表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日々の生活に疲れた45歳が異世界で若返り、第二の人生をまったり満喫する♪はずっだったが、色々ほっとけない!   作者: 夢叶


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
39/42

37 本来の姿と……


無事に本来の姿に戻った二人だが、裸はまずい。裸族はいかん。

着替え…どうしよう…

異世界…あるある…聞いてみようかな?


「ねぇ、二人とも服が無いから…獣化ってできる? 出来るなら服が無くても大丈夫?なの…かな?」


ダメもとで聞いてみたけど、さすがに無理?


「確かに、このままではいられないしな」


「えっ!変身できるの!? 見てみたい!!」


「ちょっと待ってろ――もう、振り向いても大丈夫だぞ」


勢いよく振り向くと、そこにはプラチナシルバーの美しい毛並みを持ち、神秘的な赤紫の瞳の大きな犬?と、艶やかな茶色い毛並みで透き通るようなエメラルドグリーンの瞳をしているゴールデンレトリバーのような犬が二匹お行後良く座っていた。


「わぁー! か、かわいい… わんちゃん!」


思わず本音が口から洩れてしまった。

私が目を輝かせて見つめていると、二匹は耳をぴくぴくと動かして、どこか不機嫌そうに鼻を鳴らす。


「犬じゃない!」

「ワンちゃん……だと……」


「ワンちゃんがしゃべった!」


可愛さの余りに思わず二匹に飛びついた。


「「なっーー!」」


茶色のワンちゃんは素早く身を翻して逃げられてしまったけれど…プラチナシルバーのワンちゃんは確保できた。


「一匹ゲットーーー!!」


さらさら、すべすべの毛並みで思わず首元に顔を突っ込んで、体中を撫でまわす。


「おい! やめろ! 離れろ!」


嫌がるワンちゃん……だが、逃がさない!片腕でガッチリと首を抜け出せないよう固定し、さらに撫でまわす。

すると、隣から大笑いしている声が聞こえた。


「わはははははーー。わんちゃん。ぷっ…くくっ…ぷぷっ! こいつ犬扱いされて撫でまわされてやんの!」


「ルド! 笑うな! 笑っていないで助けろ!」


茶色のワンちゃんは前足を地面の叩きながら、涙目で大爆笑している。


「貴様ぁーーー!」


クロの低い唸り声が聞こえる。

……?ワンちゃん?…………!!


私は逃げ出せないよう首元を腕で固定したまま顔を上げる。

本当に綺麗な犬だよねー…………違う。 クロだった。

…………でも。今はワンちゃんだから良いよね?

だって、触り心地が抜群なんだよ!

私は一人で納得して頷き、再び首元に顔を突っ込んだ。


「おい! いい加減にしろよ!」


抜け出そうと足掻くが、私は負けないように、ぎゅっと力を込めて抱きしめる。

「もう少しだけ。お願い!」



しばらくジタバタしていたけど、諦めたのか大人しくなった。

観念したのかな? いい子いい子と頭をわしゃわしゃ撫でまわす。

すると、ルドの大爆笑が部屋中に響き渡る。



「ぶははははっはははーー!! コイツ、クロを締め落としているぞーー!!」


ぎゃはぎゃはと笑っているが…………顔を上げてクロを確認すると、白目をむいてぐったりしていた。


「えっ? いやぁぁぁぁぁーーー! クロがーー!!」


私が驚いて手を放してしまったので、クロはそのまま倒れて床に頭を打ち付けた。



ゴッッ!



あっ…………ごめん…………

私は硬直し、ルドは床にのた打ち回って爆笑する。



「ひーひぃぃーーー!! とどめ刺しやがったぁー!!  ウケるー!!」


呼吸困難になりながらも床をバンバン叩いて悶絶するルド犬…………


「ご、ごめん! わざとじゃないの! クロ! しっかりして!!」


慌てて駆け寄り揺さぶるが、返事は無く、白目を剝いたままである。


「やめろ…………ぷっ…あまり揺らすなよ……ぶはははっ!」





私はどうしたら良いか分からず――床に打ち付けた頭がこれ以上痛くならないよう、とりあえず膝枕をしてみた。

ルドは未だに、ひぃひぃ涙を流して床を転げ回っているが…………無視した。



そして数分後―― ピクリと耳が動いた。


「あっ! クロ大丈夫?」

ゆっくりと目を開けて、しばらくぼんやりしていたが、目を覚ましたクロは、私と目が合った途端…………ぶわっ! 急に全身の毛を逆立てて、勢いよく飛び起きた。


おっ。元気があるようで良かった。

「ごめんね? わざとではないのよ? 」


私が申し訳なさそうに謝る横で、ルドが吹き出した。


「ぶふっ!  くくくっ……もう、やめてぇー」


再び笑い転げたルドを――クロは冷ややかな目線で見ている。


「………………ルド……いい加減にしろ!」


「だってよ……クロがこんな目に遭うのって…初めて見た……ぶっふっっ!」


青筋立てて怒っている様に見える……なんて表情豊かな犬達なんだろう。

私が微笑ましく二人?のやり取りを見ていると、クロは深いため息を吐いた。


「………………ルド、お前…しばらくは犬でいろ。俺が良いというまでな!」



「は?」



ルドが間抜けな声を上げた次の瞬間ーークロはいきなり獣化を解除した。


「ぎゃぁーーーーー!!」


おいっ!もろ見えだぞ!! いいのか! いいんだな!!

バッチリ見てしまった。―――そして目が合う


「何見てんだよ。……もう、獣化はしない」


不貞腐れたようにそう言って、堂々とした足取りで部屋へ向かっていく。



副眼。副眼。いいケツしてました。ありがとうございます!!

そう私が拝んでいると、ルドが慌てた様子でクロの元へ走っていく。


「あっ、やべぇーー  ちょっ、待ってって! 悪かったよ!」




ルドは謝っているが――「うるさい!」と言って部屋に入るなり勢いよく扉を閉める。

ドアの外に取り残されたルドが悲痛な声を上げ叫んでいる。


「悪かったって! おいクロー! そう拗ねるなよー」


「うるさい! しばらくは黙って犬でいろ!」


「そんなーーーー!!」






二人のやり取りを聞いてちょっと反省する。でも、ワンちゃん可愛かったんだよ?




誰に言い訳するでもなく一人ごちる。










面白い! 続きが気になる!

と思ったら

広告の下↓にある【☆☆☆☆☆】をタップして頂けたら嬉しいです


【★★★★★】にしてくれたらものすごく嬉しいです!!


ナイスマークをポチっと

して頂けたら感謝!感謝です!


読んで頂きありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
複眼。複眼。 ↓ 眼福。眼福。 もしくは 福眼。福眼。 (ネットスラング的な?)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