36 呪い……どうする?
驚き焦る私がおかしいのか?
いや、誰だってびっくりするでしょう? 焦るよね。
そんな私に対してクロは面倒そうに頭を掻きながら言った。
「今はそんな事は気にしなくてもいいし、不敬罪なんてないから安心して欲しい。それよりも、呪いについて何か分かったのなら教えてもらいたい」
そうだよね……呪いについて調べるために鑑定しているのだから。
鑑定で表示された内容をそのまま伝えることにした。
「スキルは、呪いによって封印中ってなっている。魔女と魔女に対価を払った人によって呪いをかけられている状態になっていて、生活魔法「強力洗浄、浄化」もしくは「返品!」で呪い倍返しで相手の能力完全封印、老衰状態にすることができるみたいだよ」
「「はぁーーーーーー!!!??」」
だよねー 私だけがそう思ってるのではなくて良かった。
この世界の人でも、ビックリする内容なんだね……
「それで、どうする? そのまま呪いを解くか、倍返しにするのか……どっちがいい?」
「…どうするって…マジでそんな簡単に解けるものなのか? しかも、倍返しって…」
困惑したように額を抑えるルド。
うん。わかるよ。私も、何でもありなんだと驚いているのだから。
一方、クロは冷静に考えている様子で私をじーっと見つめていた。
「俺は早く戻りたい。 それに、魔女の呪いは強力だ。これからも魔女が力を使う可能性はあるから…このようなことが起きないよう相手の能力を封じたい。できるなら……倍返しで解除して欲しい」
そだよね…同じ被害者を出さないためにも、危険な力は無い方が良い気がする。
「確かに呪いを掛ける対価が何か知らないけど、ろくなもんじゃねえだろうな。それに、こんな目に遭うのは二度とごめんだしな」
「それについては同感だ。もしかしたら、魔女の力が俺達の仲間にも使われている可能性もある。操られている様に俺達を襲ってきたしな。能力を封じる事で仲間も元に戻れる可能性もあるし…呪い返しすることで、魔女が協力して俺達に敵対している黒幕も見つかる可能性がある」
二人は苦い表情をして話す。どうやら他にも被害者がいる可能性があるらしい。
「悪い事に使っている魔法なら封印しても構わないよね。―― では、魔女の呪いは返品します!」
いきなり魔法を使った私に焦りだす二人。
「おまっ! 待て!!」
「えっ! いきなりかよ!!」
どうやらクロだけでなくルドにまで魔法が発動したらしく、二人身体が淡い光に包み込まれた。
眩しさに目を細めて見ていると、光の中から黒い塊が出てきて……一気に飛び去って行った。
どうやら呪いを掛けた側に帰ったらしい。どうやら成功したようである。
飛び去った様子を見届けてから、二人に視線を戻した瞬間。
「ギャー――――!!!」
私は悲鳴を上げて勢いよく後ろを向いた。
な、ななんあななんなん何が?、何あれ!?。なんでだーーー!!
さっきまで子供だった二人が……お、おお、大人に…しかも、急成長したせいで服は引き裂かれて…無残にも床の上で切れ切れとなっていて…残されたのは…ほぼ全裸の成人男性二人である!!!
Oh-------。イケメン二人のほぼ全裸って副眼……。
ーーって、違う違う! 少ししか見てないよ!ホント。チラッと一瞬だけだから!
「見てない!! チラッとしか見てないから!」
「見てんじゃねーか!」「見てるだろ!」
「こんな事になるなんて、考えてなかったんだから仕方ないじゃん!」
「「少しは考えろよ!」」
「まぁ……元に戻れたから良しとしてよね!」
二人は深ーいため息をつき「そうなんだが……」「……なんで…こんな…」
何やら言っているが知らん。
戻れて良かったね!
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