27 地図を確認しよう
二人が部屋に戻ってほっと一息…地図は眠る直前に確認した方がよさそうだ。
全く知らない知識だからきっと衝撃が来ると思われる。
それにしても、マイハウスに移動したら気配消えるのか…使うときは要注意だね。
でも、心配して来てくれるなんて…可愛いなぁ。
私も明日に備えて眠ろう…
ベットに入り、気合を入れて本を開く―――
「――――っ!!! 痛っっっーーーーー!?」
今までの比じゃない激痛が、突然頭を貫いた。
頭を抱えてのた打ち回る……
ベットからは落ちなかったが勢いよく壁に頭ぶつけて...
はい、気絶です。 おやすみなさい……
――――――
おはようございます。朝です。無事に目を覚ますことができました。
ぼんやりと目を開けると――
「大丈夫か?体調悪いのか?」
突然クロの声が聞こえてきて横を向くと、ベットのすぐ隣に二人は立っていた。
「へっ? どうしたの? 眠れなかったの?」
不思議に思い尋ねると二人して呆れた表情をしてルドが説明する。
「寝ようとしたら突然悲鳴みたいな声が聞こえて、何かが壁にぶつかる音がして……慌てて部屋に来てみたら、お前ベットの上で倒れているし、呼びかけても起きないし…」
さらにクロが
「揺さぶっても何しても起きないから……体調悪いのか?」
どうやら二人に心配かけたらしい……もしかして寝てないのかな?
「ご、ごめん。心配かけちゃったね。体調はほんと大丈夫だから!」
苦笑いで答える私に「本当か?」と怪しむ二人。
何か言い訳を・・・!
私は視線を泳がせながら、しどろもどろに口を開いた。
「ほら、私って記憶が混乱しているから……頭が痛くなったというか……壁に頭をぶつけたというか……」
自分で言ってて何だか悲しくなってきた。
……あれ? これ言い訳というより、ほぼ事実では?
二人の呆れて憐れむような視線が痛い。
「今は全然平気だからね!本当に大丈夫!!」
するとクロは深々とため息を吐いた。
「……体調が悪くなるようならすぐ言ってくれ」
「頭が痛いからといって壁に突撃する奴の“大丈夫”は信用できないんだが」
ルドの追撃がひどい。 ひどいけど否定できないのがつらい。
――――――
気を取り直して朝食にしよう。
二人とも「昨日食べたものが良い」ということなので作らずにパントリー様におまかせ。
あまり寝ていないようなので、朝食後は少し眠ってもらうことにした。
お騒がせして本当にすまない。私だって、壁に頭ぶつけるなんて想定外だったんだよ。
さて、2人が少し休んでいるうちに “地図” を確認してみようかと考えた瞬間、頭の中に地図がでてきた。
しかもこの地図、思っただけで操作できるらしい。
「地図本、ありがとう!」魔法様様である。
これって可視化できるのか?と思ったとたんに目の前にボード表示されてた。
ホント魔法って便利だよね。神様に感謝!
この大陸は魔獣の森を中心として―――
北にドワーフ族が暮らすハイディア王国。東側にはエルフの国エルクライア王国。
西側は多民・他種族によって作られたワリラン共和国。
その隣の南に獣人族のライディン王国。
そして――その中でも比較的小さく、南西に位置するのが人族のフライギル王国である。
地図の一角に小さな“人”のマークが点滅していて、どうやら現在地らしい。
森の中心付近ではあるが、どうやらフライギル王国側寄りであるのだが、大分距離がありそうだ。これ……歩くしかないのか?
最悪一か月歩くかも?……テント様頼りにしています。
確認もしたことだし冒険者仕様に着替えて出かける準備をすることにした。
収納ポケットに軽食やおやつ、飲み物を適当に入れて準備OK!
ソファーでくつろぎながら起きてくるのを待つことにして…
「地図機能について二人には話しておいた方が今後の為にもいいよね」
流石に何も知らないまま移動するより、安全面的にも共有しておいた方がいい気がする。
どう説明するか考えていると二人は早くも起きたようで部屋から出てきた。
「おはよう。もう少し寝てても良いけど大丈夫なの?」
「大丈夫だ。今の場所や周辺の状況も確認したいから日のあるうちに行動したい」
「そのことなんだけど…今朝、思い出したことがあって…現在地がわかるみたい…」
「「は?」」
「ほ、ほら、私、魔法使えるでしょ? 昨日は忘れて……じゃなくて、記憶が混乱していて……?思い出したみたいで……」
「「…………」」
「まぁ…見てて」
地図を可視化して目の前に出した――が。
「「??? 何か起こるのか?」」
あれーぇ?見えてない!? どうやら二人には見えてない様子で…どうにか見せれないかと考えてたら、
< 他者に確認させますか? YES / NO >
YESでお願いします。ポチっと画面に触れると、目の前に半透明の巨大マップが浮かび上がった。
「「!!!!!!!」」
二人が同時に目を見開いた。
「うわっ!?」
「な、何だこれは……!?」
「あっ。みれるようにできた!」
「できた! じゃないだろ!?」
ルドが珍しく大声を出す。
その隣ではクロが地図を凝視したまま固まっていた。
「……魔法…?……地図……だと……?」
あんれぇー??地図見れる魔法……無いの……か?
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