20話ー教室
「ラピス、昨日休んでたけど大丈夫?」
リィルがラピスの横で不思議そうにしている。
そう、ラピスがあの森へ行ったのは一昨日で、その日は休校となっていたが、翌日は通常通りに授業が組まれていた。
ラピスは一昨日から丸一日寝込んでいたために、昨日は学園を休んでいたのだ。
表向きは「ただの風邪」となっているが、そんな風にできるのにも理由がある。
学園の理事長はブランシェと兄妹弟子という関係にあり、ラピスがギルドに入っているというのも知っている。
実際ラピスは過去に何度か会ったことがあるし、理事長もラピスを可愛がっている。
少し…いや、物凄くうざったいくらいに。
「あ、平気…だよ」
「あんまり無理しないようにね」
だがラピスの顔色は悪い。
リィルは心配そうにラピスを覗き込んでいる。
(チカラを使った後は、何でいつもこうなるのかな…)
「レインさん、具合は?」
「え、あ……大丈夫、です」
教室に入るや否や、話しかけてきたのは薄茶色の髪を二つに結わえたクラスメイトだ。
「そう?気分が悪くなったらいつでも言ってね」
ラピスはコクン、と頷く。
だがそれと同時に驚いてもいた。
(私に進んで話しかける人、リィル以外にもいたんだ……)
ーそのときの教室内ー
「は、話しかけちゃった…」
「羨ましい、ていうか何であんなに可愛いの!」
「思った、それ。どうしよう、いっそのことファンクラブでも創っちゃおうかな」
「「それだ!!」」
その後1-A女子が中心となって「ラピスを見守る会」ができることを、ラピスは知る由もない。




