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日々の生活に疲れた45歳が異世界で若返り、第二の人生をまったり満喫する♪はずっだったが、色々ほっとけない!   作者: 夢叶


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28 現在地を確認...


呆然としている二人……


……どうする私。


いや、どうしようもない。ここで変に誤魔化しても余計怪しまれるだけだ。

そのまま話を進めることにした。


「どうしたの?現在地を確認してこれから何処に進むか考えよう?」


私は、まるで何事もなかったかのように話を続けるが、当然そんな態度で流せるはずもなく――。


「……『どうしたの?』じゃないだろう」

ルドが引きつった顔で言った。

クロも真顔のまま、小さく頷く。


うっ。 やっぱり駄目だったか。

だがここで慌てたら負けである。

私は腕を組み、ふふん、と偉そうに顎を上げた。


「お子様には知らない魔法なんていーっぱいあるんだから。世界は広いのよ?」


すると二人は顔を見合わせる。

「……そんなことある……の……か……?」


私は咳払いをして話を戻した。


「とにかく!ほら、見て。たぶんこの印がある所が私たちがいる現在地だと思うの」


「…たぶん?……思う…だと?」

クロがじとっとした目を向けてくる。


「わ、私も今朝、さっき思い出せたと言うかそんなに覚えてないと言うか…とにかく、場所確認しよう!」


ルドとクロは納得していない表情をしていたがそれ以上は聞いてこなかった。 


……よかったぁぁぁ!!


ルドは地図を覗き込み――


「……ここが現在地なら、フライギル国側の森の奥地だな。」


「近くに街はあるの?」


ルドは眉を寄せたまま、ゆっくり首を横に振る。

「フライギル国のことは余り詳しくはないが…人が住んでいるところまで、かなり距離があるはずだ」


言葉を引き継ぐように、クロが地図へ視線を落とした。

「歩いて5日か…1週間ぐらいかかりそうだな…」


「そんなに!?」

思わず声が裏返った。


「それに…この辺りは魔物の住みかだしな」


確かに…数日歩いてもテント様があるから食事と寝る場所は大丈夫として…

心配なのは魔物だよね…戦えるかなぁ…


……ここは包丁の出番なのか?

だが、持ってるだけで戦えなかったら意味ないし…

この子達も守らなきゃ行けないし…

魔物に遭遇したら、最悪テント様に逃げ込むしかないか…これで行けるか?


「テントがあるから、数日歩いて移動することになっても、食事と寝る場所は何とかなるとして……問題は魔物と遭遇した時だよね……。最悪、テントを出して中に避難すればいいかな?」


「「エッ!?」」


???

「どうしたの?何か問題ある?これが一番いい方法かなと思ったんだけど?」


するとルドが、信じられないものを見るような顔でこちらを見た。


「どうしたもこうしたもねぇだろ……。テントに逃げ込んだところで、外から破壊されたら終わりだ」


クロも無言のまま深く頷いている。


……あ。


あれ?テント様が完全防御なのしらない!?・・・言ってなかったかも…


「えーっと、このテントは完全防御なので大丈夫かと思いま…す…ハイ。」


「「………………」」


二人して目を見開いてぽかーん ……あ、口開いてる。

もしかして防御機能や結界ってあんまりないのかな? いやでも、異世界ってもっとこう……バリア! 結界! ドーム型防御魔法! みたいなのが定番では?


そんなことを考えている間にも、二人はまだ固まったままだった。


……うん。 非常識でごめんなさい。生活の常識本では細かい教えが無かったから…ざっくりしか分からないんだよね…魔法も、生活魔法チートで使えるから常識が分からないんだよね…

生活魔法で魔物やっつけられないかなぁ……?考えていたら何だかいけそうな気がするぞ!


生活に関わる魔法全てだから……出力を上げればイケる!まずは試してみないとね。

でも、何となくだが出来ることが分かる感覚があるのよ。なんだか不思議な感覚。

1人で考えていると――


「結界魔法や結界石は存在する。だが、どちらも高度な技術が必要な上にかなり高価だ。それでも耐久には限界がある」


ルドは真面目な顔でそう告げた。


クロも静かに続ける。


「“絶対防御”なんて……正直、聞いたことがない。似たような魔法で八百年前の聖女が使ってたと文献にあったようだが……」


「「「………………」」」


……いや待って。


待って待って待って。 

私はぶんぶんと首を横に振った。

「うぇーーーーーーーい!! 違う違う違う!!」


勢いよく両手を振り回しながら全力否定する。


「間違っても聖女とかじゃないですーーー!! 本当にその辺にいる小娘なんです! 信じてーーー!!」


ルドとクロが微妙に引いた顔をしているが、今はそんなこと気にしていられない。


「そもそも私、結界魔法とか防御魔法なんて使えないからね!? 能力があるのはテント! テントだから! 私じゃないから!!」


重要なので二回言った。


本当に勘弁してほしい。聖女なんてとんでもない!神様には『人生楽しんでね!』って、何も使命なんてないもの。


私はじっとりした目で二人を見た。


「いい? 私は普通の一般人だからね?」


「「普通ではない」」





即答だった。……解せぬ。







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