0059 世界樹へ
──冒険者ギルド 掲示板前──
物資の買い出しはアーシュラとリゼラに任せ、俺は仮設ギルドの掲示板前にやってきた。
臨時のパーティーメンバー募集をするためである。
通常、冒険者はよほどのこだわりや理由がない限り、四人一組のパーティーを組み冒険に挑む。
冒険者ギルドの規則でパーティーとして認められる最低人数が四人というのもあるし、四人いればそれぞれの能力を生かして戦闘や探索がぐっと安定するからだ。
とはいえ、何があるか分からないのが冒険というもの。
ダンジョンや禁足地でメンバーの誰かが行方不明になるというのもよくある話だ。
そんなときはギルドで代理のメンバーを雇って臨時パーティーを組み、仲間の捜索に当たるのが通常らしい。
冒険者の中には臨時パーティーの雇われ報酬で生計を立てている人もいるほどで、彼らは高い依頼料に見合った実力を持っているとはアーシュラの談だ。
アーシュラもそういったピンチヒッターを何度かやったことがあるそうで、どんな町にも必ず一人はそういう奴がいると言っていた。
その言葉を信じてさっきからそれっぽい人を探しているんだけど……見つからない。
というか、ギルドに人が全然いない。
ギルドの一階部分で爆発があったせいで、大勢の怪我人と犠牲者が出たせいだろう。
「ヒロトじゃないか」
「ハルト!」
誰もいないギルドで途方に暮れていると、迷彩柄のポンチョを着たハルトが声をかけてきた。
ここ数日ハルトも忙しくしていたのか、屋敷でも会えなかったので意外な再会だ。
「ここにいるってことは臨時メンバーの募集だよね。何かあったのかい?」
「実は……」
俺はハルトに事情を話した。
「────そうか。わかった。それならボクが臨時メンバーになろう」
「いいの!? ていうかハルト、冒険者だったの?」
「本業は今でも軍の方だけどね。それでも金等級の資格も持ってるし、世界樹には何度も入ったことがあるから役に立てると思う」
大昔に戦争があって、そのときハルトも戦っていたらしいことは知っていたけど、今も軍人を続けていたのは少し意外だった。
「そういうことなら。よろしく頼むよ」
俺が差し出した手をハルトが握り返す。
これで臨時メンバーはどうにかなった。後はリゼラたちが買い物から戻ってくるのを待って、それから出発だ。
「他のメンバーは?」
ギルドの中を見渡してハルトが尋ねてくる。
「買い物してるよ。アイテムは全部アリアに持ってもらってたから、今手持ちがすっからかんなんだ」
「じゃあ買い物が終わるまで、少し昔話でもしようか。前に約束しただろ?」
近くのテーブル席に着いたハルトが視線で俺を促す。
彼の正面に俺が座ると、ハルトは遠い日の思い出を語り始めた。
「────あれは六〇〇年前、マサヨシと旅をしていたときのことなんだけどね。旅の途中で立ち寄った町にドワーフの彫り師がやってる店があったんだ」
「彫り師っていうと、タトゥーを入れる店?」
「そうそう。それで、その店の店主は神代文字を知っていてね。神代文字は文字そのものに力が宿っていて、武具や身体に文字を刻むと魔法的な効果が永続的に表れるんだ」
「そうなんだ」
「それで仲間の一人がその技術にいたく関心を示してね。実際に彫ってみたいと言い出して、カタログの中からいくつか文字を選んで店主にこれがいいって言ったんだ。そしたら店主がすっごく微妙な顔で『本当にそれでいいんだな?』って聞くんだよ」
