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ストーカー三昧・浪曲、小話、落語  作者: 多谷昇太
講談(2)ラメチャンタラギッチョンチョンデ
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ランボーの詩論(1)

えー、〝再び〟それで(観客笑う)、ちょっと難解になりますがネットから引いた彼のその言説を次に置いてみましょう。

「私は考える、と言うのは誤りです。人が私を考える、と言うべきでしょう。洒落を言っている訳ではありませんが。私とは一個の他者なのです」

「詩人たらんと望む者が第一に行うべき探求は、自己を認識すること、完全に認識することであり、このためには、自己を拘束するすべての既成概念、常識、因習を捨て去り、意味に反する意味を模索し、未知を体系的に探求し、精神・道徳・身体の限界を超えるべきである」

 とまあ何やら哲学書のような、面倒臭い語句を連ねて自分と同じ(しかしだいぶ年上の)高踏派詩人たちへのレクチャーらしきものをやらかしてしまっているんですね。彼ランボーは。「まあ、なんと生意気なこのガッキャあ19才(正確にはこの時はまだ18才)の分際で…」と詩人仲間たちが反発したかどうか定かではありませんが(※史実にはランボーは仲間内の写真家で、カルジャという人物と口論となり、仕込み杖で彼の手を傷つけた…とあります)、彼らは概ねその斬新なレクチャーに驚いたとあります。この他にももちろん彼が携えて来た数々の詩編を称賛し、分けても「母音」という詩が一遍あって、こちらへの評価は一際だったそうです。短い詩ですのでついでにこちらもご紹介しておきましょう。

「Aは黒、Eは白、 Iは赤、Uは緑、Oはブルー

母音たちよ、何時の日か汝らの出生の秘密を語ろう


Aは黒いコルセット、悪臭に誘われて飛び回る銀蝿が群がって毛むくじゃら そのさまは深淵の入江のようだ


Eは靄と天幕の爛漫さ、とがった氷の槍 白衣の王者、震えるオンベルの花


Iは緋色、吐いた血の色、怒り或は陶酔のうちに改悛する人の美しい唇の笑み


Uは周期、碧の海の高貴な脈動 獣の休らう牧場の平和 錬金術師の学究の額にきざまれた皴の平和


Oは至高のラッパ 甲高く奇しき響き 地上と天空を貫く沈黙 あの目の紫色の光 おお、オメガよ!」

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