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蒼銀の死神ーRapis Silver Jokerー  作者: 折鶴夏葵
1章 初めての学園生活
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11話ー事件

とある日の夕方、それは起こった。







焦げ臭いにおいの漂う中庭


激しい炎に焼かれた植物だった残骸たち


そこに残された血痕



________それらはすべて、魔族によるものだった。




=============


ここは、ギルド“黒曜の旅団”


「魔族が、学園に!?」


声を荒げたのは、ストロベリーブロンドの髪に茶色の瞳を持つ美しい女性。

このギルドのマスター、ブランシェ・エトワールだ。


「ああ。昨日の夕方、なんの前触れもなく襲撃されたらしい。

 『襲ってきたのは2人の人型の魔族だ』と入院中の教師が証言したみたいでこの 国の上層部も慌ただしくなってる。

 それに…魔族が教師を脅し、こう尋ねたらしいんだ。

 ____『シェイリルの姫は何処にいる』とな」


真紅の髪に翠色のつり目をした男性、“紅天の盾”のギルドマスターであるリク・グロウが淡々と告げた。

『シェイリルの姫』という単語に、それを聞いていたブランシェは目を見開いた。

そんな表情をすると思っていなかったリクは、探るような視線をブランシェに向けると、問いかける。


「お前、__何を隠しているんだ?心当たりがあるんだろう」


その問いに対し、ブランシェは口を結ぶだけだった。








昨日の事件が原因で、学園は休校となった。


「何で…、ここに居ることが漏れたの」


自室でラピスは考えていた。

学園に魔族が襲ってきたのはきっと、自分のせいだ、と。

首飾りを固く握り締め、ラピスはその顔を強張らせた。

首飾りにはめ込まれた紫水晶に、ラピスは大切な人の面影を見た。



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