「もしかして変な意味だったの?」
「僕もそう思って、店主にこっそり意味を聞いたんだ。そしたら神代の言葉で『絶倫巨根』って意味だったみたいでさ」
「ぷっwww」
「その仲間、ゼロスっていう錬金術師なんだけどね? 店主もあまりいい意味じゃないって言って、散々やめるように勧めたんだよ。だけどゼロスは文字の形が気に入ったとかで、胸のところに彫ってくれって聞かなくてね」
「え、じゃあ本当に彫っちゃったの?」
「うん。胸のど真ん中にデカデカと『絶倫巨根』って」
「ぷっ、ふふっwww」
「それだけで済めばよかったんだけど、翌朝になってゼロスが痛い痛いって大騒ぎしてさ。理由を聞いたら昨夜からずーっと勃起が収まらなくて痛いって泣くんだよ。それでとうとう一晩かけて巨大化し続けたイチモツが宿の壁を突き破っちゃって」
「えーっ!?」
「あの時の光景は未だに目に焼き付いてるよ。汚いから早く忘れたいんだけどね」
「はははっwww」
「朝の通勤時間だったのも最悪だった。すぐに噂が広まって、もう町中大騒ぎさ。それでマサヨシが急いでドワーフの彫り師を呼びに行ったんだけど、店はすでにもぬけの殻。これは後から知ったんだけど、そのドワーフ、伝説の彫り師とか呼ばれてる人だったみたいでね。一つ所に留まらず各地を転々としているような人だったんだ」
「大ピンチじゃん」
「店主がいないんじゃどうしようもないってことで、僕がナイフで文字を消してそのときはどうにか事なきを得たんだ。それで二〇〇年くらい前に野暮用でその町にまた行くことになったんだけど……」
「どうなってたの?」
「子宝祈願の聖地になってたよ。町の至る所に彼のアレを模ったモニュメントがおっ勃っててさ。ちなみにこれがそのとき貰った子宝祈願のお守りね」
と、ハルトが懐からリアルに作り込まれたアレの模型を取り出して、テーブルの上に「ダァン!」と突き勃てた。
「なんで持ってるのwww」
「いや、さ。僕だって捨てたいのはやまやまなんだけどね……。実はコレ、形代になってるみたいでさ」
と、少しげんなりした顔でナニの模型を揺らしてグニャグニャさせるハルト。
ラバーペンシルイリュージョンって言うんだっけか。笑うからやめてww
「ぷふっww 形代って、流し雛とかのアレだよね」
「そうそう。形代の概念はニシノミヤの民がこの世界に持ち込んだんだけど、この世界だと姿形の似たモノは実際に影響を与えあうことがあるんだよ」
聞けば、最初は土に埋めて処分しようとしたらしい。
ところが数日後にナニが腫れて痛み出し、もしやと思って掘り返してみたら腫れが嘘のように引いたのだという。
そういえばキュリキア様も魂と肉体は相互に強く作用していると言っていたし、そのことと何か関係があるのかも。
「湖に捨てたら頻尿になったし、燃やすのは流石に怖くてやめたよ」
「ひぇっ……」
「どうやら男が素手で触ると、その人の下半身と結びつくみたいなんだよね。というわけで、よかったら貰ってくれない?」
「いらないよ!?」
「まぁそう言わず。今ならオマケでもう一本! 早い者勝ち! お代はいらないよ!」
ダァン!!!!
二本目のバナナがテーブル上に突き勃った。
なんでもう一本あるんだよ!
