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日々の生活に疲れた45歳が異世界で若返り、第二の人生をまったり満喫する♪はずっだったが、色々ほっとけない!   作者: 夢叶


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46 対人……対策する?


人と会うことに不安を感じる私たち。

まぁ…不安の意味合いは、若干違うのだけれど。


クロとルドは追手から逃げている。

それに、二人に掛けられていた呪いは『返品』したけれど、犯人が誰だか分からないのが現状である。

今頃は、老衰でよぼよぼになっているとは思うけれど、確認する術が無い。


私の方は……まだ何が問題になるのか、いまいち理解できていない。

さて、どうしたもんか……


――そういえば。

認識疎外の機能が付いたローブがインベントリに入っていたはずだ。

あれを使えば、人目を避けながら移動できるから、大丈夫なのでは?

私はインベントリを開き、中を探る。


「あ、あった!」

取り出したのは、どちらも深い黒色をしたフード付きのローブ。

一着は動きやすそうなひざ丈で、もう一着は足首近くまで覆うロング丈だ。

どちらも装飾はほとんどなく、一見するとごく普通の旅人用ローブにしか見えない。

私は二着を広げながら、二人へ向き直った。


「一応、疎外認識機能の付いたローブが二着あるけれど? 使う?」


敵に追われている二人が使う方がいいよね。

二人はローブを見て、揃って目を丸くしていた。


「そんなもんまで持ってるのかよ!」


「疎外認識の魔法であっても、魔法レベルが高い奴には見破られる可能性は高い」


心配する二人に対して、私はにっこり笑って人差し指を立てる。


「大丈夫だよ? 疎外レベルも選べるし、ぼんやり~絶対気付かれない!ってレベルまで設定できるから! ついでに、絶対防御と温度調整及びサイズ自動調整も付いているよ!」


二人は呆れているが気にしない事にする。

持ってる物は使わないとね! 私は得意げに胸を張る。


「あと、絶対状態保護の壊れない汚れない、いつでも新品状態維持と無くしても勝手に戻ってくる

機能もついてるの! 一応、私専用だけど、任意で貸し出し。まぁ、武器と同じ機能って感じかな」


「……お前……本当に何でもありだな! それって、国宝級だぞ!!」


「他人の前でホイホイ物を出すなよ!? インベントリの存在も絶対に知られるな!」


私は苦笑しながら両手を軽く上げた。

「二人の前だけにするから大丈夫だよ。 ある物は使わないとね! まずは試してみよう」

そう言って、私は二着のローブを差し出す。


二人はそれぞれローブへ視線を落とし、しばらく見比べていた。



「俺はこっちがいい」と、ひざ丈のローブを手にしたルド。

ルドは軽く羽織ると、その場で腕を回したり足を動かしたりして着心地を確かめる。


「ひざ丈の方が武器も抜きやすいし、動きやすいからな」


ルドはそう言いながら、腰に下げた武器(包丁)へ軽く手を添える。

包丁――いや、今は立派な武器として使っているそれ――を考えて選んだらしい。

ローブの裾が邪魔にならず、動きやすそうで実に機能的である。


「おぉ~!」

思わず感嘆の声が漏れた。「手練れの冒険者みたいで似合ってる!」



一方のクロは、足首近くまで覆うロングローブをまとい、フードを目深にかぶる。

顔がほとんど見えなくなったせいで、どう見ても怪しさ満載である。

だが、不思議なことに長身のクロが着ると、その怪しさすら様になっていた。

旅慣れた実力者のような雰囲気が漂い、妙に格好いい。


「うん、怪しいけど似合ってる!」長身のクロに良く似合っていた。




私は二つのローブを見つめながら、心の中で呟く。

(『任意貸し出し』)

その瞬間、目の前に見慣れた半透明のボードがふわりと現れた。


『ローブを貸し出しますか?』

 ひざ丈ローブ → ルド

 ロングローブ → クロ

【 YES 】  【 NO 】


私は迷うことなく【YES】ぽちっと指先で押す。

『貸し出しを完了しました』

『所有権は貸主に帰属します』

『返却は貸主、または借主の意思でいつでも可能です』




「貸出完了っと!」


目の前の二人は何もない空間に向かって指を動かしている私を、不思議そうな顔で見つめていた。


「……今、何をしていた?」


「ローブの貸し出しの手続きしてたの。認識疎外レベルを意識すると設定できると思うから試してみて?」


「認識疎外レベル?」ルドが首を傾げた次の瞬間――


「「……!」」


二人は同時に目を見開く。

どうやらローブの機能を意識した途端、頭の中へ直接情報が流れ込んできたようだ。

「……設定項目がある。」

クロが驚きを隠せない様子で呟く。


「本当だ。……だが、設定調整が細かすぎる!! はんぱねぇぇぇぇ」

ルドは驚きと興奮でキラキラと輝いている。


「……ここまで自由度の高い魔道具など聞いたことがない。」

クロの低く呟いたその声には、隠しきれない驚きが滲んでいた。




私はそんな二人を見て、満足そうに頷く。



「便利だよね!」




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