人は何の為に生きるか(2)
見るに忍びなく、実に気の毒な方々なのですが、しかしこういう人たちは謂わば私なのであり、実は私も内心で彼らと同じことをつぶやいたり叫んだりしている次第なんです。ただ表で、巷でやらかすには未だ至っていないだけの話ですね…え?何ですって?今ここでやってるって?…俺たち客の前でやらかしているじゃねえか、ですって?…そりゃあまあ、ああた、お客さん。そう云われちゃっちゃあ、身も蓋もないですよ。今やっているのはこれは謂わば方便です。話を最終段、大円団に導く為の…え?何?大円団が長過ぎるう?…(空咳)そうかなあ…ま、確かにこれは文体講談で、主催者「小説家になろう」さんのご厚意で、いくら掲載料が掛からないからと云っても…ちとやり過ぎましたかねえ。ま、ま、わかりました。も、もうすぐです。もう幾許もなく最終段、大円団へともってまいります(…行くかなあ?)。今しばらくのご辛抱を…(小声で)ま、寝てもいいですけどね。眠りを誘うBGМ講談とお思いになって…(観客笑う)。
えー、で、要はこういった見っともない言動を人様の前でやらかすようになってしまったら、これはもう仕舞いですね。格差の世の中に完全に負けてしまった姿です。これでは魂と肉体の先祖に対して申し訳が立ちません。かつてすべてを投げ打ってでも真理を求めて世界を流離った若き日の自分にも申し訳がないし、第一、此処に居られるお客様方に対しても申し訳がない(観客笑う)。
えー、それでですね…ここで再び三度話が飛ぶようですが、先にご紹介した中国の女流作家・蕭紅が亡くなられたそれより50年程年前に、こちらはフランスの天才詩人であったアルチュール・ランボーという方が、こちらはマルセイユの地で没せられております。




