人を、ラピスはそっとなでた。


「そんなに落ち込まないで?助かったよ、ありがとう」




「ラピス、散歩は終わり?そろそろ時間だよ」


テントの所へ戻ると、リィルがいた。

ジンとルカもテントから出てきていて、空を見上げている。




空に上がった色とりどりの火花



____それは終わりの合図であり、またこれから起こる出来事の始まりの合図だったのかもしれない



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