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蒼銀の死神ーRapis Silver Jokerー  作者: 折鶴夏葵
1章 初めての学園生活
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7話ー過去に囚われた夢


タタタッ

幼い少女が、森の中を駆ける。その手に一輪のきらめく花を持って。


「おかあさま、よろこんでくれるかな。ね、シュリ!」

『うん!きっとヴィオレッタもよろこぶよ、昔からヴィオレッタは花が好きだし』


少女の横で淡い赤色の光を放つ小さなもの___精霊が大きく頷く。


「よぉーし、いっそげー!!」


少女は元気よくそういうと、先程よりも速く駆ける。

森の奥深くにある村を目指して。




『……何か変な臭いがしない?』


精霊が少女に告げると、少女は首をかしげる。


「そうなの?わたしにはわからないよ?」

『待って!…これ、何かが燃えてる臭いだよ!』

「__え」




少女は走った。ただ自分の中の衝動だけに従って。

足なんか、痛くない。苦しくなんてない。

ただ母のいる村を目指した。みんなも無事だと、信じていた。


______その光景を目にするまでは



燃えていた

少女の住んでいる村が。

逃げ惑う村の人たち ある者は叫び ある者は家族の死を嘆く

追いかける黒衣の者達 その手からは次々と魔術を放つ


少女ははじけ飛ぶように自分の家へと走る。

大切な母のいる家に



=========



日が昇って間もない薄明かりの中、ラピスは目を覚ました。


「また、あの時の……夢」


ラピスは額の汗を拭い、確かめるかのように首飾りを握る。


「お母様……」



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