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アナと雪の女王

 連休中、暇つぶしになんとなくディズニープラスのチケットを買ってSHOGUNを見ました。

 というか、ゲームしながらBGM代わりに聞きつつ目の端っこでたまに画面を見てました。

 なんかやたら色んなサイトで話題になっていたので興味本位でしたが、なろう風にタイトル付けたらこんな感じでしょうか?


『ガイジンの俺が侍とかいう自殺趣味のヤバイ奴らばかりの国に漂着したら、後の将軍に気に入られて勝手に旗本にされた件。砲撃と私掠戦闘スキルを教えろと言われても困ります』


 物語としては、美しいストーリーラインとか結末とかは無く、主人公がただ周囲に振り回されて流され続ける印象でした。

 例えば日本の昔話のテンプレであれば、


 ・良い事をする者が最後は報われて、意地汚い事や悪い事をする者は最後に罰を受けました。


 といったような、理解しやすく人間の文化や情緒によって歪められて無数の事象の中から切り取られた型が存在しますが、ただただビックリする出来事に出会い続ける体験記であり、物語性はあまり感じられませんでした。 

 あと、もし私がこの物語を作ったなら主人公に大活躍をさせますが、あくまでも主人公は傍観者の位置付けでしたね。

 日本の歴史を外国人が表現した映画ですが、日本人の私が見て違和感の感じる描写はあまりありませんでした。

 あったとすれば城内の場面の石垣が平坦でパネルっぽすぎるというくらいです。

 でもまぁ、最後まで見れました。


 で、本題は別の映画で、BingのCopilotというAIに、ディズニープラスのチケット買ったけど見たいと思える作品が全然無いので、これは世界的な名作だし人との会話の中でも題材になる可能性の高い絶対に見るべき作品を教えてほしいと質問したら、いくつか出してきた候補の中に『アナと雪の女王』がありました。

 私も一部のシーン(女王が歌いながら雪原を歩いていて、魔法で氷の城を作るシーン)が有名で知ってたので、鑑賞してみました。


 感想としては物語を作る人間にとって、お手本のような要素が多数あったので、自分の中での学習と整理を兼ねてこのエッセイに記載しようと思います。

 まずこの映画のタイトルをなろう風味にしたらこうでしょうか?


『姉は一国の女王ですが、氷の魔力が強すぎて国を滅ぼしそうです。私はイケメン王子と婚約しましたが国を乗っ取ろうとする下衆野郎と判明したので婚約破棄して姉と一緒に本当の愛を探します』


 この映画は色々な娯楽のテンプレ成分が含まれていて参考になります。


〇主人公は超金持ち

 バットマンやアイアンマンと同じです。

 主人公は城に住み、大勢の従者や執事に囲まれて上流階級の生活をしています。

 これが一般庶民にとっては、夢の空間の仮想体験となって気持ちが良いのでしょう。


〇どうしよう、私強すぎ

 姉のエルサはマーベルヒーローのテンプレです。

 目茶苦茶強くて、強すぎて自分の力を制御するのに苦労するあまり、人から隠れて生活をして、人前に出る時も必死で力を隠します。


〇ミュージカルに対する理解

 この映画はミュージカル形式で、登場人物が頻繁に歌います。

 多分半分以上の時間を歌い続けています。

 私はこのミュージカル形式について、「なんで歌うの?」という風に昔は思っていましたが、物語を書き続けて色々な悟りに達した今はなんとなく分かる気がしてきました。

 物語とは「未来に対する予感」「今の雰囲気」を常に描写し続ける事が主であり、厳密なロジックは従になります。

 もちろんロジックはきっちりしていた方が美しいですが、私がそこを軽視しがちなのはそういう理由です。

 そして予感や雰囲気は色に当たるもので、歌も同様ということです。


〇経験による戒め、極意のようなものを含んでいる

 アナは出会ったその日に軽々しく隣国の王子と婚約し、実際は国の乗っ取りを画策する悪人であることが後で判明して裏切られます。

 そしてその後の冒険でもっとしっかりと人を観察しなければならない事を学びます。

 男の私にはこの教訓は刺さりませんが、女性には刺さるのでしょう。


〇精神的な新たな悟りへ達する

 要するに有名なシーンです。

 ドギツイ魔力を持って、身を潜めて生きて来たエルサがありのままの自分でいる事が幸福であると悟ります。

 新たな悟り、新たな概念の発見は、読者の精神にとっての冒険の一つです。

 

〇オラフの存在理由

 印象に残るパーティーメンバーですね。

 メインキャストであるエルサ、クリストフ、アナは頻繁合流したり別れたりを繰り返しますが、当然その時に一人になる時間が出ます。

 その一人になる時間で会話を作る事、そして作者の主張したい事を言わせるというのが彼の主な任務でしょう。

 私は竜王記では、ホロメンの囲いリーダーにその役割をさせてます。

 メインキャスト同士が会話できる状況であれば、彼は黙っていればいいのです。

 あとはコミカルな雰囲気を混ぜ込むことですかね。


〇見た目、オサレ

 まぁディズニーのアニメは大体そうだから、ディズニーランドが大盛況なのでしょう。

 物語とは直接関係はしませんが、実は重要な部分です。

 そして小説では表現できない部分です。


 まぁ、全般的に「なんでこれが受けるの? 全然理解出来ない」という物ではなく、私にもこれが一般受けする事は理解出来ました。

 

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