表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ストーカー三昧・浪曲、小話、落語  作者: 多谷昇太
浪曲(1)万年花見
78/81

浪曲1・万年花見➁

ばってん「いや便子(つまり女2.便利女のこと)、云っても仕方ねえよ。野郎(つまり私)は石部金吉だ。どう脅しても何を云っても聞きやがらねえさ」

クソモト「(踊り終えて座り込みながら)よーこしょ。んだ、んだ。野郎は石部コンコン畜生だ。俺たち、睡眠妨害やら、やつのモノを壊すやら、盗むやら、仕事に就かせねえやら…いったい何年嫌がらせをやって来たと思ってんの?おりゃあもう疲れたよ」

ズべ公「なに云ってやがる。まむしのクソモトの名が泣くじゃないか。それこそ1日24時間、1年365日あいつにひっ付いてさ、部屋ん中でインバーダー(小型発電機の類)を鳴らすやら、天井を棒で叩き床を踏み鳴らし壁を叩きまくるやら…毎日毎日、飽きもせずにようやってんじゃんよ。今日もやってやがったくせに。疲れたなんて、笑わすんじゃないよ。アハハハ」

便利女「まむしとは何よ。うちの人を悪く云わないでよ」

(※注:クソモトと便利女で対、ばってんとズべ公で対です)

ズべ公「うちの人か。アハハハ。おまえもカマトトだねえ。そう云うおまえだってあいつに〝まだ生きてるよ〟とか〝かわいそうに〟とかさ、一つことを延々と、それこそ幾千万回も云いやがって。〝うちの人〟といいコンビだあね。アハハハハ」

便利女「そっちこそ何よ。昼も夜中も〝プータッ!〟〝死ねーっ!〟とか、大音声で、団地中に響き渡る大声で喚いてるのは誰なんだい?極妻気取っちゃってさ」

ズべ公「なんだってえ~?」

ばってん「まあまあ。止しねえ。仲間内で云い合ってどうする。奴もそろそろこいつ、兄弟きょうでえのお陰で身体がまいるだろうさ。年ももう73になりやがって働けやしめえし、素っ寒貧のホームレスも間近だろうぜ。そうなりゃあ…」

ズべ子「待ち遠しいねえ、その時が。そうなった暁にゃあ、あの野郎…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