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日々の生活に疲れた45歳が異世界で若返り、第二の人生をまったり満喫する♪はずっだったが、色々ほっとけない!   作者: 夢叶


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49 今後について作戦会議


再び私たちは、町へ向かって歩みを進める。

地図を確認すると、あと二日もすれば目的地である町、にたどり着くようだ。


出会った時は、まさかこんな風に一緒に旅をすることになるなんて思ってもいなかった。

小さな獣人の子供だと思っていたルド。無愛想で警戒心の強かったクロ。

本来の姿はイケメンの獣人。今では、すっかり私の日常の一部になっている。


町に着けば、二人には二人の目的がある。

クロは自分の立場に戻らなければならないだろうし、ルドにもきっと帰る場所がある。


そして私も――

この世界での新しい生活を探さなければならない。

いつまでも、二人に頼っているわけにはいかない。


それでも――

もう少し一緒に居られたらいいのに……

なんて、思ってしまう私は少しホームシックになっているのだろう。

今、一緒に歩いてくれている二人と離れることが寂しいのだ。



そんなことを考えながら、人の目を避けて森の中を進むこと二日。

誰とも遭遇することなく森の浅瀬にたどり着くことができた。


そして――


「……ここまで来たんだ」


目の前に広がる景色を見て、思わず足を止める。

深い木々に囲まれた森の奥とは違う。

少しだけ開けた場所。 魔獣の森の浅瀬。ここまで来れば、町もそう遠くない。


やっと人の暮らす場所へ行ける。 

胸の奥には、少しだけ寂しさが残っているが、それ以上に、これから始まる未知への期待が膨らんでいた。初めて目にする異世界の町を想像して、ワクワクしている自分もいる。


「このまま町へ向かってもいいよね?」


「この町から王都までは少し距離があるし……このマントを使っている限りは知り合いに会っても大丈夫だとは思うが…」


「なぁ、町に入る前に今後の事もう少し詰めた方がいいんじゃねぇか?」


「じゃあ、町に入る前に作戦会議だね!」


幸い、この辺りはまだ人の気配もない。

私は周囲を確認してから、いつものようにインベントリからテントを取り出し、おやつのプリンを食べながら今後について詳しく話をすることにした。



「ここから王都まで獣化して急げば三日で着く。一度、王都の現状を確認したい。それに、仲間たちが正常に戻っているかも気になる。呪い返しして数日たつから何かしらの変化が起きていてもおかしくはない」


「だが、こいつを野放しにするのはちょっと……なぁ?」


いつもながらルドの失礼な言い方だが、一人が不安であることは否定できない。

だから文句を言うこともできず、私は苦笑いを浮かべるしかなかった。


「二人が大丈夫なら、一緒に王都まで行ってもいいよ? そのほうが私も助かるしね」。


「確かに、その方がこちらとしても助かる。 武器やローブも借りたままだし、今の俺達は無防備に動ける状況ではないし……」


「それなら決まりだな!王都の様子も確認できるし、こいつも一人にしなくて済む。 一石二鳥じゃねぇか」


「じゃあ、しばらくは一緒ってことで決まりだね!」


そう言うと、クロも小さく頷いた。

「ああ。その方がお互いに都合がいい」


「だがよ、俺としては一刻も早く王都の現状を把握したいんだ」

ルドが真剣な顔になる。 先ほどまでの軽い雰囲気とは違う声に、私も思わず顔を上げた。


「だから、俺が獣化して先に偵察しに行きたい」


「ルド……」クロが何か言おうとする前に、ルドは続ける。


「こいつは獣化できないし、馬にも乗れないよな?」


「……まぁ、そうだけど」


突然話を振られて、私は頷くしかない。


「だったら、三人でゆっくり向かうより、俺が先に行った方が早い」

ルドはクロを見る。


「なぁ、クロ。いいだろ?」


一瞬、沈黙が落ちる。

クロは腕を組み、難しい顔で考え込んだ。


仲間たちがどうなっているのか。 自分がいなくなった後、何が起きているのか。

ずっと気になっていたに違いない。クロにとっても、一刻も早く知りたいことだろう。

私はと言えば―― 正直、どちらでも構わない。


「私はどっちでも大丈夫だよ?呪いを返品した後が気になるのは確かだしね」


「だが…」


確かに、離れている間に問題が起きても連絡手段が無いのは不安だよね。

何かいい方法は無いかな……

そういえば、インベントリに何かあったような・・・


まだ鑑定はしていないが変なものが入っていたよね。

謎の栄養ドリンクとお守り。 どんな効果があるんだろう。

こっそり取り出して鑑定してみることにした。


『鑑定』


 【ファイト○発〇ポビ○ンD(自動補充∞)】

・これ一本飲めば不眠不休の持久力がつく 能力アップ効果あり

・怪我や病気、体力と魔力も完全回復する優れもの

・能力アップ、持久力アップ効果は24時間持続する


【健康祈願(御守り)】

・これを持っていると健康優良児間違いなし!

・どんな状態異常も回避できる


かなり反則級の非常識な代物であるが、神様に感謝である。

困った時に助けになるものを用意してくれていたことには、素直に感謝しかない。

これを使えば、ルドの移動負担も少しは軽くなるだろう。

獣化できるとはいえ、王都までの距離を急いで移動するのだ。

無理をしないと言われても、心配である。

 

「ルドが先に王都へ偵察に行くことは決まり?」


未だ話し合っている二人に栄養ドリンクとお守りを手に問いかける。

二人の視線が、私の手元へ移る。

「……それは?」 クロが怪訝そうに尋ねる。


「あ、これ? インベントリに入ってたモノで、鑑定して使えそうだったから」


「また、とんでもねぇモノなんじゃ…」


失礼な。 ……と言いたいところだけど、今までのことを考えると否定できないのが悲しい。

私は鑑定した内容を二人に説明すると、深いため息とともに、何とも言えない諦めたような視線が私へ向けられる。


「……本当に、お前は予想外のものばかり出してくるな」


「もう驚くのも疲れてきた」 ルドが頭をかきながら苦笑する。


「同感だ」




本当、神様に感謝だよね!チートアイテム有効に活用させて頂きます。









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