33 隠れダンジョン
翌朝、朝食と身支度を済ませた私たちは、ダンジョン捜索に行くことにした。
鑑定で見付けられたら良いのだけど、期待せずにいよう。
「どんな魔法を使うんだ?」
ルドが興味津々で聞いてくるが
「ただの鑑定だよ?見つかるかは分からないけどね」
そう答えると、クロが怪訝そうに眉を寄せた。
「お前鑑定持ちなのか?俺らの事も…鑑定したのか?」
「してないよ!人を勝手に鑑定しないからね!して欲しいならするけど?」
そう伝えると二人は黙り込んでしまった。しばらくしてから、クロが
「必要な時が来たらお願いするかもしれないが、今はしてほしくない」
やはり何か訳ありの様で、隠蔽してたし…
私は「その時は言ってね」と告げ、岩の方から鑑定していくことにした。
「鑑定」
〈大きな岩?〉何か秘密があるかも…?
「この岩の何処かに秘密がある?みたいだよ」
三人で岩場を手分けして調べることにする。
私はできるだけ上の方を見て探し、二人には足元の草を掻き分けながら探していく。
しばらくすると――
「ココ!何かの暗号見たいのがあるぞ!」
ルドの声を聴くと同時に、クロと側へ駆け寄ってみると、草を掻き分けた岩の根元付近に、何やら文字らしきものが岩肌に直接刻み込まれていた。
私はしゃがみ込み、その文字らしきモノを見てみると……!!
これって……日本語だよね!?
私が驚いていることには気付かずに、ルドとクロは互いに話合っていた。
「これって暗号じゃねえか? それとも、何かの文字なのか?」
「暗号の様な……文字……どこかで見たような……」
ルドは興奮気味に話しているが、クロはブツブツなにやら考えているようで……
どうしよう……読めることを話した方がいいかな……頭を悩ませていると――
「――あっ!」
突然、クロが顔を上げた瞬間、何かに気付いたように目を見開き、大きな声を上げた。
「思い出した!これは勇者と聖女が使っていたとされる文字と似ている!!」
「「えっ!?」」
私とルドは別の意味で驚いた。
な・ん・だ・と!!
勇者と聖女って昔話の?えっ。その人達は日本人なんですかーーーー!?
驚きの余り声も出せない私とは代わって、ルドは「すげぇー勇者の痕跡かー!?」と騒いでいる。
とりあえず私は何が書かれているのか、読んでみる事にした。
そこに書かれていたことは……
『これを見付けてくれたのが日本人ならうれしく思う
ここには生活ダンジョンを作って隠してある
悪用される事の無いように封印を施してあるが、必要になった時には使ってもらいたい
封印解除の呪文は「いらっしゃいませー本日開店営業オープン」と大声で唱えると封印解除されるよ』
なんだと・・・生活ダンジョンて…スーパーみたいなモノなの??
しかも、封印解除の呪文って呪文では無くて、ただの挨拶だし……私が大声で言うの?
……必要無いからこのまま黙ってても良いのでは?
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