気づけば不安な気持ちはどこへやら。
まさかの下ネタに俺は腹を抱えて大笑いしていた。
こんなに笑ったのいつぶりだろう。
そういえばこの世界に来てからこんな馬鹿な話題で笑えることも無かったし、もう随分と昔のことのような気がする。
「少しはマシな顔になったね」
「……そんなに酷い顔してた?」
「お通夜かと思うくらいにはね。仲間が心配な気持ちは僕もわかる。けど、そんなときこそユーモアは大事だ。心に余裕がないと二次遭難の危険もあるからね」
「ありがとう。久々に笑えてスッキリした」
俺がお礼を言うと、ハルトは「それはよかった」と悪戯っぽく笑った。
こんな一面もあるんだな。
と、心に少し余裕ができたところで、買い物を終えたリゼラたちが仮設ギルドに顔を出した。
「カイル!? ……いや、そんなはずないわね。彼が臨時メンバー?」
「うん。それより随分早いけど、物資は揃えられたの?」
「テロの影響で品薄だったから、最低限必要のものだけに絞ったのよ」
なるほど。道理で早いはずだ。
「君たちと会うのは初めてだったね。僕はハルト。メイン武器は弓だけどナイフでも戦えるよ。世界樹の上層は何度も行ってるから案内は任せて」
「リゼラ・クラウロード。魔法使いよ」
「アーシュラ・ベオウルフだ」
二人とも簡単な自己紹介を終えると、何か感じるものがあったのか、ハルトはアーシュラにずいと近寄り彼女の顔をまじまじと眺めまわす。
「な、なんだよ!」
「ああいや、ごめんごめん。知り合いに似ていたからついね。君、見た目通りの年齢じゃないでしょ。何かの呪い、いや、レベルドレインかな?」
「一目で見抜くかよ」
「世界樹の若葉を煎じたものに、ギルマ草と苦粒虫の汁を混ぜて飲むといい。君の症状は淫魔がレベルドレインするときに注入する麻酔成分の副作用だ。今言った薬で体内の残留成分を中和すれば元の身体に戻れるよ」
「ほ、ホントか!?」
「吸われたレベルまでは戻らないけどね。でも元のレベルに戻るのに必要な魔素量は格段に減るから飲まない手はないよ。ただしめちゃくちゃ苦いけどね」
「お前、なんでそんなこと知ってんだ」
「年の功だよ。こう見えて長生きなのさ」
まるで孫娘を可愛がるようにアーシュラの頭を撫で、表情を引き締めたハルトが俺たちの顔を見渡す。
「さあ、行こうか。遭難救助は時間との戦いだからね」
◇
──世界樹・上層 枝の迷路──
「わ た く し で す わ ー!」
木の枝に引っかかった宝箱が突然ガタゴト震え、内側からフタを押し開けて白髪金眼の少女が元気いっぱい飛び出した。
おてんば宝箱こと、ご存じアリアである。
「……あら? どこですの、ここ」
Y字の枝の間に挟まり宙ぶらりんのアリアが首を巡らせれば、遥か眼下に緑の大地の全貌がくっきりと見えた。
弧を描く水平線の向こうには別の大陸の影もうっすらと見える。そのことからアリアは、今自分がかなり高い場所にいるのだと見当をつけた。
頭上に目を向ければ、星々の輝きを散りばめた暗黒の世界がどこまでも広がっている。
「まぁ綺麗! ここってもしかして世界樹の上層ですの……?」
ひとまず近くの枝の上に飛んでみる。
枝といっても横幅だけで大人が十人は余裕で歩けるほどもあり、そんな枝がいくつも折り重なってまるで迷路のようだ。
ここから虚空瞬在で地上へ戻れないものかと意識を地上へ向けてみるが、特殊な力場に顔面からぶつかって跳ね返されてしまう。
「痛ぁい! んもー! また見えない壁ですの!? きらいですわ!」
ぶつけて赤くなったおでこをさすりつつ、ではどうするかと次の行動を考えるアリア。
世界樹の上層は銀等級の禁足地に指定されているが、こんな力場が発生しているなどという話は聞いたことがない。
よく観察してみると力場はゆるやかなカーブを描いているのが分かった。
