35 二人を鑑定する?
作品読んで頂きありがとうございます。
新しく連載します。前編、中編、後編の3部作。
元、強気女28歳が穏やかな伯爵令嬢に転生!!悲劇の主人公気取りの婚約者を切り捨て・・・新しく恋をします!
興味があれば読んでみてください。
二人が部屋に行ってしまったので、私は久しぶりに料理でもしてみる事にした。
「何を作ろうかな? お米食べたいし…カレーでも作って見ようかな」
冷蔵庫を覗いて見ると、簡単に焼けるように肉類が切って置かれていた。
簡単にに作れるようにしてあるなんて、流石テント様である。
チキンカレーを作ってみよう。
先に、お米を洗って炊飯器にセットする。
野菜を切って炒めて、お肉を投入。火が通ったらお水を入れて…カレールーは甘口と中辛MIXで甘口多めにしておこう。
鍋でコトコト煮込んでいると部屋から二人が出てきた。
「凄く、いい匂いがするんだが!?」
ルドの瞳はキラキラ輝かせて尻尾ブンブンで、クロも耳と尻尾をピコピコさせている。
「チキンカレーを作ってるんだよ。」
「「カレー?」」
どうやらカレーは知らないらしい。
「香辛料がたくさん入っているから、少し辛いと思うけど大丈夫かな?」
首を縦に振りながら頷く二人だけど、もっと煮込みたいからカレーは夜ご飯にしよう。
「カレーは煮込んだ方が美味しいから夜ご飯にしようね」
「物凄く気になる匂いのんだが…今、食べれないのか…」
しょんぼりとしてしまった二人だけど、お昼はパントリから軽く済ませることにした。
軽く食事を済ませ、話の続きをする――
クロは深刻な表情で話し出した。
「俺達は変な魔法にかけられていて、本来の姿や力を封じられている。国に戻りたい気持ちもあるが、この魔法?…いや、呪いかもしれないが…それを解かない事には国に戻っても再度狙われる。まぁ…姿が戻ったとしても狙われてることに変わりないが、戦う事ができる。本来の力を取り戻せたらだけどな」
二人が本来の姿ではない事に驚いたが、私の魔法でどうにかなりそうな気はするんだよね…
「俺達は元の姿に戻りたい。…お前の魔法でどうにかなんねぇか?」
「たぶん、出来そうな気はする…まずは鑑定してみない事には何とも言えないけどね」
二人は互いに見合って頷く
「鑑定しても良いのね?」
「戻れる可能性があるのなら試して欲しい」
覚悟を決めた表情をした二人……私は静かに頷き鑑定することにした。
まずはクロから―――
「では、クロから―― 鑑定!」
<隠匿されていますが解除しますか?>
「隠匿されているようだけど…解除してみても良いかな?」
私が聞くと、二人は驚いた表情をしていた。どうやら隠匿のことは知らなかったようである。
「隠匿されていたのか…なぜ?…」
考え込んでしまったクロに対してルドは、
「今考えても仕方ないだろ。まずは鑑定で見てもらうのが先だ」
「そうだな、考えるのは後にしよう。鑑定してくれ」
「わかった。隠匿解除して鑑定!」
<クロヴィス・ハントン・ライディン>
ライディン王国 第三王子
年齢23歳 現在呪いで5歳になっている
体力950→300 魔力600→100
スキル 呪いによって封印中
魔女と魔女に対価を払った人によって呪いをかけられている状態。
生活魔法「強力洗浄、浄化」もしくは「返品!」で呪い倍返しで相手の能力完全封印、老衰状態に出来るよ。
私は驚愕の余り固まった。
……どこから突っ込んだら良いのやら……
強力洗浄って……呪いって頑固な汚れなの?
返品って……なんだぁ? 異世界では呪いはお届け物扱いなの??
さらに、クロが王子??で、年齢が23歳!?……子供じゃないだと!?
しかも王子って…私何した?
服脱がせて……お風呂入れようとしなかったっけ?
私、めちゃめちゃお姉さんぶったりしていたような……
本来の姿じゃないとは言っていたけど…大人すぎだろ!
賢いって思ってはいたが、本当に賢いとは!しかも王子!教養がありすぎるはずだよ!
今の私よりも年上で王子とは……ダメだ。思い返せば恥ずかしい事ばかりやらかしていた気がする。
この際、穴穂って埋まるか?落ち着くまでしばらく埋まっておきたい。
私が本気で穴を掘ろうかと考えていると突然クロに話し掛けられた。
「おい。何か分かったのか?」
不意に声を掛けられて、咄嗟に出た言葉は
「穴掘っていいですか!?」
「「はぁ?」何言ってんだ?」
怪訝な表情でこちらを見ている二人の子供……
いや、違う。小さいけれど……大人。可愛いのに大人。
えっ!? もしかして私、不敬罪??
「申し訳ありませんせしたー!!」
突然、大きな声で謝って頭を下げる私に、二人は目を見開き驚く。
「おい。突然どうしたんだ!? 何が分かったんだ?」
「だって、クロが王子で23歳って……はっ!クロ様? 王子様?……私、不敬罪…」
頭を抱えてブツブツと考えてる私をよそに、クロは淡々と答える
「鑑定そこまで分かるのか…王子とはいっても形だけだ。そこは気にしなくて良い。呪いについて何か分かったのか?」
「いやいや! 気にするでしょ!? えっ? しなくていいの? そんなもんなの?」
「おい。そんな事よりも呪いの方が大事だ。どうにかなるのか?ならないのか?」
ルドが適当なこと言っているが、そんな事ではないだろうに……
まあ、確かに今の二人の状況を考えたら、呪いの問題解決が気になるのは分からないでもないけれど……
いいのか?それで……
面白い! 続きが気になる!
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