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日々の生活に疲れた45歳が異世界で若返り、第二の人生をまったり満喫する♪はずっだったが、色々ほっとけない!   作者: 夢叶


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24 これからどうする?


一通りテントの確認がも一段落したので、少し休憩することにした。

冷蔵庫からアイスコーヒーとプリンを取り出してキッチンカウンターで頂く。


「美味しい…甘いものは癒される…」思わず肩の力が抜ける。

色々ありすぎて気が張っていたのだろう。静かな空間の中で、ようやく一息つけた気がした。


その時――

振り返ると、ルドとクロが部屋から出てきていた。

二人の視線はぴたりと私の手元――プリンへと吸い寄せられた。


「……それ」


ルドがじっとプリンを指差す。


「君たちさっき食べたでしょ?私もちょっと休憩…もっと食べたいの?夜ご飯食べられなくなちゃうよ?」

そう言うと、二人は揃ってきょとんとした顔になった。


「「夜ご飯?」」

ぱちぱちと目を瞬かせ、そっくりな動きで首を傾げる。


「今おやつ食べたばっかりだからごはんは後でね。」


複雑そうな表情を浮かべながら、クロがぽつりと口を開いた。

「……俺達、ここに居てもいいのか?」


その声音は静かだったが、どこか遠慮するようでもあった。

私は思わず瞬きをする。


……いやいやいや。

むしろ、こっちがお願いしたいくらいなんだけど!?

というか、このまま一人だったら何年も森から出られない未来が普通に見える。

魔物とか、外の常識とか。色々な意味で、この二人がいてくれた方が圧倒的に助かる。


……うん。

ちゃんと話し合った方がよさそうだ。


よく考えれば、この子たちだって不安なはずなのだ。追われているみたいだし、

既に色々見られてしまっている。 今さら隠しきれる気もしない。

だったら変に誤魔化すより、ある程度腹を割った方がいいだろう。


私は小さく息を吐いてから、二人へ向き直った。


「もちろん居ていいよ。むしろ、私の方がいて欲しいくらいだし」


そう言うと、ルドとクロが揃って目を丸くする。


「……いいのか?」

「うん。私、この森のこと全然分からないし。二人がいてくれると助かる」


するとクロは少し困ったように眉を寄せた。


「でも俺達、追われてる」


「それも分かってる」


私は頷く。


正直、かなり危なそうな事情を抱えているのは察していた。

普通の子供があんな状態で川から流れてくる訳がない。


それでも。

「このテントがある限り、少なくとも衣・食・住は困らないと思うよ」


そう言って周囲を軽く見回す。 二人もつられるように室内を見渡した。

そしてルドが小さく呟く。


「……凄すぎないか⁉」


「それは私も思う!!」


「……………………」




一緒に居てくれるらしいと分かり、私は内心かなりほっとしていた。

これで少なくとも、森で完全ぼっち生活は回避できそうである。


安心したら、――お風呂入りたい……スッキリしたい。

クリーン魔法で汚れ自体は落としているのだが――それとこれとは別問題なのだ。

私はぱっと二人を振り返った。


「細かい話は後にしてお風呂入らない?クリーンしたけど何だかお風呂でしっかり洗いたくて…」


「それは……ちょっとなぁ――クロ?」

急に話を振られたクロも、困ったように視線を逸らした。

「……獣人には余り風呂に入る習慣が無いんだが?」


「えっ」


思わず変な声が出た。


クロは耳をぴくりと動かしながら続ける。

「水浴びくらいはする。だが毎日湯に浸かるとかは聞いたことない」

二人して当然みたいに頷いている。


「毛があるから乾かすのも面倒だしな」

ルドまでうんうん頷いている。


なるほど。

確かに獣耳と尻尾付きなら乾かすの大変そうだ。


……いやでも。

私はじっと二人を見つめる。

「でもお風呂気持ちいいよ?」

「……」

「……そういう問題か?」


「ふわふわになるよ?」

その瞬間、クロの耳がぴくっと反応した。


……お?


私は畳みかける。

「しかもこのテントのお風呂すごいんだよ。お湯いっぱい出るし、いい匂いの石鹸もあるし!」



「石鹸……」


ルドもちょっと気になってる。


「風呂上がりには“ドライ”してあげるから!」


よし。押せる。


「とりあえず見に行こ!」


「え、おい」


「待て」



二人の制止を無視して、私は風呂場へ突撃した。


「ハハハハハーお姉さんが丸洗いしてあげるよー 子供だから大丈夫。大丈夫!」


「なっ!?」


「待て!!」


二人が慌てた声を上げる。だが私は止まらない。

勢いよく脱衣所の扉を開けると、二人はぴたりと止まった。


「……広い」


「なんだこれ……」


そこには無駄に綺麗な脱衣所と、ぴかぴかの浴室が広がっていた。

私はどや顔で蛇口をひねる。  


「見て! 無限お湯!」


「無限……?」


「意味が分からない……」


二人は完全に圧倒されていたが、私は棚からシャンプーや石鹸を取り出して並べる。



私はにっこり笑った。



「嫌な予感がする……!?」


「さあ観念して洗われるのです!!」


「クロ逃げろ!」



……うん。


野生動物を初めて風呂に連れてきた気分である。

しだが逃げ道は既に私が塞いでいる!

1人ずつ洋服をひん剥こうとしたところで――


「まて!自分でするから!できるから!!」


クロがクロがものすごい勢いで叫んだ! そしてルドを盾にして背後に隠れる。


「おい!? 押すなクロ! 俺だって洗われるのはごめんだ!!」


ルドも逃げようとしているがクロが捕まえているので動けないでいる。  


あれ?ちょっとおびえてない???  なぜだ? 水が怖い?嫌いなのかな?


「大丈夫。怖くないよ~石鹸でキレイに洗うだけだから~」


「その言い方が怖いんだが!!」


「なんで目がギラギラしてるんだよ……!」


失礼な。 私はただ、ふわふわ耳と尻尾を洗ってみたいだけである。

ちょっとだけ。 ほんのちょっとだけなんだよ。

じっと見つめると、ルドとクロの耳がぺたんと伏せられた。

……かわいい。


なでまくりたい!けど…ここは我慢だ。無理やりは良くないよねー

仕方がないけど自分たちで入ってもらおう。


「しっかり洗える?使い方は一通り教えるから」


その瞬間、うんうんと勢いよく頷くルドとクロ…

そんなに嫌だった!?


「洗える!」


「絶対自分でやる!」


必死である。

使い方を教え後は任せることにして私は浴室を出ることにした。


「何かあったら呼んでねー」

「「わかった!」」


風呂場を後にして気付く・・・

着替えとタオル用意してなかった…部屋から勝手に準備しちゃってもいいよね?

いそいそと2人部屋へ向かい私チョイスで着替えを選んだ。もちろん下着もね!

子供のだから問題なし!!


脱衣場まで着替えを持って行くと、2人は中でわちゃわちゃしてる様子…

「大丈夫?着替えここに置いとくからね~」


「「!!だ、大丈夫!」だ!!」


まぁなんとかなるでしょう。

 


お風呂入ってご飯食べたら今後につい、てもう少し話し合おう。

夕ご飯は――パントリーにすぐ食べれるのがあるからそれでいいかな?

スープもインスタントでいいや。結構つかれたし…












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