ならば全体を俯瞰して見たとき、おそらく力場は球かそれに近い形をしているはず。
だとするなら力場を発生させている原因はやはり中心部にあるはずだ。
「……あの円錐形の機械。……転送装置の暴走。……そこに魔神の右腕の魔力と世界樹の魔素が作用したとすれば……」
ぶつぶつと呟き考えを纏めたアリアが顔を上げ、目をキラキラと輝かせた。
「つまり冒険ですわね! 宝探しですわー!」
ウキウキと歩調を弾ませ枝から枝へ飛び移り、目についた綺麗なものを拾っては宝箱へと仕舞い込んでいく。
拾ったイイ感じの棒をブンブン振り回し、鼻歌交じりに探検する姿は子どもそのものだ。
あっちへちょこちょこ。こっちへウロウロ。
目についたアイテムを拾いながらしばらく行くと、樹の幹にぽっかりと開いた洞を見つけた。
洞は人の脚ではたどり着けない場所に開いており、周囲の幹には結晶化した魔素がびっしりと張り付いている。
薄青い輝きを放つ結晶は実に神秘的で、見るからにお宝の気配を感じさせた。
「まあ! これ見よがしに怪しげな洞! 突撃ですわー!」
虚空瞬在。
一息で洞の中へ飛び移ると────目の前に広がった光景にアリアは息を飲んだ。
赤、青、緑、黄、紫。
壁や天井を這う枝の先には色とりどりの宝珠が実を付け、夜空の星々のように瞬いている。
ドーム状の空間の中央には水晶でできた台座があり、ここが何らかの儀式を行う場なのだということが本能で理解できた。
台座の前には魔神の右腕が無造作に横たわっており、魔力の気配に惹かれてアリアが一歩近づくと、どこからともなく声が響いた。
『────よくぞ来た。人でも魔物でも精霊でもないモノよ』
「っ!? 頭に直接……!」
『────私は星の大精霊。すべての精霊の祖にしてこの星の意思なり』
星の大精霊。
それは各地の神話伝承にも登場する神秘の存在だ。
聖神教においては生命の均衡を保つため神の手で生み出された星の管理者であるとされ、海神教においても主神たる海神の父と位置付けられている。
神々よりも古い時代から存在するという説もあるが、文献が少なく真相は定かでない。
『汝は選ばなければならない。己の行く末を。辿るべき道を』
「何を言って……」
『汝には選択肢がある。一つはこの場で大精霊に成る道。そしてもう一つはこの場を立ち去り半端者として生きる道。どちらを選ぶも汝の自由だ』
「……大精霊になったら、どうなりますの?」
『汝は生と死の調律を司る冥の大精霊に成るだろう。死者の魂を冥界へと導き、新たな生への旅立ちを見送る役割を与えられる。その権能は冥界の女王に次ぐものとなろう』
「では、このままであることを選んだら?」
『汝は人でも魔物でも精霊でもない半端者として、限りなく永遠に近い生を歩み、時が来れば死を迎えるだろう』
果たして今の自分はどれだけの時を生きるのか。
それはいつも頭の片隅にありつつも、今までアリアが無視し続けてきた不安だった。
ただでさえミミックなどという謎の多い魔物へ転生し、そこからさらに自分でも訳の分からない存在へ進化してしまったのだ。
数百、数千年の時を生きるかもしれないし、あるいは明日にでも唐突にぽっくりと逝ってしまう可能性だってある。
その寿命がどれほどになるかなど、誰にも分かるはずがない。
だから今まで明るく振る舞うことで自分を誤魔化し続けてきた。
前世から何も変わらない。
底抜けな明るさはすべて不安の裏返し。
いつだって彼女の内には、死にまつわる不安が渦巻いていた。
「……わたくしが大精霊と成れば、リゼラを……大切な人たちを、より良い死へ導いてあげられるでしょうか」
『大精霊とは意思を持った自然の理そのもの。汝が命を慈しみ、愛し、護ろうとする限り、命あるものの最後は安らかなものとなるだろう。そして汝もまた、死者たちの最も幸福な記憶を受け取ることで満たされていくだろう』
