天の川の都市
行こうとは言ったもののどこに行けば辿り着けるのかなど全くわからない。
勿論地図で確認したはずだが、ガラクシアスへの道は森が続いているのだ。
どうしよう、早速迷った…。地図が庭園にあったあの大きいのしかないのが悪い気がするんだけど。
周りを見渡していると後ろから声をかけられた。
「……どうしたんですか?もしかして、道に迷ってたりですか?」
わっびっくりした。人がいるなんて。
驚きを出さないように声をかけてくれた人に状況を伝える。
「ガラクシアスってところに行きたいの。だけど、道に迷っちゃって。」
「ガラクシアスですか!それならもうここですね。」
そう言われても、ここは森ではないだろうか…。合っているのだろうが私が聞きたいのはそんなことではない。
「えっと、人探しをしていて。人がいそうなところとかある?」
そういうと話しかけてくれた人は少し反応したように見えた。
人探しってところに反応したのかな、それとも人がいそうなところがないとか……?
そんな心配をしたが、どうやらそのような心配をすることはないようだ。
「人がいそうなところですね。それなら、僕昔住んでたので……。」
現地民だ!ふふっ、って言うかやっぱり人が存在してたことが嬉しいかも。ここってこんなに人いなかったかな。
「あ…ですが、僕は着いていけないかもです。
うーん……そうだ、手を出してください。これでわかりますよ!
できれば、会ったことは街の人には秘密にしてくれると嬉しいです。」
そう言って道を教えてくれた人はそそくさと言ってしまった。
なんであんなに急いでたんだろう。っていうか街の人に話さないでなんて普通言うかな。
手を見てみたが何も置かれていない。
冷やかしなのか。少し不思議な気持ちになりながら進んでみる。
でも、何故か全くわからなかったはずなのにわかるのだ。
さっきの人が魔法でもかけてくれたのかな。
おかげで迷うことなく中心都市部に着くことができた。
なんか…とても栄えてるみたい、まるで東京みたいな…。
ガラクシアスは「天の川」と言う意味のようだ。さすがアステールが神の星と言えばいいのだろうか。
どうやら人はたくさんいるみたい…!他の人に聞いたらすぐに見つかるかな。
さっさと終わらせて観光でもしちゃおう
そうと決まれば、
「すみません、人を探してるのですが…」
「はいよ、一体どんな子だい?」
よかったここの人は優しいみたい。
「えっと…茶髪の女の子です。どうやらアントスのようなのですが。」
最後の言葉を言った瞬間空気が変わったように思えた。
あれ、私変なこと言っちゃったかな。
そういえば、あの夢でアントスは嫌われてるみたいなことを言っていたのを思い出した。
あ!でも、もうきっと手遅れだよね…?
「アントス…?お嬢ちゃんアントスのあの子を探してるのかい。やめときな、あいつは街を燃やしたんだ。」
「えっ街を燃やした?」
思わず、思っていたことが声に出てしまっていたようだ。
うぅ、恥ずかし…、だって見た目がそんなことしなさそうだったし…。
「そうだ。アントスっちゅう生き物は天界の出来損ないだって言われてるんだ。実際能力も上手く使えやしない。
アステール様は恵みをもたらしてくださるが、アントスは災いしかもたらさねぇ。」
そういえば、神話にもそんなこと書かれてたっけ。神話に書いてあることなんて大体昔のことだと思ってたから、今本当に起こってるなんて信じられないね。
って言うか、私もアントスだって言ったらどうなるんだろう。
他の人にアントスであることを伏せて聞いてみてももうすでにこの街にはいないという情報のみしか手に入れられなかった。
はぁ…私、ほんとにアネモネさんのこと見つけられるのかな。