アリアの問いに星の大精霊は穏やかに答えた。
僅かに目を伏せ、アリアは黙考する。
真っ先に浮かんだのは親友の顔だった。
病に倒れ一度は死を経験し、自分が残した言葉でたった一人の親友に呪いをかけてしまった。
それはどれだけ悔やんでも悔やみきれない、アリアの魂に刻まれた最も大きな後悔の念。
────ならば今度は見送る側にならねば釣り合いが取れない。
怪物の身体に生まれ変わってからというもの、その考えはずっとアリアの中にあった。
別れの痛みも悲しみも、いつかこの身が滅びるそのときまで背負い続ける。
そうでなければ自分はリゼラの親友なのだと胸を張って言えなくなってしまう。
胸に手を当て、アリアは自らの心の奥底へと目を向ける。
大翔やアーシュラ、この旅の中で出会った人々の顔が瞼の裏に浮かんでは消え、最後に大聖堂で出会ったエルフの少年の儚げな微笑みがアリアの胸を甘く満たした。
今は亡き初恋の人そっくりな面立ちに、わずかに憂いを帯びた宝石のように美しい新緑。
運命を感じるにはそれだけで十分だった。
しかし彼女の中に芽生えた思いは、すぐさま打ち砕かれることとなる。
────彼の瞳に映り込んだ死の影。
あの瞬間、アリアは逃れ得ぬ自らの運命を覗き見た。
人でも魔物でも精霊でもない自分は、誰とも同じ時を生きられない。
どれだけ人を愛そうと、最後はこの世界に置き去りにされてしまう。
あのとき流した涙の理由をようやく知り、アリアは胸の痛みを堪えるように唇を噛み締める。
人はいつか必ず死ぬ。
それはアリアが身をもって体験したことであり、変えてはいけないこの世の理だ。
死者の魂は幽玄冥道で生前の記憶を捨て、地獄の灼熱が生み出す上昇気流に乗って冥界へ至る。
そして冥府の女王の膝元でしばしの安息を得た後、新たな生へと漕ぎ出していく。
(みんな、わたくしを置いて先に逝ってしまう……)
リゼラも、大翔も、アーシュラも、いつかは誰もが死んでしまう。
それは不老不死のエルフといえど例外ではない。
それだけだったなら、アリアは今の生を受け入れようと思えた。
かつて、死に際に親友へ呪いをかけてしまったことを考えれば、ある意味当然の報いだろうと。
しかしアリアは冥界で地獄の真実を見て、聞いた。
冥界の女王いわく、地獄には罪の意識を抱えた者も囚われるのだと言う。
(────だとしたら、リゼラも……)
いくら自分が許したとて、責任感の強い彼女はかつての事を自らの罪として一生背負い続けるだろう。
そうしてこれから先、彼女は多くの命を救い、罪の意識を抱えたまま地獄へと落ちていくのだ。
(そんなの、あっていいはずが……っ!)
リゼラに呪いをかけたのは、彼女に今の生き方を選ばせたのは自分なのだ。
責苦を受けるべきは自分だけであるべきで、リゼラが地獄の炎で焼かれていい道理など無い。
(……それなら、せめて)
大精霊となれば、リゼラを地獄から救い出せる。
彼女の罪は、元を正せば本当の事を伝えられなかった自分の罪なのだ。
死に際に残してしまった呪いを回収するにはそれしかない。
答えなど、最初から決まっていた。
『決心がついたのなら、その右腕を喰らい台座へ立つといい。その右腕の魔力があれば三日とかからず大精霊へと進化できよう』
星の大精霊の声に頷いたアリアは、台座の前に横たわる魔神の右腕に触れる。
すると右腕は無数の小さなキューブへと分解され、彼女の右手へと吸収された。
『さあ、祭壇の上へ』
星の大精霊に誘われ、アリアが祭壇の上に立つ。
すると手足の先から身体が薄青い輝きを放つ結晶に覆われていく。
次第に意識が遠のき、心地よい微睡の重力に身を委ね、アリアはそっと目を閉じた────。




